40代で自ら仕掛けた人生の転機 – 英語は世界を開く!(2)

7月に開催した名古屋オフ会のゲスト、funasanことトラベルライターの舟橋栄二さんに聞く「英語は世界を開く」の2回目をお送りします。英語学習にかけるモチベーションについて伺っているうちに、話はもっと深い「人生の転機」について発展していきました。

(第1回の記事はこちら)英語は世界を開く!- 舟橋栄二さん(1)

resortboy(以下R):アーリーリタイアをされた53歳になられる10年ぐらい前というと、まだお子さんが小学生の頃にもう、「カナダに住むぞ」っていう、目標があったんですね。

funasan(以下F):ローンを完済してカナダに旅立って、それで帰ってきて、「人生を変えよう」ということで。何を考えたかというと、53歳で早期退職したら、まずはバンクーバーの語学学校に入って1年間英語の実力アップをすると。そしてブリティッシュ・コロンビア大学に入学するという目標を立てました。実際に何回も見学に行きましたが、大学に正規留学をするぞと。

私は投資をしていて経済が好きなものですから、国際経済、特に為替政策を勉強して論文を書いて、60歳で学位を取って日本に帰ってくる、というプランを立てまして。

R:えーっと今、話にすごくスピード感があって着いて行けなかったんですが(笑)、住宅ローンが終わってカナダに行っただけで、ある種の「長期経営計画」みたいなものがバーンとできたということですか?

F:そう、作ったんです。資産の運用収入と、自分の年齢や家族の年齢を一覧にして。

R:よくライフプランニングのために年表的なものを作ることがあるようですが、カナダに行ったことをきっかけにそれを作ったと。

人生を変えるライフプランノート

F:その当時、定時制高校に勤務していましたが、定時制は夕方4時の出勤なんですね。それで夜の10時には家に帰ってくる。朝は妻は仕事に行くし、子どもたちも学校に行く。だから、朝の7時ごろから朝食を採って妻と子どもを送り出したら、夕方の4時までフリータイムなんですよね。40代でこれは凄いことで。

それで毎日、英語の勉強をしたり、資産運用の勉強をしたり、スポーツクラブに行ったりして、完璧に「自分のための生活」をやったわけです。週に2回くらい英会話学校に通うこともできました。

R:定時制高校の勤務に変わったことと、住宅ローンが終わったということで、時間とお金とが、そこでリンクしたんですね。

F:男の方でも女の方でも、誰でも40代ぐらいになってくると、自分の職場での「進路」が見えてきますよね。私は、そこで出世を辞めたんですよ。私は数学が大好きだったから、数学教育に燃えた時期もあったのですが、それも辞めたんです。その2つを辞めて定時制に変わったんですね。

皆さんもご存知と思うんですが、定時制高校というところは、中学校で不登校だったり不良だったり、そういう生徒が集まってくる学校です。だから、進学校の数学教員が定時制高校に転勤希望を出したら、一発でOKになるわけです。

そうやって、自分に10のパワーがあるとすると、3分の1を仕事、3分の1を家庭生活、残りの3分の1を自分のために使おう、と思ったんです。

全日制に働いていたら、自分の時間が持てなくなっちゃうんですよね。それは嫌だったから、自分の高校教員としての、いわゆる普通の出世のコースを全部捨てたんです。捨てないと何かは得られないので。それを捨てる代わりに、自分の将来ビジョンを実現するための時間を確保したわけです。

何を捨て何を残すかで人生は決まる (青春新書インテリジェンス)

R:今回の御本では、舟橋さんの悪戦苦闘の歴史が詳細に書かれていますね。

F:例えば、ヒアリングマラソンは失敗例として書きましたけど、あれは難しいし、役に立たないですよ。私は論文を英語で読んでいたので、自信があったので、すぐにできると思ってやったら、もうとんでもなく難しいんですよね、リスニングやスピーキングは。でも時間があるから、毎日3時間、本当に必死でやったんです。バカみたいな話なんですけど。

ヒアリングマラソン体験キット

英会話学校に2つ行ってもダメ、ヒアリングマラソンやってもダメと。2~3年それで悪戦苦闘して、最終的にはバイリンガルという英会話学校に行って成功したんです。

R:その辺りの悪戦苦闘については御本(英語は世界を開く: 挫折の連続で分かった大人の英語学習法)を見ていただくとして、現在の舟橋さんは、形は違うけれどその42歳の時の夢を実現されていると思うんですが、やはり最初の決意というか、人生プランみたいなものが非常に大きかったということでしょうか。

F:「大人のための英会話学校」などと言って、皆さん英語を上達しようと思っていると思うんですけど、モチベーションということで言うと、やっぱり「迫力不足」ですよね。「なぜ英語を勉強するか」ということが。私の場合、老後の人生がかかっているんですよね、英語に。だって、海外に住もうというわけだから。

それともう1つ大きいのは資産運用です。だからこの2つはやりきらないと、自分の老後が成り立たない。だから、退路を絶ってやるしかないということです。

(続き)文法訓練で話せる。だから聞ける – 英語は世界を開く!(3)

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