グランドニッコー東京台場のロビーの横には、その名も「The Lobby Cafe」というラウンジがあります。僕はオークラニッコーのOne Harmonyというプログラムが好きなので、ホテルでお茶をしようと考えた時に、ここは常に有力候補の1つです。
かつてはいつ行っても空いており、4人くらいいればソファー席を割り当ててもらったりして、とてもゆったりとした時間を楽しむことができました。もともとル・メリディアンとして開発されたこのホテルは、オーセンティックなヨーロピアンムードにあふれ、まさに正統派アーバンリゾートです。
しかし今は、店内のレイアウトもすっかり変わってしまいました。
朝は朝食会場になっているので、カフェタイムは11時からです。11時30分ごろに訪れると、席は一番奥に申し訳程度に3席ほどあるだけ。広いラウンジのほとんどすべては「ヌン活」会場としてスタンバイ済みでした。
入店の時に時間制限を告げられたのも意外でした。東京でのお台場の立ち位置は特殊かもしれませんが、それでも都内高級ホテルの一角です。そのロビーラウンジで、ファミレスみたいに時間制限をわざわざ言うなんて、と。
この変化の理由はシンプルです。午後の時間帯、ここは高級ホテルのロビーラウンジとしてではなく、その立地を利用した「ヌン活専用施設」として営業しているからです。
これは宴会需要が消えたシティホテルが見つけた新たな活路です。宴会と同じだから、時間制限があるのです。
6月は紫陽花の色に合わせた「MIZUIROティーパーティー」と銘打ったアフタヌーンティーが開催されています。デイジーの意匠で知られるマリークワントとのコラボです。
アフタヌーンティーなので開始は13時からです。開始時間までは1時間以上もあるのですが、何しろ予約を取っている数が多いので、何時間も前から準備をしているわけです。スタッフの数が減っているので、時間をかけるしかないのでしょう。
13時が近づくにつれ、続々と着飾ったお客さんが入ってきました。多くは1人か2人です。全員で外の方を向いて一斉にヌン活が始まりました。そして自撮り、自撮り、また自撮り。
バラバラに来ているものの、ヨーイドンで全員が同じことをしています。実に日本的ではありませんか。
面白いものを見せてもらった気にはなりましたが、もはやここで打ち合わせなどをする雰囲気ではありません。
みんな必死だなと、そう思いました。
このアフタヌーンティーは、コンパクトミラーのお土産付きで8,000円だということです。


イギリスの植民地だったところは
たいていのホテルでアフタヌーンティーをやっています。
香港もシンガポールもマレーシアも。
海外旅行とかで遅い昼食の代わりになるので、
いろいろ行ってみてはいかがでしょうか。
高級ホテルでも値段もお手頃だし。
ため息をつきたくなるようなお気持ちが伝わってきました^_^
私も、英国贔屓なものでアフタヌーンティーは大好きなのですが、ここはresortboyさんに共感します。
なんというか、一斉に自撮りって、ホテル愛好者がホテルに期待する空気を壊す気がします。
例えば、超高級フレンチに行くと、皆さん着飾ってロビーで記念撮影しています。それはレストランの雰囲気を壊しはしないのでレストラン側も歓迎しますよね。でも、一皿出てくるたびに動画撮影してしまうようなお客様には、レストランの雰囲気を守るため、注意がいくと思うんです。
それと同じように、ホテル側で、ゲストが求めるようなロビーの雰囲気を保つ工夫をしてくれないのかな?というモヤモヤは、私はありますね…
きのこさん、コメントありがとうございます。
まさに現代の矛盾が出ていますね。高級なところに行くほど、ゲストの行動がその場にふさわしくないもの(自撮りや写真撮影など)になってしまう。「別の情報空間」への切り取りの場になっている。
これは僕が、なんでもない昔のガラ権ホテルや民宿、地方のビジネスホテルみたいなところを心地よく思う理由と裏表になっていますね。誰もウキウキしてなくて、心静かに過ごせるという😅