このサイトでは、だんだんとホテルと関係ない話を増やしていきたいと思っています。今日はケータイの話をします。いま僕はSIMを4社と契約していまして、それはいま日本にあるMNOのすべてなんですね。つまり、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4社です。現代人はモバイル回線の契約は生きていくために必須とも言える状況なので、もしかして皆さまのご参考になれば、と思って、自分の体験をさらしてみることにします。
楽天モバイル
まず、東京で平地に住んでいるなら、普通に楽天モバイルと契約するのが一番いいんじゃないでしょうか。なにしろ、以下のRakuten最強プランは契約事務手数料0円の上に2.980円(税別。特に記載のない場合、以下同じ)で高速データ使い放題ですから、楽天の電波がちゃんと入るのであれば、もうこれを固定回線として「おうちWiFi」の親回線にしてもいいくらいです。
(公式)Rakuten最強プラン(料金プラン) | 楽天モバイル
でも、残念なことに僕はタワマンの高層階に住んでいるので、楽天の電波が全然入りません(たまにつながるという感じ)。
楽天回線を利用した固定WiFi「Rakuten Turbo」の説明ページには「高層階(およそ16階以上)ではない場所に設置できること」とあって、高層階はサービスエリアでないことが表明されています。そしてそれは2023年の今も実際にそうです。
(公式)楽天モバイルのホームルーターRakuten Turbo(ラクテン ターボ)
というわけで、次に行きます。
NTTドコモ(実際はmineo)
僕は4キャリアの回線をすべて契約して使っていますが、高層階の自宅でもっとも安定しているのがNTTドコモの回線です。うーむ、まったく面白くありませんが、腐ってもNTT、ということでしょうか。
使い放題の楽天より安くなければ意味がなさそうですから、そうしたプランを探すと、サブブランドのirumoの0.5GBプランが月額500円と格安です。しかしデータ容量が500MBとは心もとないし、速度が3Mbpsです。その上は1,970円で3GBですから、割安感に欠けます。
(公式)irumo(イルモ)公式
というわけで同じ2,000円なら、ということで、僕はMVNOのmineo(マイネオ)の「マイそくプレミアム」を契約しています。これは平日のお昼休みが使えないかわりに、最大3Mbpsという「中速度」で使い放題(ただし3日10GBの制限あり)というプランです。
(公式)マイそく|特集|格安スマホ・SIM【mineo(マイネオ)】
僕はこれで毎日2GBくらい使っています。月にすると50GBくらいかな。僕の自宅の場合、YouTubeで720p再生なら問題ありませんから(1080pだと止まることがあります。これはmineoが悪いのではなく、通信が安定しない高層階の宿命であると思います)、制約はあるものの固定回線に近い使い方ができると思います。以下の紹介リンクから契約していただくと、初期費用3,000円が無料になります(契約者の個人情報などは紹介者には一切わかりませんので安心してご利用ください)。
(公式)紹介アンバサダー 紹介される方専用ページ|特集|格安スマホ・SIM【mineo(マイネオ)】
僕は古いiPhoneにこれを入れて(iPhoneは対応バンドが多いので、うちみたいに通信が安定せずに、しょっちゅう基地局が切り替わる環境では強いです。逆にいわゆるホームルーターは対応バンドに制限があってかえってダメです)、USBテザリングで以下のルーター経由で「おうちWiFi」を構築しています。
おかげで高価な割に、大規模タワマンであるせいで大して速くないマンション光回線を解約できました。細かい話をするとキリがありませんが、これは今考えられる一つの究極解だと思います。2,000円で使い放題ですからね(それなりに遅いけど)。
このMangoルーターは控えめに言って最高ですが、欠点は5G帯非対応ということです(3,000円なので仕方ありません)。
ソフトバンク(LINEMO)
僕がいま、メインで使っているスマホはSonyのXperiaなんですが(ZEISSのペリスコープ望遠レンズ搭載)、それはソフトバンクのキャリア版でしたので、最もパフォーマンスを出すにはソフトバンク回線を使え、ということになります。
菅さんのお陰でどのキャリアもSIMフリーになりましたが、対応バンドを調整して「影のSIMロック」が行われているのは困ったものです。iPhoneはそんなことないので、国内メーカーは反省してほしいと思います。
(参考記事)SIMロック原則禁止後の課題として浮上した「対応バンド問題」を考える(1/3 ページ) - ITmedia Mobile
ソフトバンクのサブブランドにはY!mobileとLINEMOがありますが、LINEMOの方が断然安いので、僕はLINEMOの「ミニプラン」を契約しています。月3GBで900円です。現在、12カ月実質無料のキャンペーンを行っていますので、契約しない理由がありません。
(Yahoo!)【ZOZOご利用中の方必見】LINEMOミニプラン契約&ZOZOでお買い物すると最大合計13,940円相当もらえる 格安SIM- Yahoo!携帯ショップ
結局、僕はXperiaに楽天モバイルのSIM(実際にはプリペイドSIMですが、話がコアになりすぎるので割愛します)を入れているので、LINEMOのSIMはY!mobileの中古ポケットWifi(Pocket WiFi 601ZT)に入れて(Y!mobileはLINEMOと回線が同じ)、mineoの通信規制時や他のキャリアが不調なときに使っています。601ZTは安直にデザインで選んだんですが、楽天で送料込み1,200円(税込)でした。興味のある方は調べてみてください。
