Steve Jobsの思い出

1999年。一度だけSteveとメールのやりとりをしたことがある。といってもパーソナルなものではない。

当時、僕は初台のオペラシティに出入りしていた。当時のAJはまだまだ牧歌的で、プレスリリースはすべて日本側でオリジナルのものを作成していたし、広報宣伝のマテリアルやWebサイトも日本独自に展開していた。なにせ1997年には大和のIBMで作った日本発のサブノート「PowerBook 2400c」なんていう製品まであった時代だ。

そんな時代に、AJのプレスリリースを書いていたのが僕だ。コンサルタントと言えば聞こえがいいが、わかりやすく言えば広報付きのゴーストライターである。

AJで仕事をするようになって何年か経った頃、AppleにカムバックしたSteveがはじめて来日することになった。1999年2月のMacworld Expo/Tokyoである。日本でのExpoだから、日本発のリリースが何本か出たのだが、そのやりとりの中でSteveとの邂逅があった。

僕が日本語で書いたドラフトは英訳され、Cupertinoで査読されたのちに、それを再度日本語に戻してファイナライズした。そのやりとりの中で、直接Steveがプレスリリースの表現に注文を付けてきたのだ。

タイトルにある単語に対して表現の修正を指示する、具体的だけれどほんの短いメール。Ccの中に、僕のアドレスがあった。Steve自らそんな細かいことまで目を配っていることに、僕は驚きの念を禁じ得なかった。

初来日の基調講演はさえないものだったけれど、それからのAppleの快進撃は言うまでもない。

RIP Steve. We love you.

「Steve Jobsの思い出」への3件のフィードバック

  1. まおさん、chromaさん、コメントありがとうございます。

    僕も最初のMacはSE/30でした。IIciも、同様のボディを引き継いだQuadra 700も使っていましたよ。SE/30とは正反対に、素手でボディを開けてメンテナンスすることができる、フロッグデザインの傑作ですね。もちろんPowerBook 2400cも手元にありますし、何台買ったかわかりません。

    僕も多くの方々と同様に、20年前のMacとの出会いで、その後の人生がすっかり変わってしまいました。話しだすと長くなるので、この辺で。

  2. resortboy さん、まおさん、こんにちは。

    私はApple IIciからのMacユーザーです。
    1999年2月のMacworld Expo/Tokyo、行きました!
    基調講演もちゃんと聴きました。
    PowerBook 2400cも使っていました。
    あの頃のわくわく感が懐かしいです。

  3. resortboy さん、ご無沙汰です。

    au からiPhone発売に喜びも束の間、SE/30からずっとMacユーザーの私としては、
    非常に残念な知らせでした。ご冥福をお祈りしたいと思います。

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