メトロポリスの片隅で

週末は大学の集中講義への出席で、寒風吹きすさぶ千葉は幕張にいました。今年の秋学期は医学系の授業を取っていて、具体的には「漢方」を学んでいます。講師の先生はアカデミアから臨床の世界に転じた方で、古来からの漢方の基礎知識はもちろん、近年の論文などのエビデンスを交えた体系的な講義に、「やっぱりプロはすげぇな」と感嘆しっぱなしでした。

漢方薬が動脈硬化に効く!?

「漢方にエビデンスなんてあるのかよ」と思われる方もいると思うので、授業で取り上げられた中で、僕が最も興味をひかれた論文を1つ紹介します。知っている人は知っていると思いますが、僕は元メタボで心筋梗塞患者なのです。

Keishi-bukuryo-gan prevents the progression of atherosclerosis in cholesterol-fed rabbit - PubMed(コレステロールを与えられたウサギにおける桂枝茯苓丸によるアテローム硬化症の進行予防)

Abstract(要旨)をDeepLで翻訳したものを以下に示します。

本研究では、高コレステロール血症の動物モデルであるコレステロール食ウサギにおいて、in vivoの桂枝茯苓丸(漢方製剤)が動脈硬化の進行を抑制するかどうかを検討した。雄の日本白色ウサギ(体重2kg)16羽を2群に分けた。グループA(n = 8)には、1%のコレステロールを含む標準的なウサギ用飼料を8週間与えた。Bグループ(n = 8)には、1%のコレステロールと1%の桂枝茯苓丸を含む標準的なウサギ用飼料を8週間与えた。実験終了時の血漿中の総コレステロールおよびIDL-コレステロールの平均濃度は、A群ではそれぞれ2055.9 +/- 201.8 mg/dL および 408.1 +/- 62.6 mg/dL 、B群では 1950.5 +/- 126.3 mg/dL および 407.6 +/- 56.6 mg/dLであった。総胸部大動脈の表面積に占めるプラークの割合は、桂枝茯苓丸投与によりA群33.2%±5.3%、B群14.3%±2.9%と有意に減少した。コレステロール負荷ウサギから分離したβ-超低密度リポ蛋白(VLDL)および低密度リポ蛋白(LDL)(B群)が銅イオンによる酸化的修飾に対して高い抵抗性を示すことが確認された。また、桂枝茯苓丸を投与したウサギの血清は、投与していないウサギの血清と比較して過酸化脂質の生成が抑制されていた。このように、桂枝茯苓丸は、コレステロールを摂取したウサギの動脈硬化の進行を抑制することができる。

要するに、漢方薬によって動脈硬化の進行を抑制できるのではないか、という話なんですが、その漢方薬が以下です。

【第2類医薬品】ツムラ漢方桂枝茯苓丸料エキス顆粒A 48包
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この話を聞いて、僕は本当にびっくりして、こりゃ本格的に勉強しなくてはいけないと、何冊かの東洋医学の参考書を注文したところです。桂枝茯苓丸は婦人薬として普通にマツモトキヨシで売っていますからね(お台場店にあるのを確認しました)。

そんなわけで、僕は「漢方のドア」を叩いてしまったんですが、その深い話はまた今度にします。

ケリー・ターナー博士の研究

話は変わります。今回の授業の中に、がん治療に関する一コマがありました。授業ではいくつかの書籍を紹介しつつ講義が進んだのですが、その中に以下の本がありました。

がんが自然に治る生き方――余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと
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この本は、ケリー・ターナー博士(Dr. Kelly A. Turner)という女性の、はじめての著作です。どういう経緯で書かれたのかは、以下のインタビュー記事で詳しく語られています。

(参考記事)医師も認めた「がんが自然に治る9つの習慣」 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

