ホテル立地と自治体の消滅可能性

僕のサイトは、形式的にはリゾート会員権を中心としたホテル利用についての情報サイトですが、その裏にあるのは、ホテル遊びを通じて社会の仕組みを知ろう、学ぼう、ということでして、今日はそんな切り口でお届けします。

「人口戦略会議」が2024年4月に発表した自治体の持続可能性に関する分析から、僕がデータを抽出して、リゾートトラストのホテルがある自治体について、見やすくまとめました。

地方自治体「持続可能性」分析レポート

この分析に関する発表記事は、いろいろなマスコミで取り上げられていますので、ご覧になった方も多いと思います。以下にハンディな記事をいくつか掲載します。

(公式発表)【人口戦略会議・公表資料】『地方自治体「持続可能性」分析レポート』|お知らせ|一般社団法人 北海道総合研究調査会(略称:HIT)

(ビジュアル化)「消滅可能性自治体」マップと一覧 ~2050年の日本の姿~:朝日新聞デジタル

(一般の報道)消滅可能性自治体 全体の4割に 新増田リポート 人口戦略会議が発表 | NHK | ニュース深掘り

こうした記事を見ても、ピンとこないことがあるわけですが、日頃利用しているホテルを思いうかべることで、理解のきっかけになるのではないでしょうか。

「消滅可能性自治体」とは

発表では全国1729自治体が4つに分類されました。

・人口減少が深刻で、消滅可能性が高い「消滅可能性自治体」
・100年後も若い女性が5割近く残る「自立持続可能性自治体」
・他地域からの人口流入に依存する「ブラックホール型自治体」
・「その他」

以上の4つです。「消滅可能性自治体」の定義は、2020年から2050年までの30年間で、20代から30代の女性が半減すると予測される自治体のことです。

具体的には、以下の図に示すように自治体内部の「自然減」と、自治体外部との行き来の「社会減」の組み合わせで判断されています。

例えば、自然減と社会減が両方少なければ「自立持続可能性自治体」、自然減が大きいけれど流入が大きいため社会減が少なければ「ブラックホール型自治体」になります。

ホテルのある自治体のサステナビリティ予測

以下、データのまとめです。キーワードで絞り込んだり、ソートして分類別に見たりできます。「その他」「消滅」「悪化」「離宮」「ベイコート」「サンクチュアリコート」などと検索窓に入れてみて、データの変化をお試しください。

初期の並び順は開業日(ただしリニューアル再開業した場合はリニューアル日)です(一般に、IDが若いほど古い施設)。

「改善組」と「悪化組」

最後に、10年前の同様の発表と比較して、「改善組」と「悪化組」を紹介し、トレンドを見てみましょう。

まず、改善組です。

消滅可能性自治体を脱却したのが伊東市(エクシブ伊豆)と山中湖村(エクシブ山中湖、エクシブ山中湖 サンクチュアリ・ヴィラ)でした。

消滅可能性自治体ながら若年女性人口減少率に改善が見られたのが、熱海市(リゾーピア熱海、グランドエクシブ初島クラブ)、郡上市(サンメンバーズひるがの)、箱根町(エクシブ箱根離宮)でした。

次に、悪化組です。

新たに消滅可能性自治体に該当するようになったのは、白浜町(エクシブ白浜、エクシブ白浜アネックス)、鳴門市(グランドエクシブ鳴門、エクシブ鳴門 サンクチュアリ・ヴィラ、エクシブ鳴門 サンクチュアリ・ヴィラ ドゥーエ)、高島市(サンクチュアリコート琵琶湖)でした。

最後に、以前から消滅可能性自治体で、若年女性人口減少率が悪化したのが、京丹後市(リゾーピア久美浜)、鳥羽市(エクシブ鳥羽、エクシブ鳥羽アネックス、エクシブ鳥羽別邸)、洲本市(エクシブ淡路島)、湯河原町(エクシブ湯河原離宮)、日光市(サンクチュアリコート日光)でした。

個人的には、感覚的なものと合致する、納得の分析結果のように感じられます。皆さまはどうご覧になるでしょうか。

リゾート会員権を持つなら、そのホテルがある自治体そのものがサステナビリティに優れたところがよいに決まっています。そのような視点でこのデータを見ることもできるのではないでしょうか。

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