「funasanのアンチエイジング日記」は、トラベルライターの舟橋栄二さんによる連載企画です。舟橋さんが取り組まれている健康にまつわる学習と実践について、同時進行でご報告いただきます。2022年の連載第一部(1~19回)に続いて、2023年の連載第二部(20回~)がスタートしました。この連載では、読者の皆さんとともに「旅と健康」について考えていきます。どうぞコメント欄にてご参加ください。(編集担当:resortboy)
シェラトン・グランドオーシャン・リゾートのクラブラウンジでは、午前11時から果物・スイーツのサービスが始まります。入室して席に座ると、直ぐにスタッフが「スイーツをお持ちしましょうか?」と誘ってきます。
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欲望と理性のエンドレスな戦い
甘党の私ですが、健康のために自宅では可能な限り間食を断っています。特にケーキ類をおやつに食べることは、普段はありません。
でも、旅に出ると心が解放されますね。しかも、ここは別世界!シーガイアの素晴らしいクラブラウンジです。少しの心の葛藤のあと、「ま、いいか、食べよう!」となってしまいます。
美味しいコーヒーとともに甘いケーキを頬張ります。口の中に甘さとコーヒーの苦さがコラボして、幸福感に包まれます。このようにして私は、シーガイアに来るとスイーツ中毒に堕ちていくのです。
実はこのケーキサービスは1日1回だけではありません。アフタヌーンティータイムの午前11時から午後5時まで、ラウンジに入室するごとに何度でもいただけます。
私は1日に何度もラウンジを利用します。でも、さすがにケーキセットは1回だけにしています。何しろ30連泊もしていますので、毎日スイーツ食べ放題では体が悲鳴をあげます。
朝食ブッフェや夜のカクテルタイムも同じです。夜はお酒も無料で飲み放題です。普通ならお金を払って食事やお酒をいただくのですが、マリオットの上級会員(プラチナ以上)はこれらの飲食が無料になります。
この特典は素晴らしく、シーガイア長期滞在の決め手になりました。しかし、30日間、欲望のまま飲食したらどうなるのでしょうか? 私の今までのアンチエイジング、健康管理の理論と実践が、一気に崩壊してしまいます。
欲望と理性のエンドレスな戦いがシーガイアで日々繰り広げられます。困ったものです。
男やもめ暮らしの私は日常生活では大したご馳走もなくスイーツ類は皆無です。
心掛けているのは規則正しい生活をして、三食を決まった時間に食べて、有酸素運動を最低週1回は励行することです。
しかし、旅に出掛けた時は美味しそうな物や食べたい物があれば気が向くままに食べます。特にクルーズなら食事代を気にする必要がないので最高です。
体重を増やして旅から帰ってくると現実に戻り、食事を1日2食にしたり、いつもよりハードな運動をしていると自然に元の体重に戻ります。
『断食療法は万病に効く』という学説はなるほどと思えてきます。
薬は特に飲んでいませんが、❝ Hunger is the best medicine.❞と口ずさんで毎日を過ごしています。
Mr.S さん、いつもコメントありがとうございます。
Hunger is the best medicine.
これまた名言ですね。食べ過ぎるから病気になる。食べなきゃ病気は治る。
でも、美味しそうな料理を前にして食べずにおれません。特に朝食、昼食、夕食、食べ放題の豪華客船に乗ると「欲望と理性の戦い」は終わり、欲望の完全勝利になります。そして、大満足で下船。クルーズは楽しい、人生万歳、です。
食欲に限らず人間の欲望は無限に湧き出し、それを限りなく追及していくと「心身」が疲れ果て、恐らく「短命」になるでしょう。逆に、欲望を適度にコントロールして「心身」を大事に扱えば、恐らく「長寿」になるでしょう。人間の人生は意外と平等のような気がします。
これを元数学教師らしい言葉で記すと…
「人間の欲望を時間で積分すると、人間はみな等しくなる」
余生が短くなってきたので、出来るだけ長く生きたいとマジに思うようになりました。
次回から私の未体験ゾーン、断食に入ります。