学院長の健康診断2019

学院長です。受験ネタではありませんが、勉強ネタのときには学院長を名乗らせていただいております。

さて、話題は健康診断です。アラフィフのおっさんの健康診断ネタなどありふれていて自分で書く意味がどれだけあるかわかりませんが、ブロガーの悲しさで、ブログに書くことで考えをまとめるというのがクセになっているので、メモとしてまとめます。

1月は、リゾートトラストが(間接的に)出資している東京ミッドタウンクリニックでの人間ドック受診月です。会員制が大好きな自分ですが、当然ハイメディックではありません。要するに普通の健康診断。

で、お正月休み明けに受診しました。冬休みはエクシブ伊豆に行ったり、新年会があったり、エクシブ軽井沢にも行ったので、食生活は普通というか、ドレッシングが難しい時期でした。
昨年も1月に受診して、今年(2018年)は体内細胞を入れ替えるべく頑張るぞ、と張り切っていたのですが、2月に子どもの受験、3月に引っ越しを決めて春~初夏は引っ越し、その後クルマを買い替えて、父親を老人ホームに入れ、夏休みはアジアを周遊して、ようやく秋ごろから食生活を見直すようになったので(というと格好いいですが、いきなり!ステーキに通いはじめたとか、そういった俗な話です)、まったくもって道半ばです。

内容についてはまた書きますが、いわゆる糖質制限を今はやっています。ただし、糖質制限は体質改善の導入期に必須と思いますが一生続けるとは思っていなくて、糖質も「意識的に」摂取します。よくある「糖質は毒」という立場ではありません。昨日は娘とチーズケーキを作りました(炊飯器で。我が家の炊飯器はケーキモード固定)。

では、1年前との変化をピックアップしてみます。おおむね予想通りで、やはり学習して信じる道を行くのは大事だなと思っている次第です。

脂質代謝

・HDLコレステロールが増えた
過去の自分はなにしろ血液プロファイルが悪く、ずっと50台だったのですが、70台まで向上しました。もう少し上がっていると予想していたのですが、上がり方は緩やかでした。

・LDLコレステロールは相変わらず高い
これは気にしていませんが、200台半ばなので、健診では異常値と判断されます。これについては昨年考察したとおりです。自分はスタチンをやめて人生を取り戻しました。その効果についてはまた今度。

・中性脂肪は相変わらず低い
少し上がりましたが50台です。

これらの脂質代謝については、江部康二さんの以下の記事にハンディなガイドラインが記載されていますので、それを採用して評価することにします。

HDLコレステロールが60mg/dl以上で、
中性脂肪が60mg/dl以下なら
小粒子LDLコレステロールは、皆無です。
従ってLDLコレステロールが高値でも、
それは標準の大きさの善玉です。

via: ドクター江部の糖尿病徒然日記  LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪。善玉。悪玉。

江部先生は「小粒子LDLコレステロールは、皆無」と言い切っちゃっていますが、まぁ自分の考えとも合致しているので、結果は良好ということにしておきたいと思います(話すと長くなるし)。ちなみに、上記記事で江部先生が引用している論文は、昨年の今ごろ、学院長が参照していたものと同じです。江部先生の記事は昨年10月のものなので、何気に学院長の情報収集力はすごくない?

(関連)LDLコレステロール中の「いいやつ」と「ダメなやつ」の割合 – tapestry

糖代謝

続いて糖代謝。これは1年間で改善がありました。昨年半ばの血液検査では、HbA1Cが6.1まで上がってしまい、立派に境界型糖尿病の仲間入りだ~と思っていたところでした。引っ越ししながらだとどうしても糖質ばっかり採っていたと思います。その後の糖質制限のおかげだと思いますが、この1月は5.4まで下がり、正常化しました。空腹時血糖値も90くらいで正常です。

血糖値については、現在、自分で好きなときに測定して遊んでいますので、機会があれば記事にします。使っているのはSinocareという会社のものです。個人輸入してます。以下はAmazon UKのリンクですが、実際には中国のオフィシャルストアから直輸入しています。つまり、イギリスで一番売れているやつ(Amazonランキング1位)を使っているということです。中国製と聞くと偏見のある人が多いと思いますが(先日も友人に見せたら「それって正しい数値が出るの?」とまず言われました)、英国ナンバーワンというと信頼するでしょう?

Diabetes Test Kit – Blood Sugar Tester- Blood Glucose Monitoring Kit – 50 Strips Included – Pain Free Lancing Device – for UK Diabetics in mmol/L by Sinocare AQ Smart: Amazon.co.uk: Health & Personal Care

尿酸値と腎機能

その他としては、尿酸値が上がり、基準値をわずかにオーバーしました。これは気にしていません。尿酸は抗酸化物質として重視していて、極端な数字でなければ上がることに問題はないという立場です。これはプリン体が豊富な牛肉を主食にしている影響でして、そのおかげでコレステロールも尿酸値も上がり、免疫力が非常に向上したため、今年の冬は調子よく、風邪なども引きません。

尿酸が過剰な場合、腎臓を通じて尿として排泄されるので、腎臓の働きと合わせてチェックする必要がありそうです。腎臓の尿酸排泄を抑制するのはインスリンですから、糖質制限でインスリン分泌がコントロールされていれば尿酸値が多少高くても問題ない(痛風にはならないだろう)、というのが僕の理解です。

その腎臓関連で変化があったのは尿素窒素(BUN)です。尿素窒素はたんぱく質の老廃物ですが、やはり腎臓でろ過され排泄されます。腎機能が低下するとろ過しきれずに血液中に残るので、値が高くなります。

で、肉ばっかり食べていて尿酸値も高いのに、腎臓が糖質制限で疲弊していたとしたらBUNが上がるところですが、これが劇的に改善されて正常値になってしまいました(昨年は基準値を上に外れていました)。クレアチニンも正常なままです。

BUNは一般に、たんぱく質の摂り過ぎで数値が上昇することになっていますが、肉が主食の自分の場合、そうはなっていません。たんぱく質の多い食事に身体が順応したのではないでしょうか。これは意外というか、よく、糖質制限でタンパク質や脂質が増えると腎臓に負担がかかるのでよくない、的な記事を見るので、ウソ言うなよ、という気分にもなります。

まとめ

というわけで、これを踏まえて主治医とのミーティングが待っています。実は主治医が今年から代わります。以前の主治医は僕の話を聞いてスタチンをやめることに同意してくれた柔軟な医師でしたが、今度の人がどういう人かわかりません。大学病院ですから、「正しいとされる間違った処方」をするのが普通だと思いますので、できるだけ時間をかけてわかりあえればと思っています。

医者というのは難しい仕事ですね。ここで書いたわずかなことでもわかりますが、医者が限られた眼の前の現象(症状)を解決しようと焦点をあてて真面目に取り組めば取り組むほど、その他の膨大な生命の神秘とでも言うべき人体の世界、言い換えれば「真実」から遠ざかってしまうのは仕方がない気がします。

テレビを見ていると、本当に健康の話題の番組が多くて、それもまったく同じような感じがします。出ているひとは大真面目でしょうけれど、例えばn-3の不飽和脂肪酸ばっかり推奨しても、間違ってることも多いと思いますよ。

(例)サバ缶の頻回摂取でプラークが悪化したと思われる症例。鯖缶の頻回食は危険|真島消化器クリニック

注)真島先生の実績は大変素晴らしく、おおいに参考にさせていただきたいと思っていますが、自分はまったく逆のことをしています(飽和脂肪酸の積極的な摂取)。

要するに「人による」ってことで。ちゃんちゃん。

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