そんなことをする人がどれくらいいるのかは疑問ですが、RTTGポイントクラブでの「修行」について考えてみたいと思います。目標は「トラスティでの朝食を無料にする」という設定で行きます。
RTTGポイントクラブのベネフィットの具体例
RTTGポイントクラブにはステージ制度があり、ブロンズ、シルバー、ゴールドの上位ステージに到達すると、同社のビジネスホテルである「トラスティ」を公式サイトから予約した場合に、1室2名までの朝食が無料になります。
東京ベイコート倶楽部に隣接するトラスティ東京ベイサイドの場合、朝食は2,420円ですから、2名なら4,840円相当です。またRTTGポイントクラブ会員なら、1名1室(スタンダードシングル)が7,500円、2名1室(スタンダードダブル)が8,500円で宿泊できます(1日限定40室、2023年4月現在)。ブロンズ以上になればこれら室料はさらに500円引きとなります。
つまり、RTTGポイントクラブのブロンズステージを獲得すれば、朝食無料の4,840円相当に加えて、室料500円引きの5,340円のベネフィットがあるということになります(この他にブロンズならポイント還元が6.36%あります=消費税10%の場合)。
例えば、東京ベイコート倶楽部で遊んだ帰りに、隣のトラスティに「寝るだけステイ」して朝食を食べて帰る、といった利用を年間に20回するのであれば、ベネフィット総額は10万円を超えますから、挑戦する価値があると感じる方もいるのでは?というのが今日の記事の趣旨です。
コロナ禍が終わって、充実したロイヤルティプログラムを擁するホテルチェーンは軒並み宿泊代金が高騰しています。そんな中、やり場のない思いを持たれているホテラーさんたちの嘆きを耳にしたので、こんな記事を書いているというわけです。
RTTGブロンズを獲得する条件
さて、次にRTTGブロンズを獲得する方法についてです。
まず、最もイージーなのはリゾートトラストから直接、会員権を購入することです。すでに所有している会員権を同社営業から直接購入している場合、「会員権所有カテゴリー数」または「会員権購入総額」によってステージが決定します。
カテゴリーとは、ホテル会員権やゴルフ会員権、メディカル会員権などの区分で、何でもいいので直接購入していれば、初期ステージがブロンズになり、3カテゴリー買っていればシルバーになります。また、会員権の購入金額が2,500万に達すると、カテゴリー数に依らずに初期ステージがシルバーになります。
会員権を持っていても同社から買っていなければ、年間の利用金額でステージを上げていくしかありません。また、ブロンズ以上のステージを得るためには、そもそも同社の会員権を持っていなければなりません。
今回の記事でターゲットにしているブロンズの場合、年間の利用金額が80万円になると昇格・継続の権利を得ます。しかし、年間の変動ステージは1ステージのみという制約があるため、一般の初期ステージの「RTTGステージ」からブロンズに達するには、「RTTGステージ」→「RTTGプレミアステージ」の2ステージを経なければならず、最低でも2つの年度をまたいだ数カ月の期間が必要です(後述)。
RTTGブロンズを獲得するための具体例
では具体的な事例です。これは規約等から判断したもので、自分の体験ではありません。間違いに気づいた方、実際に体験された方は、ぜひコメントで教えてください。
RTTGポイントクラブのステージ判定は、4~3月の利用実績によって、翌年4月からのステージが決定します。また、判定期間(4~3月)の途中であっても基準を達成すると、達成の翌月からステージがアップします。
一般的な初期ステージであるRTTGステージからは、その年のうちはRTTGプレミアまでしか上がることができません(1年で変動するステージは1ステージのみであるため)。プレミアに昇格するには50万円の利用が必要です。
RTTGブロンズに上がるには次の4月以降にさらに80万円以上を使ってステージを上げなければなりません。前年度の利用と合算すると130万円の利用が必要です。
最短ルートを考えてみると、理屈の上では、RTTGステージで初年度をスタートした場合、2月に利用金額50万円を達成して3月にRTTGプレミアに昇格し、新年度になった4月に80万円を使うと、5月からブロンズステージに昇格できます。
