コロナウイルスとホテル利用の注意点

新型コロナウイルス感染症に関する話題は、このブログのフォーカスではありませんが、普通にホテルを利用する際にも影響が避けられない事態となってきました。特に、ホテルの楽しみの中心でもあるブッフェレストランの利用は、しばらく避けたほうがよさそうです。

医師の高山義浩さん(厚生労働省技術参与、沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科副部長)は、自身のFacebookで以下のように述べています。

もっとも効率的に感染を引き起こしているのは、ドアノブや手すり、トイレなどに付着していたウイルスに触れて、その手を目鼻口の粘膜に付着させることで感染しているのではないかと考えられます(おそらく接触感染が主体)。

不特定多数がモノを共用するようなイベントは、とくに注意が必要です。たとえば、ビュッフェ形式の立食パーティはハイリスクです。いろいろな人が同じトングを触ります。ホテルで定番となっている朝食ビュッフェも、可能であればスタッフによる配膳にしていただいた方が良いかと思います。

ホテル宿泊はイベントではありませんが、不特定多数の人間が一同に会して、食べ物を介して接触します。残念ですが、感染拡大を避け、特にオリンピック開催に向けた状況判断が間近に控えている現段階においては、各ホテルはすみやかにブッフェ営業を休止して、個別配膳による営業に変更する方がよいのだろうと思います。

(引用部出典)高山義浩 – いまの状態を表現するなら、濡れた地面の下の枯れ草を這うように火が回り始めたところだと思います。一気に燃え広がることはなく…

高山医師の上記記事は、ホテル利用者にとって示唆に富むもので、このサイトの読者の方々にはぜひ一読をお薦めします。以下に要旨をまとめます。ホテル利用の観点から現時点で避けたほうがよいと考えられるポイントは、いずれも接触感染のリスクがあるもので、具体的には以下のような施設です。

・ブッフェレストラン
・大浴場
・スポーツジム
・カラオケ(マイク)

(要約)
これまでの積極的疫学調査(感染者の接触者を追跡する調査)の結果によれば、新型コロナウイルスの感染力はインフルエンザほど強くない。電車やレストランなど、市中で空気感染はしない。飛沫を吸い込むことでも感染するが、限定的な印象がある。ただし、密閉された空間に有症者と長時間いると、感染するリスクが高まるだろう。

最も感染を引き起こしているのは、ドアノブや手すり、トイレなどに付着していたウイルスに触れて、その手を目鼻口の粘膜に付着させること。このような接触感染が主体だ。千葉県内のスポーツクラブでの感染確認では、施設内の共用環境にウイルスが付着していた可能性が高いのではないか。

(筆者注)千葉県内で感染確認の3人 同じスポーツクラブ利用 | NHKニュース

感染拡大のリスクとして、不特定多数がモノを共用するようなイベントには注意が必要だ。例えばブッフェはいろいろな人が同じトングを触るので高リスクだ。

卒業式の開催自体に問題はないと思う。ただし、時間短縮の検討や換気を行い、握手やハグは避けるのがよい。その後の謝恩会は、延期した方がよさそうだ。また、カラオケのマイクのような共用物品の消毒を、事業者はまめにすべきだ。

映画館は人の密度が高く、滞在時間が長いことがリスクを高める。高齢者や基礎疾患のある人は避けた方がよい。スポーツジムや日帰り温泉は接触感染のリスクが高いと考えられる。ゴルフは大丈夫だが入浴は自宅までしない方がよい。

現時点では、普通に暮らしていて、新型コロナウイルスに感染する可能性はほとんどない。ただし、病院にはリスクがある。最も実効性のある感染予防は「行かなくていいなら病院に行かないこと」である。

以上、2月26日付けの高山医師の記事を、resortboyの文責において要約しました。なお、冒頭の写真は一般的な朝食ブッフェの例として僕が実際に利用した施設で撮影したものです。あくまでイメージとして掲示したもので、コロナウイルスとの関連性は一切ありません。もしも場所を特定された方がいても、コメントなどは行わないでください。

