都立の中高一貫校受検について、ゲームのルールを調べていきたいと思います。まずは、競争相手として、どこの誰がこのゲームにエントリーしているのか、という点です。四谷大塚の偏差値表によれば、最難関は小石川と武蔵、ということみたいなので、まずはその2校についてデータを取ってみます。
塾別の合格者数を見てみましょう。こちらのサイトから数値をピックアップしました。
小石川中等教育学校
1位 早稲田進学会 36人
2位 サピックス 29人
3位 栄光ゼミナール 28人
4位 ena 26人
4位 四谷大塚 26人
武蔵高附属
1位 ena 76人
2位 早稲田進学会 22人
3位 四谷大塚 13人
3位 栄光ゼミナール 13人
5位 早稲田アカデミー 9人
2校の合計
1位 ena 102人
2位 早稲田進学会 58人
3位 栄光ゼミナール 41人
4位 四谷大塚 39人
5位 サピックス 35人
たった2校だけでランク付けするのもアレなんですが、このような結果となりました。
早稲田進学会ってのは私立型の受験ではまったく目にしない名前です。その実態に関しては、これから学院長自ら潜入してみたいと思いますので、続報をお待ちください(爆)。
小石川ではサピックス生が多いですね。サピでは適性検査対策はまったく扱っていませんから、純粋に私立型の学習だけで受かっているということですね。
武蔵では場所柄、enaがぶっちぎりの実績です(合格者の6割がena生)。サピ生はあまり受けていないようです。私立難関校の併願で受けるなら、都立最難関の小石川、というコンセンサスが形成されているのでしょう。
というわけで、都立中高一貫校の難関2校について、主要なプレーヤー(塾)が判明しました。
私立型から公立一貫校対策向けに大きくシフトして実績を上げているena(栄光ゼミナールもこの流れ)、我が道をゆく感のある早稲田進学会(昔懐かしいテスト会みたいな感じなんでしょうか)、そして中学受験の王道であるサピックス(四谷大塚や早稲アカはこの流れ)、と、この3タイプの勢力を押さえておけばよさそうです。
この3塾で、2校に対する合格者シェアは7割もあります(定員276人に対して合格者195人)。適性検査対策も、立派に中学受験のコマーシャリズムの中にいる、ということですね。
ところで、早稲田進学会から出た以下の新刊ですが、イマイチでした…。小学生が書いた作文のサンプル集としては価値があると思いますが、指導方針・指導内容が明解でない(出し惜しみなのかな?)ので、これを買っても作文力(得点力)は付きません。
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