前回に引き続き、ホテルサードニクス東京の紹介をします。今日はお部屋について。このホテルは前回の記事に書いたような生い立ちから、狭いお部屋でも24平米と、東京のビジネスホテルとしては例外的にお部屋が広いのが特徴です。またアメニティなどの付帯サービスも充実していて、前回の記事では「シティホテルとビジネスホテルの中間」的な存在であると表現しました。
利用したお部屋は「コーナーダブル」というタイプで、各階に1室ずつあるようです。
お部屋の広さは28平米。ダブルベッドは幅160cm(クイーンサイズ)なのでゆったりしています。ヒルトン系などのダブルルームで採用されているキングベッド(180cm幅)と比較するとやや狭く感じますが、一般的には十分でしょう。
このお部屋の特徴は何と言っても大きなデスクです。このホテルはテレワーク用のプラン(デイユース)を幅広く販売していますが、ウイズコロナの時代に、自宅からエスケープして仕事場として利用するには、最適な仕様だと言えます。
普通、ホテルにあるデスクというのは壁に沿って置いてありますし、ビジネスホテルではテレビ台を兼ねていることも普通にあります。こんなふうに独立したデスクがあって、しかもお部屋の中心に向かってビューが抜けていて、空間を感じながら執務できるこのお部屋には希少価値があります。
しかもこんな風にチェアの後ろにも十分なスペースがあります。チェアを下げて足を机の上に放り出すような行儀の悪いポーズだって余裕で可能です。見えている扉はバスルームです。
このお部屋は建物の角にあって変形しているのですが、そのせいで28平米というスペックよりも広く感じます。窓際にはちょっとしたチェアと机があり、外の景色を眺めながらリラックスできるスペースとなっています。
窓の外はすぐ亀島橋で、荒川水系の亀島川が正面に見えます。奥に見えるタワマンが林立しているエリアが佃島です。
夜には川にかかる橋がライトアップしたりして、東京の下町の風情を感じることができます。特に景色がよい、というわけではありませんが、都会にいながらにしてちょっとほっとする印象があります。
ちなみに、この亀島橋の反対側には正面に東京スカイツリーが見えます(このホテルからスカイツリーが見えるお部屋はないと思います)。
前回の記事で自由にお部屋に持ち帰れるアメニティの豊富さについて取り上げましたが、お部屋のアメニティも充実しています。まず、このクラスのホテルとしてはめずらしく、コーヒーはドリップコーヒーです。
バスルームのアメニティもこの通り、普通に充実しています。シャンプー類はボトルタイプです。
また、このホテルは貸し出し品がとても多いのも特徴です。特に食器やワイングラスが借りられるのは「部屋飲み」が公認されているということでもありますし(このホテルにルームサービスやミニバーはありません)、実際とても便利です(ホテルの向かいにローソンがあります)。館内には電子レンジもあります。
(画像出典:ホテルサードニクス東京)
細かい話ですが、このホテルのナイトウェアは上下セパレートのパジャマです。自分はこうしたタイプが好みなのですが、上下一体のものを採用しているホテルが多いですよね。
最後に水回りについて。このホテルは2008年にかつてのホリデイ・イン東京を改装してオープンしたホテルですが、水回りを見るとごく最近に設備が刷新されたようで、とてもきれいでした。
ただ、元の設計が古いですから、いわゆる三点セットでトイレ別室でないのは仕方ないかな、というところです。
少し前に東京ベイコート倶楽部を例に、ホテルのテレワーク利用について取り上げましたが、いま僕がテレワークをするとしたら、総合的にこのホテルは第一の候補となるでしょう。
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