こう考えてみると、他のホテルロイヤルティプログラムと比較して、非常に敷居が高い制度になっていると言えます。かく言う自分も、RTTGプレミアまでしか上がったことがありません。
オーナー特典を利用してステージを上げる
しかし、なんとか裏技はないものだろうか、と考えるのは人情です。そこで以下の制度を紹介します。
RTTGポイントクラブには、「オーナー特典」というものがあります。エクシブなどを自身の会員権利でゲストが利用した場合、権利を使用したオーナーに、ゲストの利用金額に応じたポイントが付与されるというものです。
ポイント還元についてはけっこう複雑なルールがあるので省略しますが、このゲストの利用金額に関しては、上記で言うところの利用金額に含まれます。
以下に、公式の回答を掲載します。
《ホテル会員権のオーナー特典》
オーナーの会員権の権利で予約したリゾートホテルを、紹介した友人等のゲストが利用した場合、オーナーにはゲストのご利用金額に応じたポイントが還元されます。ご契約以外のリゾートホテルでも会員権の権利で予約したオーナーへポイントが還元されます。さらに年間ご利用総額にも加算されます。※オーナー特典の対象となるリゾートホテルは以下の通りです。ベイコート俱楽部、エクシブ、サンメンバーズの各施設(サンメンバーズ東京新宿・名古屋錦・名古屋白川・鹿児島は対象外です)。
※ベイコート倶楽部のメンバーはサンメンバーズのご利用権利がありませんので、サンメンバーズご利用時はオーナー特典はございません。
※相互利用でゴルフ場を利用した場合は、オーナー特典の対象外です。《ゴルフ会員権のオーナー特典》
メンバーの権利で予約したご契約のゴルフ場を、紹介した友人等のゲストが利用した場合、メンバーにはゲストのご利用金額に応じたポイントが還元されます。さらに年間ご利用総額にも加算されます。ただしご契約のゴルフ場に限りますので、他ゴルフ場を相互利用した場合、還元はありません。
というわけで、家族や親族、友人に同社のホテルやゴルフ場を薦めまくって、利用金額を重ねれば、自分での利用がたとえ少なくても、ステージを上げることが可能です。この制度が、RTTGポイントクラブと他のロイヤルティプログラムを比較した際に、際立ってユニークな部分と言えます。
以上、簡単にまとめてみましたが、これを聞いて、「トラスティの無料朝食をゲットするためにRTTGポイントクラブ修行をするぜ!」という方はいらっしゃいますかね?
先週末に宿泊した横浜ベイコートでポイントクラブの掲示をし
シルバーからブロンズに格下げになったことに気づきました。
ポイントクラブについて、以前のfunasanさんのコメントとresortboyさんの記事で
ようやく仕組みがわかったような気がします。
旅慣れた皆さんがいらっしゃる前で書くのはおこがましいのですが…
横浜ベイコート倶楽部での二日間は特別感がありました。
美味しいアフタヌーンティーに濱でいただいた朝食(語彙力なくてすいません)
カハラホテルでのスタッフの皆さんの気持ちの良い対応など
エクシブのゲスト価格では申し訳ないほど満足感がありました。
一緒に宿泊した友人は横浜在住ですが、すごく喜んでもらえて嬉しかったです。
夫に、オーナーになってくれてありがとう!って言わなきゃと思いながら
まだ言えてませんけどね(^^;
hiroeさん、コメントありがとうございます。普通、ホテルのロイヤルティプログラムだと、ステータス変動については告知があるものだと思いますが(カードが送られてきたり、ヒルトンなんてログインすると「もうすぐランク陥落です!」みたいなアラートが出たりする)、RTTGポイントクラブはきわめてその辺があっさりしていますね。
横浜ベイコート倶楽部での滞在が充実したものでなによりでした。カハラ横浜の口コミスコアもじりじりと上がってきました。ハワイの呪縛から解き放たれてきたのでしょうか。
ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜【 2023年最新の料金比較・口コミ・宿泊予約 】- トリップアドバイザー