東急ハーヴェストクラブVIALA箱根翡翠のある仙石原の多くのホテル・旅館には、「大涌谷温泉」と呼ばれる温泉が引かれている。これは仙石原を掘って得られる天然温泉ではなく、昭和初期から大涌谷で行われている「造成温泉」と呼ばれる人工の温泉である。
温泉を「造成する」とはどういうことなのだろう。実際にその現場に足を運んでみた。
箱根ロープウェイの大涌谷駅で降りると、正面に鶏のトサカのような形をした冠ヶ岳がそびえている。この左方の斜面が温泉の造成現場である。
神山の崩落によってできたこの斜面を見ると、いくつもの通路や階段が作られていて、ところどころに太いパイプが地上から顔を出している。よく見ると作った温泉を運ぶためのパイプラインが何本も斜面を横切っているのが見える。ここがまさしく大涌谷温泉の「温泉工場」である。
大涌谷では、火山ガスの噴気に含まれる成分を、仙石原の湿原からくみ上げた井戸水に取り込んで温泉を作っている。噴気に水をかけることで、熱と成分が水に溶け込んで温泉になるというわけだ。
(解説図)箱根温泉供給株式会社:塔構造
これは単に温泉を作るという目的だけではない。大湧谷では酸性の噴気によって地盤が変質し、地滑りが起こることを防止するために多くの穴をボーリングして、火山の蒸気を排気している。この排気口に筒状の塔をかぶせて、そこに井戸水を注入しているわけだが、これは大涌谷の地盤の安定にも貢献しているのである。
さて、こうしてできた温泉を引くのも大変だ。今はポリプロピレンのパイプが使われているが、昔は松の木をくりぬいたものが使われていた。金属のパイプでは、火山の噴気が溶け込んだ酸性の温泉に耐えられず、溶けてしまうからである。
木管パイプの欠点は、もちろん水漏れである。遠隔地への温泉の安定的な供給には、大きな苦難があったに違いない(写真は箱根ビジターセンターで開催された特別展「箱根で見る 箱根火山」の展示より。参考リンク:箱根ビジターセンターで箱根火山の歴史たどる展示会/2月28日まで : ローカルニュース : ニュース : カナロコ — 神奈川新聞)。
VIALA箱根翡翠をはじめ、仙石原エリアに大涌谷温泉を供給しているのが昭和5年に渋沢栄一らによって設立された「箱根温泉供給株式会社」である。同社のホームページには、実に詳しくこうした造成温泉の歴史と内容について解説されている。ぜひ一読をお薦めしたい。
そんなわけで、VIALAのにごり湯につかりながら、先人たちの温泉に賭ける情熱を感じてみてはいかがだろうか。
resortboyさん、こんにちは。
温泉と言えば、都道府県による浴槽の衛生管理基準が違っていて面白いですよ。
箱根を含む神奈川県は源泉掛け流しの浴槽は不衛生(なぜ?)のため毎日清掃が必要ですから24時間営業不可で、循環濾過の浴槽は24時間営業OKだったりします。
なので、白濁の大涌谷温泉で24時間営業しているところは無いはずです。(あったらごめんなさい)
個人的には衛生面を考えると、循環濾過のお湯の衛生面には疑問を感じるので、神奈川県の基準は逆じゃないかな〜って思っています。
大涌谷には何度か行きましたが、あの場所で仙石原の温泉が作られているとは、全く気がつきませんでした。
箱根温泉供給株式会社の案内に出ている、温泉の法律上の定義(温泉法第二条)がおもしろいですね。
箱根離宮の泉質はどのようなものでしょうか。
リゾートトラストとしては、来年度の売り上げ確保のために、何が何でも来年の3月末までに箱根離宮を開業させるのでしょうが、いつから予約ができるようになるのでしょうか。
箱根離宮の開業が待ち遠しくなってきました。
みなさん、こんばんは。箱根翡翠の濁り湯、大涌谷温泉につかった気分で!
箱根は、箱根十七湯というようにたくさんの泉質の温泉がでるところなんですよね。
不思議だと思うのは、私の大好きな温泉のあるホテルグリーンプラザ箱根は、姥子にあるのに姥子温泉じゃなくて仙石原温泉。翡翠は仙石原にあるのに大涌谷からの温泉。自家源泉がないところは、自由に選べるものなんですか?
衛生状態は微妙でわかりませんが、翡翠の単純泉はいつも塩素臭がありますね。(鼻がきくのも善し悪し^_^;)循環でもプールがそうだと思いますが、すばらしい濾過機をつかっても塩素はつかわなくてはならないのでしょうか。
グリーンプラザ箱根は、放流循環併用式となっていました。わかるようなわからないような。
かけ流しは、毎日抜いて清掃をしないといけないのですね?