ターナー博士は、ハーバード大学で学士号を、カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得したバリバリのエリートです。この本は博士論文での研究をもとに書かれたもので、がんが寛解した1000件以上の症例報告論文を分析して博士論文を仕上げた後、日本を含む世界10カ国をめぐって行った、がん患者へのインタビューを中心にまとめられました。

博士は100人を超えるインタビューを行った結果、劇的な寛解において重要な役割を果たした要素(身体、感情、内面的な事柄)を全75項目抽出しました。そして、そのうちの上位9項目が、ほぼすべてのインタビューに登場していることに博士は気づきます。

がんが治る「9つの習慣」

がんの自然治癒を体験した人々には「9つの共通する実践事項」があった、というのがこの本の骨子です。そしてその9項目が以下です。

  • 抜本的に食事を変える
  • 治療法は自分で決める
  • 直感に従う
  • ハーブとサプリメントの力を借りる
  • 抑圧された感情を解き放つ
  • より前向きに生きる
  • 周囲の人の支えを受け入れる
  • 自分の魂と深くつながる
  • 「どうしても生きたい理由」を持つ

(参考記事)末期がんから自力で生還した人たちが実践している9つのこと | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

授業では、「抜本的に食事を変える」「治療法は自分で決める」「『どうしても生きたい理由』を持つ」の3つのケーススタディを学んだのですが、この話を聞いて、僕はまたまた本当にびっくりしてしまいました。

「抜本的に食事を変える」では大量のキャベツジュースを飲んだ患者が、「治療法は自分で決める」では納得の行く治療法を見つけ出そうと試行錯誤する患者が、「『どうしても生きたい理由』を持つ」では本を書くことで人生に目的を見出そうとする患者が、それぞれ紹介されました。

このサイトの熱心な読者の方はお気づきでしょう。「これってfunasanじゃん!」

何のことだかわからない方は、ぜひ、以下の連載を読んでみてください。旅好き、特に、ホテルステイタスやリゾート会員権が好きな方の視点に寄り添う形で、がん寛解への過程を克明に描いたドキュメンタリーは、決してほかでは読めないと思います。

そして、それはがん寛解の「普遍的なストーリー」でもあったということを、大学の授業という意外な形で僕は知るに至りました。

(連載)funasanのアンチエイジング日記 – resortboy's blog – リゾートホテルとホテル会員制度の研究

編集者である僕がくどくど話すより、上記連載をお読みいただいて、また、コメント欄でfunasanと対話されてみてください。ここには現在進行形のがん克服のリアルがあります。

僕の2022年は多忙で、残念ながら大した研究成果が発表できませんでしたが(KASAの会も休止状態ですみません)、funasanと組んで上記連載を発表できたことは、今年の最大の成果であったと思います。

funasanのがんが消えた理由

最後に、そのfunasanの新刊をご紹介します。2006年に初版が発行され、2018年に電子書籍版として改訂新版が出たfunasanのデビュー作が、このほどご自身の手により、Kindleダイレクト・パブリッシングによる「紙の書籍」として生まれ変わりました。

熟年世代に送る 安くて豪華に旅する方法:リゾートクラブは宝の山
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僕とfunasanで2018年に対談を行ったのですが(以下の連載として本サイトにも掲載)、当事者が言うのもナンですが、これはとてもよくまとまったリゾート会員権史となりました。その内容がこの新刊には掲載されています。2006年のオリジナル版の内容に加えて、対談がfunasanの視点でまとめられ(ですから僕の以下の連載とは違いがあります)、ふんだんに実際の写真を盛り込んだ記事として、今回「紙の本」になりました。

(連載)私のリゾートライフの全体マップ – スペシャル対談 舟橋栄二さん(終)|番外編 – resortboy's blog – リゾートホテルとホテル会員制度の研究

このKindleによるダイレクトパブリッシングこそ、いまfunasanが最も力を注がれている取り組みです。70歳を迎えたシニアのおじいさんが、デジタル技術を習得して自らの手で書籍を編集し、Amazonという世界最大のマーケットプレイスで販売されています。

