中学受験の算数をひとことで表すなら、それは「比」です。文章題も図形も、最終的にはみんな比を使って解きます。
比は理科の計算問題でも使いますから、その存在感は中学受験全体の中でも圧倒的です。でも、大手塾は最初から比を教えたりはしません。ですから、同じような問題でも、4年生や5年生と、6年生では解き方が違うのです。
3年間も中学受験の準備をする中で、「実はこの問題はこんなに簡単に解くことができたんだよ!」と最後の1年になって「告白」されるわけです。子どもの立場からすると「じゃぁ最初からそう教えろよ」いう感じではないかと思うんですね。
たぶん、比を使った解法を理解するための概念的な思考が、集団授業で成り立つのは5年生後半、ということなんだと思いますが、個人的には、もっと前に教えたらいいのにと思っています。
これは1つの例ですが、大手塾が「中学受験には3年間の準備が必要」という背景には、このような提供する側のカリキュラム上の都合があるのです。
その結果、5年生の後半で大いなる「解法革命」が起きてしまって、順応できないとそこから成績が下がってしまいます。5年生前半までのテスト偏差値に積極的な意味はありませんが、そこで自己ベストが出てしまうといろいろな意味で不幸につながります。
というわけで、前振りが長くなりましたが、大手進学塾のカリキュラム上、算数で比をいつ教えているのか、調べてみました。
サピックス:5年生の夏期講習の前半で比を学習します。
四谷大塚:2013年からは5年生の9月初旬に学習するようになりました。旧カリキュラムでは5年生の11月でした
日能研:カリキュラム表が公開されていないのですが、公開模試の出題範囲から推測すると、5年生の10月です。
四谷大塚カリキュラム準拠の早稲田アカデミーでは、5年生の夏期講習で先取りして取り扱っているようですね。
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