福利厚生施設化で実質変動料金に移行

今日、僕が言いたいことはタイトルの通りです。エクシブはここ数年、おトクなプランや食事メニューが増えて使いやすくなった面がある一方、ゲストの雰囲気も変わったと思います。そしてその一方では、繁忙日のブッフェがありえない価格になっています。両極端なこの現象について説明します。

つまり、このホテルチェーンは会員でない人をメインに集客するようになったので、実質的に変動料金制に移行したのです。

これは現在、リゾートトラストが投資家に配布している資料の切り取りです。同社はここ数年、福利厚生システムとしてサンクチュアリコートを販売していて、それが非常に売れています。その結果、クローズが噂されていたようなオールドエクシブも「延命」したと、僕は個人的に感じています。

この文脈で生まれたのがさまざまな格安プランだったり、通年提供になった3,500円の夕食だったりしますが(これはプランからスピンアウトした格好)、変動料金制に現実的になったことを最も示しているのは、ブッフェの料金です。

例えば5月からエクシブ琵琶湖では、牛肉しゃぶしゃぶ食べ放題付きのブッフェ(料理は30種類以上+デザート)が、日付限定ながら5,000円++で提供されています。今のところの実施日は、5月15日(金)・22日(金)、6月5日(金)、7月3日(金)・17日(金)の金曜日です。

アルコール付きのフリードリンクは別料金で、1,800円++です。

追加開催決定!【金曜日限定】しゃぶしゃぶ食べ放題付きブッフェ|おすすめ情報|エクシブ琵琶湖|ホテル|リゾートトラストグループ サービスサイト

これが閑散期の「集客施策」だとするなら、対照的なのはお盆の「集金施策」です。

これも一例ですが、エクシブ浜名湖のブッフェは、8月13日から15日の最繁忙日において13,000円++となります。これにはフリードリンク(おそらくアルコールを含んでいるのでしょう)が含まれますが、支払金額は15,730円となります。中学生以上5人家族なら夕食だけで約8万円。室料を考えると1人2万数千円の支払額となって普通のホテルと変わりません。

浜名湖でRYOUしよう!サマーブッフェ開催期間: 6月6日~8月29日|おすすめ情報|グランドエクシブ浜名湖|ホテル|リゾートトラストグループ サービスサイト

これだけの金額差があるので内容も違うのでしょうが、家族旅行でブッフェに行くというエクスペリエンスとして見れば、ほとんど変わりはありません。

会員制ホテルというのは通年で同じ料金なので、精神的に安心して楽しめるのが大きなメリットだったわけですが、今や個人会員にはおトクなプランは案内されませんし、目を皿のようにして同社のホームページをめぐって、お得なプランを見逃していないかを「検査」しなければいけなくなりました。

つまり、普通のホテルと予約エクスペリエンスが同じになった、ということです。

これはとても残念なことで、個人的には文化的な後退であると感じますね。

2 comments

  1. resortboyさん、こんにちは。

    たしかにここ最近、
    ・閑散期にどうやって稼働率を上げるか
    ・繁忙期にどうやって売り上げを伸ばすか
    の2点に注力したホテル運営がなされている気がします。一般のホテルでは当たり前でも、会員制ホテルではあるまじき行為と考えます。

    本記事とは直接関係ないのですが、一点。
    昨今、エクシブにおいてもルームチャージの値上がりが行われていますが、この際にベイコート倶楽部やサンクチュアリコートのように、会員とゲストでルームチャージ料を差別化を導入してはどうかと思うのですが、それをしない(できない)理由をresortboyさんはどのようにお考えなのか、ご意見をお聞かせいただけますか。

    余談)本記事を読み、お盆等繁忙期はアラカルト廃止してコース料理のみに限定する等、レストラン運営に関しては宿泊客ファーストではなかったなぁと思い出しました。

  2. たかすぬさん、コメントありがとうございます。遅くなりましたが、会員とゲストとの料金差について、僕の考えを簡単に述べます。

    会員制リゾートでは、会員本位ということで、価格差を付けているところがむしろ普通です。昔からゲストを会員と同価格でとっているリゾートトラストは特殊かもしれません。

    しかし、その方針があったからこそリゾートトラスト(と東急)だけが生き残ったと言えます。特にリゾートトラストは、かなり早い段階から会員でないゲストを積極的に取りに行きました。

    よく覚えているのは、徹底した女性向けの施策です。たぶん1990年代に「奥さま倶楽部」みたいな名前ではじまったと思うんですが、あまりに古すぎて資料が探せていません。つまり、配偶者を通じた、今で言う「女子会」誘致の施策です。

    会員の配偶者の女性、または女性の会員本人が登録することで多くの特典があり、自身を含む旅行や、そのお友だちを送客することでポイントがどんどんたまる、みたいなものであったと思います。

    2000年ごろには「リゾートパートナー」と名前が変わっていました。平日の宿泊権利不要(当時は2食付きならばそういうものでした)、やポイントサービス、金券バックなどなど、現在の主要システムへの布石・原型がすでにここにありました。

    うちにパンフレットがあるはずですが、発掘できていません。ロゴだけ発掘したのでご覧に入れます。

    脱線しましたが、このようなケースで「価格が違う」というのはデメリットになりかねませんし、リゾートトラストは早い時期から「会員じゃないゲストが大事」という施策を打つことで、会員制を守ってきた、という歴史があると、僕は理解しています。

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