上記の「がんが治る習慣」の話に戻りますが、僕は、なぜfunasanのがんが消えて今ますますお元気なのか、その理由がもっとはっきりとわかった気がします。クリスマスの幕張の大教室の、前から2番目の席で、僕はそのことを知ってちょっと感動して、また、自分の将来の不安が少し消えたような、そんな気がしました。

11 comments

  1. resortboyさん、私にとっては、ちょっとびっくり仰天の記事でした。
    驚き、感動、そして感謝の気持ちで言葉もありません。

    詳しくはまた別のコメント欄に書きますが、とりあえず、今夜は、以下のフォートラベルをアップしておきます。

    先日、宮崎にある「シェラトン・グランド・オーシャンリゾート」(シーガイア)に長期滞在(13連泊:1人旅)して上記「リゾートの本」を完成しました。文字通り「リゾートワーケーション」の実現です。

    施設の整った豪華なリゾートホテルに長期滞在し、自分が「がん患者」だったことなど完全に忘れて、自己実現と輝ける70代に向かっての「アンチエイジングの勉強」に取り組んできました。興味のある方はご覧ください。

    ◎シェラトン・グランド・オーシャンリゾート(シーガイア)長期滞在
    https://4travel.jp/travelogue/11798602

  2. 追記です。resortboyさんは寸暇を惜しんで勉強されているのですね。しかも、医学関係の講座とは。さすがです。私もそろそろ、いい加減な素人レベルではなく、もう少し学問的に健康や老化の問題に取り組んでみたいと思っています。

    来年の春(おそらく4月から)funasan日記の第2部を再開したいと思って、現在、材料を集めています。しかし、これが難航しているのです。何しろ「アンチエイジング」という人類未到の不老長寿に向かっての科学的知見を求めているのですから…。学問的には未完成の分野に突入です。航路なくして大海原に突き進んでいく感じです。(涙)

    でも、近年、老化科学の研究が急速に進み、個別のテーマでは続々と成果が出てきているようです。私にとって衝撃だったのは「老化は病気であり、老化を治すことができる!」という知見です。これが真実かどうかは自分で検証するしかありません。

    今、私が興味を持っているテーマは「細胞から若返る」研究です。老化細胞を除去する。細胞のテロメアを長くする。ミトコンドリアを活性化する。そして、長寿遺伝子、オートファジーをオンにする。個別では既に広範な研究と疫学調査でその正しさが検証されているようです。それを自分に応用して、人体実験すれば、死ぬまで若く、ピンピンコロリが実現できる?funasan流の学習と実践です。

  3. 追記:皆様、アマゾンのKDPをご存知ですか?
    KDPはKindle Direct Publishingの頭文字をとったもので、アマゾンの電子書籍キンドル版を出版社に頼ることなく“自分で出版する”というものです。全部自分でやるので出版費用はかかりません。ここが大きい!リタイア組、副業に最適です。

    KDPされた本はアマゾンへの登録料も年会費も無料です。売れた時だけ、定価の30%が販売手数料としてアマゾンにピンハネされます。逆に言えば、1冊売れれば印税として定価の70%(消費税別)が著者の懐に入ってきます。1冊500円の定価にすれば350円が入ってきます。アマゾンのUnlimited(読み放題)の読者が読んだ場合でも1ページ約0.5円程度が印税として著者に入ってきます。

    自分の人生の生きてきた証(あかし)を電子書籍にして残せば、自分の死後、子供達が断捨離に困りません。しかも、この本は在庫無限で(著者の)死後も生きています。著作権は著者の死後何十年も続きます。もし本が売れ続けたら、死後の印税が孫やひ孫まで小遣いとして贈与できます。なんか楽しくなりますね。

