大橋巨泉さんが亡くなった。僕のブログに集うリゾート会員権のオーナーになるような方々は、50代半ばにしてセミリタイアをした巨泉さんのライフスタイル主導型の人生に、大いなるあこがれを抱いてきた方も少なくないのではないだろうか。
僕もそんなひとりで、春と秋は日本、夏はカナダ、冬はオセアニアに住むという氏のマルチハビテーションな暮らしぶりを、リゾート会員権というツールを使っていつかは実現したいと考えてはや十数年になる。
2000年5月に刊行された「巨泉 人生の選択」は、そんな氏の人生観を実用書レベルにまで昇華させてまとめあげた「巨泉になりたい人」に向けた実践マニュアルである。
不思議なことにこの春、僕はこの本を再度手に取り、その内容・指摘の的確さに感嘆して手元に置いていたところだった。残念ながら僕はこの本に書かれていたようにうまくは歩んでこれなかったが、まだ40代の自分には先があるし、これからの後半生に向けての座右の書として、傍らに置いておきたい本の一つである。
今日はその「巨泉 人生の選択」から、本の一番最後で氏の「後半生の道標」として紹介されている、「後半生への九戒」を紹介したいと思う。これはロイド・シェアラーという人がホノルルの日刊紙に寄せた「幸せな人生への手引き」というエッセイがオリジナルである。
後半生への九戒
1. 誰もこの世を生きて通り抜けることはできない。だから正しい価値観を持とう。
2. 体を大事にしよう。健康こそ万人の富の源泉である。健康なくして幸福は不可能だ。
3. いつも明るく、人の役に立つ人間であれ。情けは人のためならず。
4. 怒りっぽい人やもめ事の好きな人を避けよ。そういう人は執念深く、復讐心が強いものだ。
5. 熱狂的信者も避けよ。彼らはユーモアを解さない。
6. 自分でしゃべるより、人の言うことを聞くようにしよう。自分でしゃべって得ることはない。
7. 人に助言を与えることにも用心深くしよう。賢い人はそれを必要としないし、愚かな人は心に留めないだろうから。
8. 若い人に優しく、年寄りや困っている人に同情的で、弱者や道を誤った人には寛容であれ。人生のどこかで、自分もその一人だったか、またそうなるかも知れないから。
9. 成功と金を同等に考えてはいけない。世の中には、大金を儲けながら、人間としては惨めな失敗に終わった人が多勢いる。「成功」で最も重要なことは、人が如何にそれを成し遂げたかということである。
本書では、それぞれの戒めに対して、巨泉さんのコメント・解説が掲載されています。何か感じた方は、ぜひこの本を手に取ってみてください。古いベストセラーですから、Amazonでは1円で多数出品されています。
大橋巨泉さんのご冥福をお祈りします。
巨泉さん82歳だったんだ。早稲田の雀荘へ一人で来て、最初はわざと負けて、「レートを上げてやりましょう」と言って巻き上げていたという話を聞いたことかあります。ゴルフも、ショットをミスると撮り直し、麻雀も手が悪いと撮り直しなんてことも多々あったやに聞きます。でも敬愛されたということは、人徳があったんでしょうね。
合掌。
早速アマゾンで1円で買いました。
82歳は凄く元気でまだまだ遊べる人も沢山います。
先週軽井沢に80歳の女性先輩と行って、ルッチコーレでお誕生日のチョコ付けてくれたら
泣いて喜んでました。美味しいと全部食べてフリードリンクにして3杯ワイン飲みましたよ。
今度は箱根に行きたいとリクエストされました。
働いて遊んで、笑って逝きましょう。
私も巨泉さんの渡り鳥人生に憧れ早期退職しました。
資産運用として渡り鳥の移動先の国々(カナダ・ニュージーランド・アメリカ・ヨーロッパ)の国債を購入し、1年間の利息で各国に長期滞在できるようポートフォリオを組みました。
その後、幾多変遷をして、現在「プチ渡り鳥」的旅行を続けています。リゾートクラブ・資産運用・英語は渡り鳥的人生を実現する武器になりますね。
ただ1つ、彼の晩年の闘病生活には疑問が残ります。
あれほど積極的にガンとの戦いをする必要が本当にあったのだろうか?
どんなに素晴らしい人生でも壮絶な最期は迎えたくありませんね。
ともあれ、私の人生に大きな影響を与えて下さった巨泉さんの冥福をお祈り致します。
本題から逸れますが、ロイド シェアラーとおっしゃるのですね。
後半生への九戒、ぼんやりと心に思っていたことが明確に文章化されていて、強く心に響きました。
コピペして保存させていただきました。
resort boyさん、素敵な番外編、これからもよろしくお願いいたします。
funasanさん、壮絶な最期は迎えたくありませんよね。
私も元気な今は無駄な治療はしたくないと思いますが、いざその立場になると非常に難しい選択になると思います。
生への執着を見せて頑張った巨泉さんに、私は奥様のおっしゃる通りアッパレを差し上げたいと思います。合掌