今月、横浜ベイコート倶楽部の建築開始の発表があったこともあって、ひさびさに横浜みなとみらいにステイしてみました。夏休みにマカオに行ったインパクトが強くて、なんだかそれに近いものをなんとなく求めているのかもしれません。そんなわけで改めて、「あなたに都市型リゾートは必要か?」という問いかけを、横浜みなとみらいを舞台にして、行ってみたいと思います。
いま一度、都市型リゾートって何か、と考えてみると、その構成要素として、以下のようなものが思い浮かびます。カッコ内は個人的なコメントです。
・お部屋からの景色(オーシャンビューまたは夜景)
・ダイニングの楽しみ(予約なしにその時の気分でチョイスできる自由度)
・ショッピング(ホテルからすぐに行ける。できれば雨でも濡れずに)
・ホテル近隣でのお散歩やジョギング(個人的にはハワイをイメージ)
・エンターテインメント(ライブがあればいいけれど、シネコンでもいいかな)
・スパやフィットネス(身体からのリラクゼーション)
・交通の便のよさ(都市型だからね)
このブログでもご紹介してきたお台場エリアのホテルは、東京都内の都市型リゾートとしてけっこういい線行っていると思いますが、横浜みなとみらいは自分にとってはお台場よりもよい部分があると思いました。その理由を順を追って紹介していきます。
冒頭の写真ですが、ちょっと観覧車が派手すぎるきらいはありますが、一般的観点からは悪くないでしょう? ネタばらしをしてしまうと、これは横浜ベイホテル東急のお部屋からの景色です。
ご存知のとおり、みなとみらいには御三家的に1990年代に3つの大きなホテルが開業しました。桜木町側から順に言うと
・1993年開業の横浜ロイヤルパークホテル(旧・横浜ロイヤルパークホテルニッコー)=三菱地所/ロイヤルパークホテルズ
・1997年開業の横浜ベイホテル東急(旧・パン パシフィックホテル横浜)=東京急行電鉄/東急ホテルズ
・1991年開業のヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル=森トラスト/IHG
です。自分もエクシブ導入以前はロイヤルパークやインターコンチを利用したりしていました。当時、パンパシはまだ新しくて高くて、今回が初ステイでした。
実は、リゾートトラストの横浜進出(カハラ及びベイコート)前に知見を深めておこうと、インターコンチを念頭にIHG修行に乗り出そうと思っていました。この中で、いわゆる世界的なチェーンに属しているのはIHG傘下のインターコンチだけですので。
そのためにIHGのポイントを100%ボーナスのときに仕込んだり、各種のキャンペーンにアプライしたりと、自分なりに準備を重ねてきたのですが(裏ブログをお読みの方はご存知かと)、ある事情を知って、途中で気が変わってしまいました。事情については別稿にしますが、このブログを隅々まで読んでいらっしゃる方向けに、関連リンクだけ紹介しておきます。
The Yokohama Bay Hotel Tokyu – Yokohama, Japan | Preferred Hotels and Resorts
この横浜ベイホテル東急は、ホテル単体としては物足りないものの、みなとみらいのホテル群の中では最も利便性の高いホテルであり、都市型リゾートとしてはなかなかのものだなぁと、積極的に評価している次第です。一方で、リゾートトラスト進出の建築現場も見学して、立地の差についてもよく理解できましたので、後続の記事でご案内できればと思っています。
写真はその建築現場です。左端がインターコンチ、観覧車を挟んで真ん中がベイホテル東急、右端がロイヤルパーク(ランドマークタワー)です。
というわけでこのブログでは、リゾートトラストの高級一般ホテル進出の第一弾となる、横浜みなとみらいについても積極的にフォローしていきます。
芦屋ベイコートのオープンは2018年2月26日、芦屋オーナーの予約受付は11月末から、東京ベイコートオーナーは12月11日から、エクシブオーナーは来年1月15日からだそうです。
ansyさん、情報ありがとうございます。いつも年度末の3月の開業になることが多いリゾートトラストの会員制ホテルですが、2018年は3月にエクシブ六甲 サンクチュアリ・ヴィラがあるので、その前月に芦屋ベイコート倶楽部が開業、というスケジュールになっているわけですね。
それらに続いて、2019年春にラグーナベイコート倶楽部、2020年春に横浜ベイコート倶楽部&カハラ、と都市型会員制リゾートが続きます。これらが全部成功したら、リゾートトラストはまた新たなフロンティアを拓いた企業として、歴史に名を残すでしょうね。頑張ってもらいたいものです。
既出でしたらごめんなさい!
2008年4月、東京ベイコート倶楽部が開業した当時に行われた、伊藤勝康リゾートトラスト社長のインタビュー記事を読み直してみました。
〇第一回 国内初の会員制「都市型リゾート」お台場に誕生
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/person/epoch/080409_baycourtclub1/index.html
〇第二回 家族連れだけでない新しいリゾート文化の創造を狙う
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/person/epoch/080416_baycourtclub2/
〇第三回 「都市型リゾート」のコンセプトで海外進出を狙う
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/person/epoch/080423_baycourtclub3/index.html
要点を挙げますと・・・
・「都市型リゾート」への会員の要望は、2008年から更に10〜15年前からあり「東京ベイコート倶楽部」はそれを具現化したもの。
・都心のラグジュアリーホテルとの差別化は、会員制でプライバシーが守られる点。
・ベイコート倶楽部の会員層は、エクシブより10歳若く50歳くらい。
・「都市型リゾート」が可能な場所というのは限られる。考えられるのは神戸、横浜ぐらい。
・ベイコート倶楽部(都市型リゾート)は、海外進出の基本になる。(候補地は、上海、北京、台北、ソウルなど)
これを読んで今を批評するのは避けますが、伊藤社長は、長期的なビジョンをぶれずに着実に遂行するまともな経営者だと思いました。
○リゾートトラストが仕掛ける横浜の高級リゾート「カハラ・ホテル」はブライダル狙いか?
https://maonline.jp/articles/resorttrust
↑こんな記事がありました。
ホテルチェーンではない(ホテル会員がぶら下がっていない)カハラを買収して横浜から立ち上げる真の理由は、横浜というブライダル需要の穴場?を新施設効果とカハラブランドで取り込み、これを入り口に会員権ビジネスへの送客と、ハワイへの新婚旅行の相乗効果を狙う。
・・・とありました。
横浜のブライダルがどのような状況か分かりませんが、こんなシナリオがあるなら新しいカハラブランドのホテルは、早く出来てきそうですね。
カミーさん、情報ありがとうございます。この記事の観覧車の右に見えているのが、ご紹介いただいた記事にも出ている「アニヴェルセル みなとみらい横浜」で、さらに、写真の右奥で光っているのが「ノートルダム横浜みなとみらい」で、両方、大規模なブライダル施設です。
僕もひさびさにみなとみらいにいって、これらブライダル施設の存在感を認識していたところでした。
カハラ横浜でウエディングは当然あると思いますよ。湯河原離宮でさえチャペルがありますからね。
リゾートトラストウエディング|リゾートトラスト株式会社
ただ、湯河原離宮にしても販売開始のプレスリリースにチャペルがあるとは書かれていなかったし、今回のカハラ&横浜ベイコートでも建築開始リリースに書かれていません。なぜでしょうね。