人間は歳をとってくると、多くの人が介護のお世話になります。介護はご本人もご家族も大変つらいので、できれば避けたいものです。
では、介護が必要になる原因は? 私は今まで、脳梗塞やその他の重篤な病に倒れ、その後遺症から介護が必要になる、と漠然と思っていました。でも、実態は少し違うようです。
介護が必要になる原因は?
次の順位をご覧ください。これは、厚生労働省の2019年「国民生活基礎調査」の第15表「現在の要介護別にみた介護が必要となった主な原因の構成割合」からのデータです。
介護原因の割合をビジュアル的に理解して頂くために円グラフにもしてみました。
介護が必要となった主な原因
- 1位 認知症 18%
- 2位 脳血管疾患(脳卒中) 16%
- 3位 高齢による衰弱 13%
- 4位 骨折・転倒 13%
- 5位 関節疾患 11%
- 6位 心疾患(心臓病) 4%
- その他 25%
上のデータの3位「高齢による衰弱」、4位「骨折・転倒」、5位「関節疾患」は、いずれも老化による体の機能の衰えが原因です。これらを束ねて「身体的問題」とみなすことができます。この3つを合計すると37%になります。
2位の「脳血管疾患(脳卒中)」は脳の血管が詰まったり破れたりする病気で、6位の「心疾患(心臓病)」は心臓に障害が起き血液の循環不全によって生じる病気です。両方とも血管が重要な因子なので、これらを束ねて広義の「血管の問題」とみなせそうです。この2つを合計すると20%になります。
これら介護が必要になる原因を、funasan流にまとめてみました。また、それらを円グラフにもしてみました。
介護が必要となった主な原因―funasan流分類―
- 1位 身体的問題 37%
- 2位 血管の問題 20%
- 3位 認知症 18%
- その他 25%
何と、脳卒中や心臓病という血管の問題よりも、身体的な問題が原因で介護になる方が圧倒的に多いです。ここから、介護を遠ざけるために一番大事なことが分かります。
ずばり「体を鍛える」ことです。
な~んだ、そんなことか…。そうです、実に単純明快な答えですが、統計的な真実です。日々、体を鍛えれば介護が遠ざかります。ここから要介護にならないためのシンプルな戦略が出てきます。
結論:体を鍛えれば介護は遠ざかる!
よ~し、体を鍛えれば90歳ころまで元気に遊べそうだ! さっそく、フィットネスクラブに行こう。
介護を受けて老人ホームでいくら長生きしても楽しくありません。やはり好きな事、やりたい事をして気の合う人とお喋りしたり、行きたい所に行き自宅で暮らすのが一番ですね。
funasan考案の「介護を遠ざける策」を拝読し、今まで通り、好きな事、やりたい事をして、体を鍛えれば良い事が理解でき、自信が深まりました。