8 comments

  1. 新型コロナウイルスとホテル予約のキャンセル

    今年は1月2月3月、それぞれ2週間程度の期間で東南アジア(王様)ホテル修行を予定していました。第1弾としてマレーシア・クアラルンプール(KL)に出かけて1月21日に帰ってきました。帰国して数日後、突然、中国政府が武漢封鎖を発表しました。ここから事態は急転です。

    情報収集の末、2月3月の海外旅行は中止しました。フライトはアラスカ航空のマイレージ利用予約だったのでキャンセル手数料を払ってマイルに戻してもらいました。問題はホテル予約です。私はマリオットでもヒルトンでも基本的にはキャンセル可能でホテル予約をします。しかし、ここに魅力的な妨害が入ります。ヒルトンの大幅割引キャンペーンです。

    2月のKLはマリオット系中心で予約していたので無料キャンセルOKでしたが、3月はヒルトンの大幅割引キャンペーンに乗ってしまいました。大幅割引なので「キャンセル不可、変更不可、前払い返金なし」です。ヒルトンKL(2泊)ダブルツリーヒルトンKL(3泊)ガーデインヒルトン・サウス(3泊)合計8泊です。

    新型コロナ爆弾がパンデミックのような雰囲気になってきましたので、先日、ダメもとでKLの各ホテルに直接eメール(英文)を出して、「緊急事態なので無料でキャンセル又は変更できないか」問い合わせてみました。何度もメールでやり取りしましたが、結果OKでした。ヒルトンのダイヤモンドメンバー(私)として優遇してくれたのかどうか分かりませんが、やってみるものですね。

  2. 子供の小学校も約1ヶ月休校になり、卒業式は規模を縮小して行う予定らしいです。
    6年生なので春休みにいろいろと、イベント参加や旅行を計画していたのですが、イベントは全滅、エクシブは3月7日キャンセル予定です。
    3月末に卒業旅行で宮崎に家族で行く予定なのですが、今のところキャンセルは考えていません。
    子供の1ヶ月は、スタサプ&huluで乗り切ろうと思います。
    名古屋マリオット、フォーポイント名古屋安いです。行きませんけど。

  3. 皆さん、こんにちは。

    funasanが1月の段階ですぱっと3月までの渡航を中止されたその判断力には驚かされます。キャンセルが無料でできてよかったですね!

    サッカー小僧さん。我が家も高校生がいるので、期末考査中止、修学旅行中止、部活中止(他校交流などイベント含む)、などなど、影響甚大です。

    我が家は、スタサプ+オンライン英会話+アマゾンプライムです。プリズンブレイクを全部見たので、週末からは冬のソナタを見ています(謎)。オンライン英会話はカランメソッドっていうスパルタ式のやつです。

    カラン・メソッド 「英語反射力」を鍛える奇跡の学習法

  4. 記事本文で書いているような内容が、政府の対策会議で話題となって総理の発言としてWeb化されていましたので、一応、ご紹介します。

    スポーツジムやビュッフェスタイルの会食など、換気が悪く、密集した場所や不特定多数の人が接触するおそれが高い場所では、感染を拡大させるリスクが考えられる

    令和2年3月1日 新型コロナウイルス感染症対策本部(第16回) | 令和2年 | 総理の一日 | ニュース | 首相官邸ホームページ

    これを受けて、いろいろなホテルはブッフェ中止を続々と決めていますね。4月のイベントまで中止にしている大手もあって、ちょっと驚いています。

  5. こんにちは、みなさん。
    先週末に1泊で初島に行ってきました。
    オセアノのバイキングをいただいたのですが、従業員の方は全員マスク(場合によっては手袋も)を装着し、食べ物も基本的には取っていただくスタイルになっていました。
    雰囲気的にはかなりピリピリと緊張した感じでしたが、お客さんはマスクを着けている方は皆無で、その温度感が少し滑稽でした。
    エクシブとして「新コロは出さない」という強い姿勢に好感が持てました。

