昨年来、首都圏のいろいろなホテルでテレワークをしたり、時にはWeb会議をしています。テレワークに向いた間取りがどういうものなのかもわかってきましたので、機会があれば整理して発表したいと思っています。そこで今日は、Web会議に向いた居室レイアウトとはどんなものか、という話をしたいと思います。
Zoomを使う方が多いと思いますが、他のソフトでも「バーチャル背景」と言って、カメラの背景に任意の画像を合成する機能が標準的にあると思います。この機能を使えば、どんな場所にいても関係ないじゃないかと思われるかもしれませんが、ことはそう単純ではありません。
ホテルの客室はたいていそんなに明るくはなく、Web会議向けに照明が工夫されているなんてことはありませんから、バーチャル背景機能が理想的に使えることはあまりないと思います。おかしなところが透けたり、髪型がおかしくなったりしますから、カジュアルな会議を除いては、実際のビデオ画像をそのまま使う方がベターであるように思います。
そこで客室のレイアウトが重要になってきます。テレワークで使うようなシングルやダブルの客室では、デスクの背景がすぐベッドになってしまうケースが少なくありません。ホテルの客室でのテレワークはまだあまり一般的ではありませんから、顧客対応などでそのような場所から会議を行うと、「なんてところで仕事をしているんだ?」といぶかられることになるのが現状だろうと思います。
要するに、「余計なものが映らないこと」が大事なわけです。都合がいいのがソファがある客室です。
写真は「三井ガーデンホテル汐留イタリア街」の「モデレートクイーン」というタイプの客室です。このタイプの客室には窓際にソファーがあって、テーブルにパソコンを置いてWeb会議をすれば、背後はカーテンですから普通に自宅のような感じになります。デスクは普通、壁や窓に向かって作り付けられていて室内が背景になりますが、ソファは壁際や窓際に置いてあるのですから、ソファがある客室を選べば余計なものは映り込みません。
このホテルの場合、「モデレートダブル」というベッドが小さいタイプの客室だと立派なデスクがあるのですが、クイーンの客室だとデスクはなく写真のようなリビングスペースになります。このホテルはなかなか素晴らしいホテルだと思っていて、機会があれば詳しく紹介したいと思っています。
(公式)三井ガーデンホテル汐留イタリア街
リゾートトラスト会員なら
リゾートトラスト系のトラスティもオススメですよ。
窓側にソファーが置いてある部屋もいくつかあります。
https://www.trusty.jp/kumamoto/
ホテルトラスティ東京ベイサイドは自宅から一番近いホテルの一つなので、時折、利用しています。確かにソファがあるのですが、部屋が狭いので配置換えも難しく、デフォルトの配置ではこの記事の観点からは、もう一歩という評価です。あぁ、ベッドの上にパソコンを置けばいいのか…。