真夜中のドア

連休も今日で終わり。明日から仕事ということで、今日はリハビリを兼ねてブログでも書こうかな、という感じでお届けします。文章を書くのって運動みたいなもので、10日も休んでいるともう何も書けないような気になってしまって。

連休中に思い出した昔話。僕は中学時代から音楽活動をしていて、大学卒業時に区切りを付けたのですが、卒業してからも何度かライブをしたことがありました。最後に出演したのは吉祥寺かどこかのライブハウスで、そばに東進の緑の看板があった映像を思い出すのだけど、あれはどこだったのだろう。

時はバブル崩壊後の90年代。そのバンドはマスコミ関係の社会人バンドで、ユーミンや竹内まりやなどをコピーやオリジナルアレンジで演奏するバンドでした。キーボードの人がリーダーで、多重録音で自分でアレンジした音源を渡される(当時カセット)という感じで。

具体的には、松原みきの「真夜中のドア」とか、竹内まりやの「プラスティック・ラブ」なんかをやっていましたが、驚くことにこれらはYouTube時代となってむしろ海外からグローバルに再評価されて(日本の80年代シティ・ポップス再発見!みたいな)、前者は1300万回再生、後者は600万再生(こちらは5カ月に満たない期間)とかになっているので驚きます。音源は複数あるしオフィシャル音源は消されたりもするので合算すればすごい数字なのでしょうね。

MIki Matsubara – 真夜中のドア / Stay with me – YouTube
Mariya Takeuchi Plastic Love 竹内 まりや – YouTube

自分はまだ出版社にいて、夜には別の会社の手伝いもしていたので非常に忙しかったのですが、女性ボーカルのシティポップスをやるのはひとつの夢みたいなものだったので参加を決めました(林哲司の信奉者だったし)。ところが、まぁバンドのレベルが高くて、付いていくのがやっと(というか付いていけない)。中でも大変で思い出に残っているのが上述の真夜中のドアでした。

この曲ではいわゆる完コピを目指していたのだけれど、ベースが難しいのよ(あ、自分はこのバンドではベース担当でした)。おそらくは日本の歌謡史有数の名演で、ギター松原正樹、ベース後藤次利の絡みが、エンディングに向かって「冷静にヒートアップ」していくプレイが、何度聞いても素晴らしいです。林立夫の抑制の効いたドラミングもいいです。

後藤次利のベースは1番からエンディングに向かって全部おかずが違っていて、仕方ないから適当に弾いていたのだけど、けっこうリーダーのチェックが厳しくて、かなりちゃんとコピーすることを求められちゃうんだよね。練習が足りてないのがバレバレで、これが大変だった(^_^;) 当時はカセットテープで音は悪いし、ベースはモコモコしているばっかりで何弾いているのかよくわからないんだよ。

いまはいい時代で、上のYouTubeの音源でも細部までクリアに聞こえるし(あの時代にベースで和音弾いているとは…)、またベースやギターの「弾いてみた」音源もあるから、コピーはずっと楽になったと思います。20代の自分に教えてあげたい。

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