長寿遺伝子を起動する私の「野猿メソッド」

腹ペコ野猿、森を駆けまわる!

私の通っているスポーツクラブは毎週金曜日が休みです。そこで金曜日は、自分の空腹を忘れさせるために、「朝食抜き」で登山をすることにしました。

でも、空腹での本格的な登山は未体験ゾーンで危険なので、2~3時間程度のハイキングにしました。幸い、自宅から車で30分も走ると「東海自然歩道」があり、ハイキングに最適です。

5月、山々は一斉に若葉が萌え出し、小鳥が盛んに鳴きます。私は若い時は山男だったので、山に入ると嬉しくなります。誰もいない森の中を空腹のまま歩いていると、今まで味わったことのない不思議な感覚になりました。

五感が研ぎ澄まされ、どんどん意欲が沸いてくるのです。知らないうちに小走りになっています。まるで、腹を空かせた野猿が、獲物を求めて森を駆け回る感じなのです。頭は冴え、体は鋭敏に動きます

ここでも新しい発見がありました。

「登山中に腹が減って動けなくなってはいけないので、パン・あめなどの炭水化物・糖分をしっかり摂る」

今まで私の中にあった常識が崩れていきました。腹が減って動けない、などという心配は無用でした。

このことは、野生動物の生態を想像すると理解できますね。野生動物が朝起きて冷蔵庫から何か食べ物を持ってきて朝食にありつく、などということは考えられません。

野生動物は腹ペコのまま森を駆け巡り、何とかして獲物を捕ろうとします。この時、動きや判断力が鈍くなって獲物が捕れなかったら終わりです。飢え死にしてしまいます。

野生動物の生態として、糖質が枯渇しても、非常時には蓄えた脂肪を使ってケトン体が産生され、活動が継続するのでしょう。この時、脂肪からNAMPTが分泌され、NADが増えミトコンドリアから効率よくエネルギー(ATP)が産生されます。

さらに長寿遺伝子が目覚め、オートファジーも活性化し、全細胞が生き残りの戦いに加わります。こうやって新しい獲物が見つかるまで命をつないでいくのでしょう。

私は生命科学の最前線を学び、「命の巧妙さ」に感動しまくりです

幸い私は野生動物ではありません。ハイキングの後にはご褒美があります。下山したら郊外にあるスーパー銭湯に行くのです。

入館して体重計に乗るのが楽しみです。お腹周りの脂肪が激減し、面白いように体重が減少していきます。体がどんどんスリムになってきて、大きな鏡に映った「引き締まった体」に見入ってしまいます。

そして露天風呂です。大きな岩で囲まれた露天風呂に「どぼ~ん」と入り、湯船につかって青い空を見上げていると、言葉では言い尽くせないくらいの満足感が湧き上がってきます。

風呂上りは、館内のレストランで豪華ランチです。私の定番メニューは「キャベツサラダ(小)」「炭火焼チャーシュー」「刺身3種盛り合わせ」。これが“泣きたいくらい美味しい”のです。生きている~、と感じる一瞬! そして、締めはデザートとコーヒー。もう100%満足です。

私は時々、腹ペコ野猿になって森を駆けまわり、寿命を延ばします

参考資料:血液中を巡っているNAD合成系酵素eNAMPTが、哺乳類の老化と寿命を制御していることを解明―新しい抗老化方法論の開発に期待― | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構

(続き)第30回・私のコレステロール物語
(前回)第28回・半日断食とオートファジーの見事な融合

2 comments

  1. 今回のアンチエイジング日記の前半は医学用語や医学的知識が殆どない私には少し難解な内容でしたが、読み進んでいくと結論的にはいつも提唱されている「空腹こそ最強の薬」と「少し強めの運動」をすれば良い事が再認識できました。
    アンチエイジング日記を拝読し、funasanにかなり感化されたので、生活習慣をかなり改善することができました。2年前に腹囲が88cmでメタボリック症候群扱いされましたが、今月受けた健康診断では腹囲は83cmになり、年を取ったにもかかわらず血液検査の数値も良くなりました。
    funasanに感謝!感謝です。

  2. Mr.Sさん、私の実践がお役にたてて嬉しいです。
    70歳を超えて、生活習慣が改善し、検査結果も良くなることは凄いことですね。未来が明るくなります。

    近況報告です。実は、昨日まで海外旅行中(7/1~7/18)でした。コロナ明け、4年ぶりのシニア夫婦による「ヨーロッパ鉄道旅行」です。7月1日に日本を出発し、北イタリアのミラノから北ドイツのハンブルクまで、全日程18日間の鉄道の旅になりました。

    訪れた都市・景勝地は「ミラノ、ヴェローナ、ボローニア、トリノ、ストレーザ(マッジョーレ湖のベッラ島)、フライブルク、フランクフルト、リューデスハイム(ライン川クルーズ乗船)、アイゼナハ、ハノーファー、ブレーメン、ハンブルク、リューベック」等です。現地の事情が分からず、苦労の連続でしたが、全て鉄道駅で切符を買って移動しました。スマホによる鉄道の時刻確認と現地の切符自販機(現地語+英語、日本語なし)の習熟が必須だと感じました。

    宿泊ホテルは全てマリオット系・ヒルトン系にして上級会員の特典を利用しました。部屋のアップグレードやラウンジ利用、レイトチェックアウト、そして、毎朝、豪華な朝食ビュッフェを頂きました。スイートルームへのアップも何度もあり奥様は大喜びでした。

    ヨーロッパのインフレと円安でホテル代金(マリオット系・ヒルトン系)はコロナ前の2倍?くらい、駅や街の売店・カフェの値段は6割くらい日本より高いかな?と感じました。

    久しぶりにヨーロッパに来て、色々驚きがありました。天気に恵まれ、連日、写真を撮りまくりました。この写真(全部で4000枚くらい)と現地体験を材料に、久しぶりに旅行記をフォートラベルにアップしようかと思っています。

    旅から旅へ、健康であれば何歳になっても旅ができますね。いよいよ夏休み、皆様、大胆に旅立ちましょう!

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