(CG出典:リゾートトラスト報道発表資料)
会員制ホテル運営大手のリゾートトラストは、非会員でも利用できる一般向け高級ホテルの国内運営に乗り出す。2020年春開業予定の横浜市のホテルを皮切りに、5年間で2施設のペースで開業を検討している。20年の東京オリンピック開催を契機として、観光市場が拡大し、ホテルの需要が増えると判断した。将来的には多店舗化も目指す。
via: リゾートトラストが一般向け高級ホテルに参入|中部経済新聞社
なんだか勇ましいタイトル付けですが、具体的な新規情報は特にありません。横浜ベイコート倶楽部では会員制と一般ホテルをミックスする手法で開発されますが、そのパターンを他のホテルにも展開するように読めますね。
エクシブ(リゾートホテル)のストレートな開発が時代の変化を背景に行き詰まって、付帯施設合体風味(グランドエクシブ)、高額路線(サンクチュアリ・ヴィラ、離宮)、都市型路線(ベイコート倶楽部)へと進んできましたが、その次は会員制と一般ホテルのミックスになりそうです。
考えてみれば、会員制と一般ホテルのミックスというモデルは、東京ベイコート倶楽部で「格差タイプ」として存在しています。下々(トラスティ)と貴族(ベイコート)というスタイルです。これはとても建築計画からなにから区分がハッキリしていて、共存はうまく行っているように見えます(ベイコートが当初売れなかったのはともかく)。
しかし、この格差を是正した「双高級」ミックスは成立するでしょうか。
表側で情報をいただいたのですが、妄想モードなのでこちらで続きを書きます。
シーサイドの都市型リゾートを標榜するベイコート倶楽部の一般部分に、ハワイのリゾートホテルのアイコンとも言えるザ・カハラの名前を使うという計画があるらしいと。
問題は、1つのホテルでダブルブランドなんていうことが果たして可能なのかということですが、世の中に事例はあるでしょうか。もちろん、東急ハーヴェストクラブとホテルハーヴェストってのがありますが、これはダブルブランドにはなりきってないですよね。
ヒルトン・ハワイアン・ビレッジとかそれ(会員制と一般の融合)に近いように思いますが、これもまぁ両方ヒルトンだし、一般メインで会員制の雰囲気はあまりないと。
ともあれ、「横浜ベイコート倶楽部 featuring The Kahala」として妄想を広げてみましょうか。
・料飲部門は一般開放と宿泊者のみの2モデル。会員制とは区分しない
・スパは宿泊者なら一般でも使える。料金で会員制と区分する
・ベイコート利用のみのエリアを作ってラウンジを設置し、会員制の体裁を守る
・ベイコートはフロアシェアなので客室はフロアで区分する
・いちばんいいフロアはベイコートが取る
・カハラからはレストランも含めて名前を借りてなんとなく連帯感を出す
・名物のマカデミアナッツチョコレートが買えるのでショップが繁盛する
皆さんからの妄想もぜひ。