    子供も休校、勤務先も在宅勤務の指示が出てしまったので、1週間ぐらいワーケーションに行こうかと検討中です。

  6. 伊豆の「お知らせ」に「新型コロナウイルス感染症への対策(館内施設 営業変更等)について」と称して

    「朝食・夕食時のブッフェスタイルによるお食事のご提供は、お客様の健康と安全確保のため、スタイルを変更しご準備
     させていただきます。既にご予約を頂戴しているお客様へやご検討中のお客様へはご不便をお掛けしますが理解・ご協力をお願い申し上げます。
     代わりに夕食は洋食コースと和食コース、朝食は和食膳とアメリカンブレックファーストをご用意させていただきます。」
    との掲示が出ましたね。

    他の施設でも同じような掲示がなされているようです。

    私的には、ブッフェスタイルよりも、ラペールや黒潮で、ちゃんと料理を運んできてくれるシステムの方がありがたいです。

  7. ブッフェを全面的に中止にしたり(エクシブ蓼科、エクシブ初島クラブ、リゾーピア熱海)、フードコートスタイルでの営業に切り替えたり(エクシブ山中湖)、ジムをクローズしたり(エクシブ軽井沢)、それぞれのホテルの事情に応じて対応しているようです。

    僕の住んでいる街も観光客がガタ減りで、ショッピングモールの中には、営業時間を短縮したところもあります。一方で、オリンピックに向けた工事はガンガン進んでいます。はやく終息してほしいです。

  8. 新型コロナ関係です。
    イタリアの新型コロナウイルス感染者が3858人、死者が148人と急増しています。(2020年3月6日現在)
    イタリア政府は3月4日感染拡大を受けて、全ての学校を15日まで休校することを決めました。
    学校休校を受けてイタリアのボルタ高校の校長先生が生徒にあてたメッセージが話題になっています。
    私は元高校の教員だったので、もし現職だったら、さっそくこのメッセージを生徒達にメールするでしょう。
    良識ある皆様には当然なことかもしれませんが、ご一読ください。

    以下:報道ステーション【2020/03/05】(ヤフージャパンよりコピー)
    2020年3月5日 nanigoto TV_報道ステーション

    新型コロナウイルスが広がるなか、イタリアにあるボルタ高校の校長先生、ドメニコ・スキッラーチェ 氏 が出したメッセージが、世界中で話題です。以下は、数百年前に流行した伝染病「ペスト」を引き合いに、休校で学校に来られない生徒たちに向けたメッセージです。
    ________________________________________
    みなさん、学校は休校になりましたが、お話しておくことがあります。
    当局の慎重な判断を尊重しますが、皆さんには冷静に、集団の妄想にとらわれることなく、必要な予防をした上で「いつもの生活を送ってください」と言いたいです。

    こんな時だからこそ、散歩をしたり、よい本を読んだりしてください。
    元気であれば家に閉じこもっている必要はありません。
    スーパーや薬局に駆け込むのはやめましょう。
    マスクは病気の人が主に必要なので、彼らに譲りましょう。

    病気が急速に世界に広がっているのは、私たちの時代が残した結果で、何世紀も前には速度は少しだけ遅かったですが、同じように広がりました。それを止めることができる壁は存在しません。

    このような出来事での最大のリスクの一つは、社会生活や人間関係に「毒を盛ること」と、市民生活を野蛮にすることです。外国人への恐怖、権力同士の争い、感染源のヒステリックな捜索、専門家への軽蔑、デマ、ばかげた治療法、必需品の盗難、医療機関の緊急事態・・・。
    目に見えない敵によって脅かされていると感じる時には、同じ人間同士なのに、他人を脅威や潜在的な侵略者のように見たりする危険があるというのが先祖から受け継いだ本能なのです。

    14世紀と17世紀の伝染病の時と比べ、私たちには近代的な医学があり、進歩し正確になりました。私たちは社会組織と人間性という貴重な財産を守るべく、合理的な考えを持つようにしましょう。もし、それができなければ、伝染病が本当に勝ってしまうかもしれません。
    では、早いうちにまた学校で。

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