はま寿司みなとみらい店にまつわるエトセトラ

横浜ベイコート倶楽部は、リゾートトラストの会員制リゾートホテルの中でも特異な存在です。施設を一般ホテルであるカハラ横浜（ザ・カハラ・ホテル＆リゾート横浜）と共用していることももちろんですが、開業したてのピカピカのホテルであるにも関わらず、利用者あたりの料飲部門の売上の低さが際立っています。

会員制ホテルのビジネスモデルとは、ホテルの建設費用を先に会員権で回収する一方で、ホテル運営では客室料金を上げられないためにレストランで儲けて営業を継続する、というものですから、この特異さはこのホテルのサステナビリティに影を落としています。

（このグラフについては「会員制ホテルの料飲利用の傾向をデータで見る – resortboy’s blog」をご参照ください）

日本を代表する近代的なディスカウントスーパーである「オーケーストア」がこのホテルのすぐそばにあることは、この現象と無関係ではないかもしれません。会員権をお求めになる方には、合理的な経営を行っているオーケーが大好きな方が多いのではないかと、個人的には感じます。

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そのオーケーみなとみらい店には、回転寿司の「はま寿司」があります。

（公式情報）はま寿司　オーケーみなとみらい店 【121円～】｜神奈川県の店舗｜店舗検索 | はま寿司 | 回転寿司

普通にお店で食べてもいいですが、テイクアウトして持ち帰り、ベイコート倶楽部のお部屋でオーケーで買ったいいお酒とともに食べると、かなりいい感じに仕上がるでしょう。

（公式情報）はま寿司 – テイクアウトサイト

世界的に見て日本の回転寿司のコスパはとんでもなく高く、それを会員制チャージで利用した最高級ホテルとされる空間と組み合わせることができるなら、相当な経済的メリットが感じられるはずです。その会員権が格安で取得したものならなおさらです。

これは、日本が貧しくなり、かつて有効だった海外ホテル利用のアービトラージが現実味を失った今、ホテル利用において価格形成の歪みを利用してお得感（という名の何か）を得られる、ひとつの象徴的なシーンであろうと思います。

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そのはま寿司がある場所にはかつて、高級和牛を低価格で提供する焼肉店「焼肉 和」がありました。それが2020年にコロナ禍で閉店し、2021年にはま寿司がオープンしました。

「回転」寿司ではなく、客席にあるタブレットで注文したものが、2本あるレーンにベルトコンベアで個別に運ばれてくる方式です。回っているお寿司はありません。これもコロナ禍の影響（進化）ですね。

以下の記事で速報した、ヒルトン横浜（2023年秋開業予定）の建設現場はこのオーケーのすぐ隣（横浜駅側）です。現状、こんなふうに建物が立ち上がりはじめています。

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最後になりますが、もしかすると横浜ベイコート倶楽部やカハラ横浜では、宿泊約款を理由に外部からの飲食物の持ち込みを禁止しているかもしれません。実際にご利用になり、その点を確認された方はコメントをお寄せください。

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