横浜ロイヤルパークホテルのコーナーダブル

みなとみらいの旧御三家、すなわち、ヨコハマグランドインターコンチネンタル、横浜ロイヤルパークホテル、横浜ベイホテル東急の中で、一番最初に開業したのが1991年のインタコ、次が1993年のロイヤルパークです。

この中で、バブルの香りを一番残しているのはロイヤルパークのように思います。インタコはもうすべての客室がリニューアルされていて開業時と変わってしまっていますし、東急はもともとそんなにバブリー感がありません(1997年なのでバブル景気が終わった後の開業)。

ロイヤルパークは2018年から2019年に60〜67階を改装して「スカイリゾートフロア」となったんですが、それ以外の52〜59階は「レギュラーフロア」として古いままでした。「いったいいつリニューアルするんだよ」と思っていたのですが、ついに今年、2022年の春に57〜59階が改装オープンしました。

その「リニューアルレギュラーフロア」が実にイイので紹介します。

何がいいかというと、1993年開業当初から使用されていた家具を修理してそのまま使ってリニューアルをしたんですね。

これは「SDGs」などの言葉に代表される最近の経営手法の流れに乗ったものではあるのですが、よくある「リニューアルしたらコレジャナイ感のある部屋になった」ということがなく、バブル期のよさを残したまま今の時代に寄せてきたので、結果として実にいい感じのリニューアルになったんではないかと思うんですね(個人の感想です)。

このホテルはランドマークタワーの特殊な形状から、コーナールームが多いのが特徴です。今回紹介するのも、そのコーナールームの1つ(コーナーダブル)です。

コーナーダブルは三角形の部屋で、メインの寝室もこんな風に変形ルームです。リニューアルによって、ブルーを基調としたグレイッシュな客室となりました。まるで自分がリフォームした実家マンションのようです。壁紙のチョイスがそっくり…。

ベッドスローには神奈川県花である「山ゆり」が使われていているということです。とてもエレガントでよい柄だと思いました。

リニューアルでは以前からの家具が活かされているので、そこにちょっとしたチグハグ感を覚えるかもしれません。例えば、テーブルの椅子だけは新しく導入されたものなので、他のバブル期のゴージャスな家具と今ひとつマッチしていません。

ですが、ややもすると全部の家具がこうしたノペっとした新しいものになってしまう可能性もあったのですから、古い家具が残って本当に良かったなと思います。

横浜のロイヤルパークは、僕の印象では以前はルームサービスにとても力を入れていて、コーナーのお部屋には窓際のいい場所に立派なダイニングテーブルがありました。今回のリニューアルではその場所にデイベッドが導入されました。

これはホテルのビジネスの変化、顧客の客室利用のスタイルの変化によるものですが、結果としてこの客室は、「部屋飲み」には適さないお部屋となってしまった面はあります。この客室だと、2人で「セルフインルームダイニング」は難しいです。

リニューアルによってテレビは最新型となりました。これでビジホと戦える! やはり新しいテレビはいいですし、このホテルはさすがに一流ホテルだけあって、海外チャンネルも充実しています。インバウンドが消滅して、CCTV大富が見られるホテルもすっかり少なくなりました(ここでは見られます!)。ただし、配置のせいで客室のどこにいてもテレビが見づらく、「推し活」などにはまったく不向きです。

ともあれ、堂々たるバブル期のヨーロピアンテイストの客室が、近代的な仕様になって今に生きているのですから、ありがたいことだなぁと個人的には思います。個別に見るとちぐはぐな部分もあるんですが、例えばこの写真を見たら、かなりグッと来ませんか? いま、こういうデザインは絶滅しましたから。

この客室はスペックでは47平米もあるんですが、客室にいると、そんなに広い感じがしません。理由は、バスルームが異常に広いことと、入口横にコンパートメントというか、クローゼットやミニバーのある別室があることによります。

これがクローゼットの前にあるドレッサーです。PCを広げるテーブルとしても使えるような感じで、ちょっとした個室感もあるので、2人でテレワークを別々のエリアでしたい、というときには便利に使えるかもしれません。

バスルームは2ベイシンのビューバスで、大きなシャワーブースもあります。1993年としては最高に豪華な仕様であったと思います。このコーナールームの丸窓はランドマークタワーのデザイン上の特徴となっていますので、近くに行ったら外から注意してみてみてください。ヤツメウナギっぽい穴はこの窓です。

このバスルームは正直、無駄に広いだけという感じで、このようにトイレも同じ空間にありますし、あまり褒められたものではない気がします。ただ、非日常性というか、「なんかバブリー!」という盛り上がりはあるかもしれない。

今回宿泊したのは58階で、方角は南⻄(富士山側)でした。このホテルは今だに日本一の高層ホテルなのですが、その分、景色が客観的になりすぎるので、自分はインタコや東急の方が好きです。

インタコや東急が素晴らしいのでそんなに好き!というわけではないのですが、旧御三家の中ではロイヤルパークが一番おもしろいなぁ。リニューアルしてきれいになったし、たまには使っていきたいと思います。

ちなみに、僕は「ザ クラブ・ロイヤルパークホテルズ」のプラチナ会員ですが、最上位のダイヤモンドでないとアップグレード権がないので、プリファード ホテルズ&リゾーツの「I Prefer」のベネフィットを使ってアップグレードしてもらってこの客室となりました。I Preferはヒラ会員でもアップグレードしてもらえることになっているんですが、マイナーすぎて誰も使っていないみたいで当初話が通じず、ホテル側と調整が必要でした。

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