このブログには2005年の開設以来の記事が全部残っていて、大人の事情で消したものを除いてはすべて公開したままにしてあります。だから、オフ会などで読者の方と会ってお話をすると、時空がねじれているような不思議な感覚になることがあります。それは新しい読者の方は、僕が書いた古い記事も新しい記事も、比較的短い時間の中でご覧いただいているからだと思います。
いろいろな方が僕の記事をご覧になってインスパイアされて、それぞれのご家庭に重ね合わせてリゾートトラストの会員権をお買いになっているという話を数多く聞きます。僕はその時々の思いを明け透けに計画なしに綴ってきましたから、ここにあるものはすべてが過去の自分にとっての真実です。表現者として、それがどう消費されようと構わない、という思いがある一方で、過去と今とでは状況や考えが違ってしまったことに関して、アップデートする必要性を感じることもあるのです。
はっきり書きましょう。リゾートセントリックな家庭運営をしてみて、果たして僕はうまくやれたのか。
その答えは残念ながらノーだと思います。
8年前、2011年に書いた記事をご紹介します。この頃から、家庭の中にスマホによる異空間が出現して、だんだんに家庭が壊れていくことを実感していました。そして何年かして、それはその通りになりました。
スマホを捨てよ、リゾートに出よう | resortboy's blog – ホテルの会員制度を楽しむサイト
この記事から8年近くが経ちました。5人だった家族はいくつかの場所に別れて暮らすようになりました。そしてそれぞれが他の家族の知らない誰かと、それぞれの人生をそれぞれに生きています。5×1だったひとつの家族が、(1+n)×5になっているような感じです。
海外にいる相手と、時差や距離をあまり感じずにつながっていられる体験をしました。あんなに憎んでいたスマホでのメッセージング空間に、気付けば自分も乗っかって日々を生きています。
これは生活スタイルや家族のあり方、もっと言えば個々の人生の多様性においての進化なのだ、と認めざるを得ませんし、我が家の場合はひとつ屋根の下に暮らす家族という枠組みをぶっこわしたことで、最終的には全員がハッピーになりました。
だから言いたいのは、僕のブログを見て円満な家庭運営のためにエクシブを買う決断をするのは、それは得難い体験を与えてくれる「よいこと」だと思うけれど、それはほんのいっときのことだし、それにこだわって子どもやパートナーを縛るようなことになってはいけないと思う、ということです。
最後にポジティブなことを少し書くと、うちの場合は元の家族ではもうエクシブには行かないけど、ばらばらに使うことはあります。だからひとつだけ残した「オールドエクシブのスイート、バージョン(サンメン付き)」は、それなりに便利に使っていますよ。
というわけで、今日はまったく、ポエムのような記事で悪かったね(^_^;)
Resortboyさんこんにちは。
今回の記事を読ませていただいて、自分もふと昔の事を思い出しました。
自分もresortboyさんのブログに出会い、2011年の3月にエクシブを購入しました。
家族と毎月のように色々なエクシブに行き、充実した時間を過ごすことが出来ました。
今はエクシブにお別れして、マリオットやヒルトンが中心になりましたが、エクシブという会員制リゾートに出会えて、本当に良かったと思います。
私のリゾートライフにはresortboyさんのブログは欠かせませんので、これからも愛読させていただきます。
我が家は、2010年4月にエクシブ購入しました。海外旅行(ハワイ、ラスベガス、フランスを三世代で楽しんだ後、娘たちは大学生になりそれぞれ海外旅行を楽しんでいますが、70代の父母は、ツキイチのエクシブ一泊二日をとても喜んでくれていました。
今思えば、1番不景気だった頃の購入だったので、めちゃリーゾナブルに利用できていました。