ミスコンセプト~思いちがい~

昨日のオフ会の話は、どうやってコンテンツにしようかまだ悩んでいますが、まぁ周辺のことはいくらでも書けるので、思い出したことを書いてみます。

オフ会のトークライブでは、商品の企画と販売、そしてユーザーとの間で、ミスコンセプト(思い違い)が起きていること、そしてその思い違いが結果的に奏功してしまって最高益につながり、同時に禍根を残しているのではないかと話をしました。

以下はその関連の話です。本当にどうでもいい話なので、僕の個人的な趣味に興味のない方はブラウザーをそっ閉じしてください。

別のところにも書来ましたが、自分の高校大学時代の夢は作曲家になることで、そのためのチャンスを探して、出版社や放送局、レコード会社の周辺をウロウロするような青春時代でした。その頃の話です。

当時、教育出版社の学研にはヤング編集部というのがあって、「Momoco」というアイドル雑誌がありました。その雑誌のコンテストをきっかけにデビューすることになったアイドル歌手に、畠田理恵さんという人がいました。そうです、羽生善治さんの奥さんの羽生理恵さんです。

🐰羽生理恵🐩🐶🐕(@usaginoheso)さん | Twitter

フランス人形のような無垢なルックスと歌唱力を兼ね備えた逸材でした。大手事務所に所属し、大手レコード会社の一押し新人としてこれ以上ない条件の下でデビューしましたが、歌手としては成功しませんでした。同じレコード会社の同年デビューには森高千里がいましたが、扱いは格段に畠田理恵の方が上だったのです。

事務所は中山美穂のいたビッグアップル(バーニング傘下)で、レコード会社はワーナー・パイオニアでした。担当ディレクターは中森明菜の初期を担当して大成功した島田雄三さんという方。もう、これ以上ない好条件でした。

しかし、この好条件が仇となるのです。

中山美穂と中森明菜の初期の成功体験を持ったスタッフによって、純粋無垢な畠田理恵のキャラクターは封印され、性的表現を盛り込んだ楽曲で初年度をスタートさせました。シングル3曲を出した後に間違いに気づいたのか、4作目からは明るいアイドル路線に方向転換しますが時すでに遅く、不遇なままアイドル時代を終えることになります。

その畠田理恵さんの2枚めのシングルのカップリングがこれです。A面は松岡直也による「ターミナル」という曲で、「ミ・アモーレ」の焼き直しのような曲でした。

畠田理恵は懸命に歌っています。「それはmisconception、とんだ思い違い」と、

現場はわかっていたのだと思います。そしてその状況を直したかった。こんな楽曲まで作ってそれを伝えた。でも成功体験とそれを踏まえた上層部の存在があって軌道修正ができなかった。

それは今の某社のビジネスの状況そのものではないかと感じます。

ターミナル(アナログ)

1件のコメント

  1. hiroe

    畠田理恵さん、実兄がファンでした。
    ご主人は有名ですが、あまり話題に出てくる方ではないので、懐かしく拝見しました。
    ちなみに畠田理恵さんは、エキゾチックなお顔立ちから、久保田早紀さんや若かりし頃の鰐淵晴子と似てると思ってましたが、
    つい最近、鰐淵春子さんはハプスブルグ家の末裔と知り驚きました。

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