前回に引き続き、私の「断食」への取り組みについてご紹介します。と言っても、「ラマダン」のように本格的なものではありません。本格的な断食は非常に苦しく、心身への危険も伴いますから、素人が実践するにはリスクが大きすぎます。
朝食抜き半日断食の開始
幸いなことに、アメリカ国立老化研究所(NIA)推奨の断食には、「1日1食抜く」といった簡易な方法も示されていましたので、私は「朝食抜き半日断食」を実施することにしました。2022年4月からのスタートです。
参考にしたのは以下の書籍です。
「空腹」こそ最強のクスリ(青木厚、2019年1月、アスコム)
この本の最重要ポイントは、「ものを食べない時間(空腹の時間)を作る」ということです。以下本書P21~P22からの引用です。
空腹の時間を作ると、まず内臓がしっかりと休むことができ、血糖値も徐々に下がります。また、最後にものを食べてから10時間ほどたつと、肝臓に蓄えられた糖がなくなるため、脂肪が分解されエネルギーとして使われるようになり、16時間を超えると、体に備わっている「オートファジー」という仕組みが働くようになります。」
キーワードは、16時間の絶食とオートファジーです。私はいつも夜の8時に夕食をとります。寝ている間は無理なく絶食していますから、朝食を抜いて、お昼の12時頃に昼食にすると16時間絶食したことになります。
著者の青木氏は本書の冒頭で、「ものを食べない時間を作り、空腹を楽しむ。それだけで、病気知らずの体が手にはいる」として、以下のように記しています。
・1日3食、食べすぎが疲れやすい体を作る
・高血圧、老化、生活習慣病…、肥満は百害あって一利なし
・糖質の摂りすぎはさまざまな病気の温床となる
・空腹の時間を作れば、血糖値が下がり、脂肪が分解され、細胞が生まれ変わる
・半日断食が体の不調や病気、老化を遠ざけてくれる
・睡眠時間を合わせて1日16時間は食べないだけ
・半日断食で全身の細胞がみるみる修復!
彼は医師という職業柄、お腹に内臓脂肪が付いてちょっとしたメタボ体型となり、40歳の時に舌がんになりました。がん自体は手術によって切除したのですが、以前と同じような生活を続けていたらがん再発の可能性があると思い、彼はさまざまな書籍や論文を読み漁りました。また彼は医師だったので、糖尿病をはじめとする生活習慣病の患者の治療を通して得た経験や知識を生かして、研究を重ねました。そして「空腹という最高のクスリ」に到達したのです。
彼の経歴は私の転移がんとその後のがん難民の遍歴と似ており、私は青木氏に信頼感を持ちました。
そこで、この本を教科書にして、朝食抜きの半日断食を実行することにしたわけです。
オートファジーというのは初めてしりました。
ダイエット本のほとんどが、カロリー計算や小麦抜き…肉抜き…などの極端でしかもその当時の流行を追うものばかりな感じがするし、科学的エビデンスに欠けるものが多く信用できなくなっていました。
今回の文章を読み進めるにつれ…私の本能が揺さぶれました。
シーガイアのブランチシステムもかなり役に立っていますね。
私もロングステイの際大変役にたちました。
ふなさんさんの徹底した取り組みを再度読み
私の細胞も…ちょっとやらなきゃなと燃えてきました。
次回お会いできます時には見違える様になってるかも(笑)ですよ。乞うご期待❣️K
funasanのアンチエイジング日記は不老長寿の参考書のようになってきましたね。
今回はまさにfunasanの渾身作!!!
「空腹の時間を作ると、まず内臓がしっかり休むことができる」
「ものを食べない時間を楽しむ」
「食事を美味しくいただくコツはたべないこと」 etc.
なるほどと思いました。
分かりやすい文章表現で目から鱗が落ちた気分になりました。
Kさん、Mr.Sさん、いつもコメントありがとうございます。
私も最初は「断食なんて、何だかインチキくさいな~」と思っていました。
ところが、オートファジーを知って認識が一変しましたね。これは凄い!
特に、吉森保氏の本『ライフサイエンス 長生きせざるをえない時代の生命科学講義』を読んで、Mさん同様、心が揺さぶられました。オートファジーは単に細胞内のゴミを再生産させるだけではなく、人間の病気や老化に大きな影響を持っていました。
しかし、悲しいかな「オートファジーは歳をとると働かなくなる」(P258~)そうです。では、どうすればオートファジーを元気なまま歳をとれるのか?上記の本の最終章は「寿命を延ばすために何をすればいいか」(P287~)です。
著者の吉森氏が表紙に記しているように「最先端の生命科学を私たちは何も知らない」です。まだまだ研究途上の生命科学ですが、これらの成果が世界に認知されるまで待っていては私の寿命が尽きます。とりあえず、学習して実践(人体実験)です。本書はかなり難しいですが、本気に病気や老化に向き合いたい人にとってはお勧めの1冊です。