    とまあ、いいことばかり書いてきましたが、自分でアマゾンの電子書籍を出版するには多少の苦労があります。基本は「原稿(ワードOK)を書く」「写真を原稿に張り付ける」「表紙を作る」最後にアマゾンのKDPに登録して手順に従ってファイルをアップする。以上です。

    KDPにアップされた本は 48 時間以内に世界各国の Kindle ストアで購入可能になり、有名作家と全く同じようにアマゾンの書籍サイトに並びます。英語に堪能なら英文で本を書けば読者は全世界に広がります。知性と教養に溢れた皆様の多彩な人生遍歴をアマゾンの電子書籍としてKDP出版されてはいかがですか?
    →アマゾンの紙の本「POD(プリント・オン・デマンド)出版」に続く

  4. 追記:皆様、アマゾンのPOD出版をご存知ですか?
    PODというのは、「Print On Demand」を略した専門用語で、一般的には「オンデマンド印刷」と呼ばれています。著者または読者から要求があり次第(オンデマンド)1冊からでも迅速に印刷する方法です。

    アマゾンは電子書籍(キンドル版)のKDP出版に続いて、紙の書籍(ペーパーバック版)のPOD出版も一般の個人に開放しました。無名の素人ライターが出版社を飛ばして、経費ゼロでアマゾンから紙の本を出版できるようになりました。アマゾン出版革命の到達点!今、私は既刊キンドル版のペーパーバック化に取り組んでいます。

    アマゾンの出版革命は凄いですが、まだ一般には知られていないので、もう少し詳しく紹介します。私の書籍『安くて豪華に旅する方法―リゾートクラブは宝の山』のアマゾンのページをご覧下さい。
    https://www.amazon.co.jp/dp/B07F5MW9KB

    ここには3つの形式で表示されています。

    1 Kindle版(電子書籍)
    アマゾンの無料のアプリ「キンドル」をインストールしてスマホ、タブレット、パソコン等で読める電子書籍です。価格が2種類あり、1冊ごとに購入する場合はKindle価格500円の「注文を確定する」をクリックします。一方で、アマゾンのKindle unlimited(読み放題)に契約している人は「読み放題で読む」をクリックします。無料で読めます。

    2 単行本:これは私が2006年に東京図書出版会から出版した同名の書籍の古本(旧版)です。クリックすると出品した古本屋に注文が入ります。私とは無関係で売れても印税ゼロです。(涙)

    3 ペーパーバック:アマゾンの新しいサービス「紙の本」です。今回これを出版しました。添付のペーパーバックをクリックしてクレジットカード決済した瞬間、この本のデータがアマゾン提携印刷会社に送られ、そこで印刷・製本されます。そして、アマゾンの流通にのって数日後にはあなたに届きます。本屋に在庫ゼロ、しかし、アマゾンのクラウド上にデータがあり、(在庫無限)1冊ごとに購入できます。アマゾン出版革命はここまで来ました。

    苦労しましたが、全部、自分でやりました。これで、出版社を飛ばして、自分で紙の本をアマゾンから出版できるようになりました。よって経費ゼロ!70歳の爺ちゃん、アマゾンの出版革命の波に乗る、です。

