8月に「ダイエット」をテーマに東京都港区で開催したオフ会の講演録の2回目です。前回の話で、心筋梗塞になってしまった僕は、以下のような方法でダイエットに取り組みました。努力してやせたのはいいのですが、それで体調が良くなったわけではなかったのです。
(前回の記事)メタボで心臓病だった私が体を作り直した話 – 1
resortboy:それでその後、一念発起をして、ともあれ「やせなければ」ということで、ダイエットをしました。その当時は「レコーディング・ダイエット」というのがとても流行っていましたね。けっこう真面目なタイプなので、ダイエットについてもいろいろな研究をその当時もしてですね、実際にはこんなダイエット法で減量をしました。
これは女子栄養大学というところが出しているカロリーガイドブックで、とても良い本です。「四群点数法」というメソッドがありまして、1日の食事を点数で管理します。1日に20点まで食べていいですよ、何を食べたら何点ですよ、と書いてあって、その点数をカウントするんです。
(画像出典:一般社団法人 日本栄養検定協会)
これは女子栄養大学が提唱しているものですから、古典的な栄養学とカロリー計算に基づいたダイエットです。「カロリーを減らせばやせるよ」ということです。いまの僕はカロリー計算という考え方について、全面的に信じてはいないんですが、ともあれ当時はこの方法でやせることができました。
この方法でカロリーを管理して、食べたものを「レコーディング・ダイエット 決定版手帳」というものを利用して記録していました。
(画像出典:文藝春秋)
それで、心筋梗塞になると色々と薬を飲まなければならなくて、一般的にはコレステロールを下げる必要があるんですね。
皆さんここにいらっしゃる方で、コレステロールと聞いてネガティブなイメージをお持ちの方は挙手をお願いできますか(挙手多数)。ありがとうございます。コレステロールについてポジティブという方はあまりいらっしゃらないですね。要するに、何かあまりいいものだとは思われていないと思うんですね。
「コレステロールが多いと血液はドロドロになって血管が詰まる」みたいな理解を皆さんされていると思いますし、私もそのように思っていました。
そのコレステロールを下げるために、「スタチン」っていう、なんとかスタチンという薬がたくさんあるんですが、心筋梗塞になると、このコレステロールの合成を阻害する薬が処方されることになります。それはいわゆる「悪玉」と言われるLDLコレステロールを一定水準以下に下げる必要があると、今の医学の常識ではなっているからなんですね。
(画像出典:日本循環器学会 心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン(2012年改訂版)
ですが、このスタチンというのはですね、大雑把にこの図のような流れでコレステロールを下げるんですが、同時にコエンザイムQ10という(補)酵素の生成も阻害してしまいます。コレステロールとコエンザイムQ10は生成の仕組みが一緒なんですね。
(画像出典:Kaneka North America LLC)
ここに引用した絵に悩んでいるヒトが書いてありますけど、そこの右のところにスタチンによるコエンザイムQ10の阻害でこのような症状が出るよって書いてあります。
(画像出典:DrJockers.com)
一番上に書いてあるのが不眠、2番目は疲労、3番目に糖尿病リスクの増加、といった症状が書かれています。
私の場合はこの不眠が非常に辛くてですね、一時は睡眠薬を導入したりししなければならない状態に陥ってしまいました。家庭もごたごたしていたものですから、ちょっとボロボロな感じでありました。これは何とかしなきゃいけない、と。
それで「食事を変えればいいのか?」というふうに思いまして、薬を使わずにコレステロールを下げようと思いました。そういうことを標榜している食事というものはいろいろあると思いますが、その中に「マクロビオティック」、通称「マクロビ」というものがありました。よく「マグロビレストラン」といったお店があって、汐留のロイヤルパークの中にもあったりします。
(参考)チャヤマクロビ ザ ロイヤルパークホテル 東京汐留店 | CHAYA Macrobiotics
それは、非常に乱暴に言うと、こういう感じなんですよ。「玄米」。
とりあえず、「玄米を中心に食べよう!」みたいなことだと思っていただいて、先に進みますね。
そうしようと思った理由は、高城剛という作家がいまして、当時「身体の再起動」という本を読んだんですね。
なんと魅力的なタイトルだ!、と思いまして。「俺も身体を再起動するぞ」と。パソコンをリセットするかごとく、身体もリセットできるんじゃないかと。
この本にマクロビのことが書いてありまして、高城剛は玄米だけを食べて調子がいいって書いてあるんです。それで自分もやってみようと思って雑穀米とかいろいろ試したんですが、肌がガサガサになるとか、冬なんかもう皮膚が剥がれるみたいな、そんな風になってかえって調子が悪くなりました。
その後「糖質制限」に出会いました。きっかけは、友人の舟橋栄二さんと名古屋ヒルトンでメシを食っていたらですね、舟橋さんが「うどん一杯は角砂糖何個になるか知っていますか」って突然聞くんですね。
皆さんこんにちは。唐突ですが、RTTGポイントクラブのメルマガを購読されていますか?
数日前に届いた「RTTG 新型コロナウイルス関連情報(2020/09/09号)」で、この記事で紹介している「四群点数法」が紹介されていました。今の僕はカロリー制限というものをまったく信じていませんが、ともあれ、この方法でスリムになった実績はあるし、学術的な裏付けもある「真っ当なダイエット」であるのは事実なので、オーセンティックの方法で痩せたい方には一見の価値があると思います。
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ところで、僕は他の記事でブッフェを食べまくっている様子を何度も掲載しています。僕に会った方はわかると思うんですが、好きなだけブッフェを食べてもまったく太っていません。昨年は大学の授業で栄養学を学んだりしてマイブームだったのですが、今年になってコロナ騒ぎでそのブームが去ってしまったのであまり健康ネタを発表していませんが、好きなだけ食べて太らないメソッドについても、いつかきちんとまとめたいと思っています。
なぜかというと、ホテルを楽しむには、食事というのは大きなテーマであるからですね。食事制限をしていたらホテル遊びは難しいのではないかと。
記事ではコレステロールを下げることの弊害について述べていますが、それとは別の切り口で、コレステロールの重要性を説いた記事がありましたので、ご紹介します(男性限定)。
日本人男性の「性欲」が減退している理由。実はコレステロールの摂取が男性機能復活のカギ!? | カラダチャンネル
男性更年期障害の原因と言われる「テストステロン」の減少とコレステロールの関係、そして対処方法についてコンパクトにまとまっています。