au(povo)
最後はauです。auのサブブランドはUQ mobileとpovoですが、もちろん、基本料ゼロ円のpovoを使っています。
povoの説明は大胆に省略しますが、「ギガ活」がとてもおもしろいです。
(公式)ギガ活|基本料ゼロから始めるau回線のスマホプラン【公式】povo2.0
ギガ活とは、小売店などでau PAYを使った決済をすると、povoのデータ容量(ギガ)が付与されるというものです。僕の住んでいるところの最寄りスーパーは「オーケー」という、横浜ベイコート倶楽部のそばに本店がある超有名ディスカウント小売りチェーンなのですが、そのオーケーで2,000円(税込)以上を決済すると、1GB(7日間有効)のデータ容量が付与されます。
2,000円なんて、牛肉とワインを買えば一発ですから、普通に生活しているだけで携帯料金がフリーになってしまいます。もちろん、完全フリーというわけにはいかず、回線を維持するためにたまには課金してあげないといけないんですが、povoの課金(トッピングと呼びます)はとてもおもしろくて、アイスクリームを買うとか、ローソンでからあげクンを買う(これらにはギガ利用権が付いています)といったもので、回線が維持できてしまいます。
僕のサイトは微妙に不親切に作っているので、ここでも手取り足取りのご指南はしませんが、まぁpovoは控えめに言って最高ですね。週末の旅行やストリーミングで映画を見まくりたいときなんかは、24時間使い放題のトッピングがぴったりだと思います(24時間じゃなくて実際には最大48時間使えます)。
上記のように、おうちWiFiはUSBテザリング+Mangoですから、テザリングするスマホをつなぎ替えれば、Amazon Fire TVなどの他の機器はそのまま使えるんです。USBテザリングではMangoからの給電も同時に行われるので、まさにスマホを取り替えるだけです。
まとめ
以上、キャリア別にお得な契約(というか、僕が選択して実際に利用しているもの)をご紹介しました。Rakuten最強プランがそうであるように、「3,000円で使い放題」というのが現代の底値であり、個人で使い放題で利用する場合の目安金額です。
端末代は別として月額5,000円を使っているのであれば再考の余地があるのではないかと思います。週末に時間を取って契約を見直すことで、新たな発見とキャリアしばりからの自由が得られるかもしれません。
最後に、これら4回線を僕がどのように使っているのかを書きます。
1)楽天:Xperia(仕事用スマホ)
2)povo:iPhone(自分用スマホ)
3)LINEMO:Pocket WiFi(自宅臨時用回線)
4)mineo:iPhone+WiFiルーター(自宅メイン回線)
月間の維持費は、楽天がプリペイドSIMで500円、povoとLINEMOは実質ゼロ、mineoが2,000円で、2,500円くらいで、たまのpovoのトッピングを入れても3,000円に満たないと思います。
これで全キャリア自由自在かつ実質使い放題が実現していて、かついつでも辞められる(経済圏しばりもゼロ)ですから、時代は変わったと痛感します。僕はシングルなので家族割とかへの依存もありません。
というわけで、この記事、けっこう一生懸命書いたし、数々の無駄な投資を経て得たノウハウなので、読者の皆さんの参考になるといいなぁ、と思っています。
この記事を書いてからはや8カ月。その後のSIM契約がどうなったのか、新しい記事を書く前に、簡単に報告しておきます。
1)楽天:Xperia(仕事用スマホ)
→ 楽天とソフトバンク販売のXperiaは相性が悪かったです。auのメインバンドであるバンド18に対応していないため、接続が安定せず(auのローミングがうまく使われないため)、楽天SIMはプリペイドの期間満了を持って解約となりました。
2)povo:iPhone(自分用スマホ)
→ povoは面白くてギガ活を活かして楽しく使っていたのですが、2024年6月末でau Pay方式のギガ活が廃止となることとなり、この7月末でどこかにMNPされる見通しです。povoは基本ゼロ円なので維持をしてもいいのですが、自宅では接続がよく切れます。
ギガ活|基本料ゼロから始めるau回線のスマホプラン【公式】povo2.0
3)LINEMO:Pocket WiFi(自宅臨時用回線)
→ LINEMOはよくつながるし、高速でよかったです。でも、mineoやpovoのような「無駄な面白さ」の要素がほとんどなく、この4月にIIJmio(実際にはBICSIM)にMNPされました。IIJmioは「ほどよい面白さ」があります。
4)mineo:iPhone+WiFiルーター(自宅メイン回線)
→ mineoのSIMは自宅用のルーターをいろいろ試した関係で、激しくSIMの抜き差しが発生したため、物理的に認識されないことが多発するようになってしまいました。
mineoはいろいろと面白い仕組みがあるので維持したいのですが、ギガが結構たまっているので(マイそくからマイピタ+パケット放題に変更したため)別回線を契約して、パケットギフトでギガ容量を移してから古い方の回線を解約しようと思っています。MNP弾としてもいいのですが、面倒くさいので単に解約とする予定です。mineoは解約月も日割りなので良心的ですね。
というわけで、数カ月しか経っていないのですが、総とっかえとなってしまいました。