  5.  resortboyさん、本年もお世話になりました。大学の集中講義の様子を詳しく書いて下さって有り難うございました。講義のなかで、ケリー・ターナー博士の研究に触れられ、funasanのアンチエイジング日記との照合に気がつかれるところはまさに圧巻でした。これまで、特に関係なく平行して進んでいるように見えたresortboyさんの記事とfunasanのアンチエイジング日記とが、結びついた瞬間というべきでしょうか。昔、かなり本気で学んでいたユング心理学でいうコンステレーション(布置)ということばを思い出しました。英語では星座という意味ですが、ユング心理学では、一つ一つばらばらに瞬いてるように見える星が、星座のように意味をもって配されることがあるといったような使われ方をするもので、世の中の一見無関係と思われる一つ一つの事象が、あるとき突然、意味をもって立ち現れるというようなことだったと思います。
     あまり関係のないことを書いていますが、実は、funasanのアンチエイジング日記が始まった時、大変驚きました。そこで取り上げられている病は、私が、ちょうど夏の終わりに告知されたものであったからです。幸い早期発見で、さほど重くはなく、手術、入院、退院、全て終わりました。今は、ほぼ日常の生活に戻ることができています。こんなことを書くべきかどうか迷っておりましたが、このブログの二つの流れのどちらにも大変お世話になった者として、多少カミングアウトみたいなことをするべきかもしれないと思って、お礼方々書かせていただきました。resortboyさん、funasan,本当にありがとうございました。
     resortboyさんが受けられた集中講義、分野は別ですが、話す側の人を知っております。90分を午前、午後二コマ、二日間ですので、かなりハードだと言っていました。聞く方も大変ですが、話す方も大変。でもresortboyさんのような方にむけて講義するのは、話し手にとっても幸福なことだと思います。

  6. resortboyさん、皆さん、あけましておめでとうございます。さなさん詳しい近況報告ありがとうございました。funasan日記がお役に立てて光栄です。コロナ禍3年が経ち、世の中、どんどん変わっていきます。未来は闇の中ですが、個人としては自分の足元を真摯に見て、希望を持って前に進むしかないですね。

    ちょっと宣伝になって申し訳ないのですが、私は3年前に出版した本(注)の最後に、詩「私は忘れない」を書きました。創作時期は新型コロナによる第1回緊急事態宣言が出された時です。この詩はイタリア・ローマ在住の作家パオロ・ジョルダーノの新刊『コロナの時代の僕ら』早川書房(初版2020/4/24)に触発されて作ったものです。2023年の新年を迎え、ここで紹介します。

    《詩:私は忘れない》舟橋栄二 作

    私は忘れない。
    人と会い、おしゃべりをし、食事をする。
    それが人間にとってどんなに楽しく大切なものでも、
    一旦感染症が発生すれば病原菌はどんどん拡大してしまう、
    ということを!

    私は忘れない。
    情報・交通のインフラが世界中に整備され地球上の1人1人の人間が全世界とつながっている。
    それが人間にとってどんなに便利なものでも、
    方向が違えば一瞬にして人類を不幸にさせてしまう、
    ということを!

    私は忘れない。
    未知のウイルスのパンデミックの前で冷静な思考と科学は後退し根拠なき情報が世界を駆けまわる。
    それがどんなに世界の人々を混乱させ、差別と貧困を拡大させ、人々を不幸にさせるのか、
    ということを!

    私は忘れない。
    自由に旅立ち、何も心配することなく日本中・世界中どこでも好きな所に行ける。
    それがどんなに素晴らしいことだったのか、
    ということを!

    そんな日が来ることを願って私はしばらく部屋に閉じこもる。

    2020年5月末日    舟橋 栄二

    注:舟橋栄二著『一生で一度は体験してみたい 国際線ファーストクラスの世界』
    2020年6月 アマゾン・キンドル版:初版発行
    2022年12月 アマゾン・ペーパーバック版:初版発行

  7. お正月、皆さま、いかがお過ごしですか?
    エクシブ関連では昨年11月(土曜日)にエクシブ琵琶湖に孫連れ家族で1泊しました。夕食なし、朝食のみです。予想通り、値上げ後の朝食ビュッフェは何も変化なく、陳腐なものでした。正月明けにも某エクシブに泊まりますが、食事は期待せず「家族の結束の場」としてのエクシブになりそうです。

    一方で、1年前ですが、衝撃的なホテルに出合いました。大分・別府温泉の「杉乃井ホテル」です。壮大なスケールのワールドダイニング「シーダパレス」、別府湾を望む高台にある大展望風呂「棚湯」、そして、同じく別府湾を見下ろす温泉プール「アクアガーデン」、感動的な施設・サービスでした。しかも、お値段も安かったです。

    マリオットやヒルトンのステータス維持に関連ホテルばかり泊まっていた私の心を大きく揺さぶり、反省させられました。日本にはもっといいホテルが沢山ある!ましてや値上げ続きのエクシブはどうなるの???以下、正月気分で勝手にエクシブの将来像を夢想しました。

    全エクシブで通年設定の「食事なしの“格安”長期滞在プラン」が欲しいです。ラウンジの無人化は大いに結構、美味しいコーヒーが飲める無料マシンを設置して、さらに電子レンジも加えてもらえれば完成です。年金世代の別荘ライフ、現役社会人のリゾートワーケーションにオールドエクシブは最高です。これが継続的に全オールドエクシブで出れば私はエクシブに回帰します。

    詳しい旅行記を作りました。お正月の気分転換に以下ご覧ください。
    ◎大分・別府温泉「杉乃井ホテル」(その1)
    https://4travel.jp/travelogue/11800662

  8. funasan、さなさん、コメントありがとうございます。お二人にとってこの記事は特別なものであったようでうれしく思います。さなさんに教えていただいたコンステレーションという概念は素敵ですね。このブログに来ていただいた皆さんにも、ここでの関わりが意味のあるものでありますよう。

    それにしても杉乃井はすごいですね。以下に、エクシブなどにからめて杉乃井の位置付けを分析したコメントがありますので、関連情報としてご紹介します。

    客入りの復調目立つヒルトン、ステイタス維持を23年3月まで延長|ヒルトンの話題 – resortboy's blog – リゾートホテルとホテル会員制度の研究

  9. 《宮古島ゲストハウス滞在》

    先日、宮古島に2泊3日で行ってきました。お泊りはホテルではなく「ゲストハウス」です。これには深い訳があります。オーナーは30代後半の若き起業家で波乱の人生を経験しています。詳しくは以下の旅行記に書きましたので御覧ください。

    ◎宮古島ゲストハウス「Re-Spect:リスペクト」滞在記(その1)
    https://4travel.jp/travelogue/11804006

  10. 《宮古島ゲストハウス滞在》その2

    ゲストハウス滞在2日目に宮古島一周ドライブをしました。幸いお天気に恵まれ「宮古ブルーの世界」を堪能できました。その画像を紹介しながら、オーナーのゲストハウスオープンまでの苦難の道をもう少しお話します。

    実は彼は宮古島で詐欺にあい、貴重なリノベーション費用をリフォーム業者にとられてしまったのです。金融機関からの膨大な借り入れを残したまま…。

    宮古島にかけた夢が一気に悪夢に転落してしまいました。自己破産するか?自分で全部リノベーションするか?人生の選択です。しかし、若き起業家(注)にとって「自己破産」はあり得ません。前に進むしかないのです。詳しくは次の旅行記をご覧ください。

    注:彼は私の親戚(娘婿の兄)の若者です。集客に苦戦しています。ゲストハウス応援を兼ねて旅行記をつくりました。知名度アップのため私のゲストハウス滞在記1,2をネットで拡散して頂くと有難いです。よろしくお願いします。

    ◎宮古島ゲストハウス「Re-Spect:リスペクト」滞在記(その2)
    https://4travel.jp/travelogue/11804540

  11. funasan、「Re-Spect:リスペクト」のご紹介、ありがとうございました。

    オーナーさんはひどい目に遭ったのですね。しかし、それがトータルでオーナーさんの人生にもたらしたものは、もしかしたら小さくないのかもしれません。

    funasanが「がんちゃん、ありがとう」と綴られていたのを思い出しました。悲劇を受け止めて自らの力にすることができたのであれば、マイナスではなくてプラ転することができます。外野の無責任な発言で申し訳ありませんが、オーナーさんに幸あれと、応援したい気分です。

    僕も宮古島を訪れる機会があれば、絶対に利用します。読者の皆さまも是非!

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