やっぱり源泉かけ流しのほうが気分的には、衛星的な印象はあります。
薬入れて衛生を保つより温泉気分は、たかまりますよね。
レジオネラ菌でした?循環のもたまには抜いて入れ替えてくれているのかしら。ちょっと、温泉気分から現実に引き戻されました。
みなさん、こんばんは。
リゾートクラブで温泉が24時間営業っていうと、ホテルジャパン下田がそうでしょうか。
ホテルグリーンプラザ箱根は自家源泉なんですね。仙石原って地名としてはとっても広くて、グリーンプラザも住所としては仙石原なので、仙石原温泉を名乗っているのでしょう。
箱根翡翠のあるエリアでは掘っても温泉は出ないので引き湯になっているわけです。「箱根十七湯」と言っても、仙石原温泉と芦ノ湖温泉は引き湯によるもので、かつ仙石原温泉の場合は、にごり湯の大涌谷温泉と透明な新姥子温泉の2種類が集中管理されて各ホテル・旅館に供給されています。芦ノ湖温泉は湯ノ花沢温泉の引き湯です。
なお、大涌谷温泉は箱根十七湯の中には入っておらず、「箱根二十湯」まで広げると仲間に入ってきます。やはり、造成なので格下に見られているのだと思います。いちばん風情があっていいと思いますけれどね。
さて、エクシブ箱根離宮の温泉ですが、パンフレットによれば、「塩化物ナトリウム泉と単純泉、泉質の違う2種類の温泉を…」なんて書かれていますよ。そういえば、リゾーピア箱根も強羅温泉と早雲山温泉の2種類が引かれていましたね。2種類引くのが付加価値だとされているのでしょうか。
resortboyさん、本当に箱根の温泉は奥がふか~い!のですね。(地面の下はパイプがたくさん通っているのですね~。)
姥子駅で降りたから姥子温泉だと思ってはいけないのですね~。ホテルのある住所もみないとそう単純ではなさそうで温泉めぐりもさらに楽しさがふくらみます。
同じ大涌谷温泉を引いていてもホテルマロウドの濁り湯は、かなり白濁していて香りというよりは、硫黄の匂いが強くて私には強すぎて、具合が悪くなるほどでした。翡翠は、かなりの加水をしているのでしょうね。ほのかに香る?くらいで私は、ちょうどよいです。
白濁してればよいというのでもないので、温泉めぐり、その名のとおり自分にあった温泉にめぐり会えた私は、はじめて温泉のすばらしさがわかりました。(箱根では、今のところホテルグリーンプラザ箱根の温泉がお肌つるつるで一番好き!富士山はつかりながら見えるし、雪見酒、富士見酒もできますから。但し、女性のお風呂だけなんです)
エクシブの箱根離宮は「塩化物ナトリウム泉」ですか。塩分があるとしょっぱくて茶系統?なのでしょうか。きっと、よく温まる温泉ではないでしょうか。とても、期待が高まってきました。
みなさん、こんばんは。
前から気になっていた温泉の名称と種類について、いろいろ教えてくださって、有り難い情報でした。
チョコたんお気に入りのホテルグリーンプラザ箱根の温泉にも興味がわき、HPを見てみました。たしかに富士山の眺望が素晴らしく、ユニークな企画もあるホテルのようだし、評判は上々だし、俄然行ってみたくなりました。
(余談ですが、ここの「箱根カンタービレ」は傑作ですね!
http://www.hgphakone.com/cantabile/index.html
こんなのやっているホテルはないものか、と以前から探していましたが、ほんとにあって、拍手です。とはいえ関係ない宿泊客にとっては大迷惑だったりして・・・と一抹の不安はぬぐいきれませんが)
トラーズママさん、こんにちは。
> 箱根カンタービレ
いやぁ、これは傑作。いい企画ですね。まさかエクシブではやれないと思いますが、泉郷あたりだとぴったりだと思われます。トラーズママさんが出演される際には、我が家がミュージックベル演奏の前座をします(笑)。
箱根カンタービレは傑作に一票!
今日は、長男のピアノ発表会でした。
市営のホールでアラベスクをチョッと弾いて、参加料は¥8,000-でした。
確かに、1,000人収容のホール(実際に見に来ていたのは2割ほど)での演奏と、ロビーでの演奏ではチョッと比較は出来ませんが、プチプロ気分を味わえてやみつきになる方もいらっしゃるかもしれませんね。
ちなみに、子供たちに箱根カンタービレはどう?言ったところ、真っ平ご免と言っていました(笑)
ミシマ
resortboy さん、ミシマさん、
ご賛同?ご協力?ご関心、有難うございます!!
実は歌仲間といっしょにエクシブかハーベストへ繰り出して発表会か合宿ができないかとひとりで思いつき、ホテルに打診してみたことがあるのです。
まずはエクシブ軽井沢。2階にウエディング用らしきグランドピアノを見つけたので、宴会場とピアノを借りられるのかと聞いてみたら、フレンチ会食でも貸切OKとのこと。でも20名以上だったかな。
また東急ハーベスト旧軽井沢のチャペルが実は多目的ホールだと聞き、問い合わせたところ、数時間借りてもたしか12000円だったか、そう高くはありません。でも人数が集まらないと、実際は高くつきますね。
大人数なら大賀ホールが本格的ですが、いずれにしてもピアノ伴奏者の手配が必要なので、わざわざ大挙して出かけず、地元でやった方がもちろん簡単なわけです。
伴奏の件は箱根カンタービレも同じことですが、軽井沢より近いので、手軽に行けそうだし、人数を確保しなくてもいいし、お値段も手ごろでいいですね。
ピアノを弾くだけなら、ひとりでもできるので、まずピアノの練習をば。
ピアノといえば、昔、有馬温泉ダイヤモンドソサエティのラウンジで高校生ぐらいだった西村由紀江さんが週末の夜にピアノ演奏を披露されていて、なんて素敵!と感動した記憶があります。たぶん西宮か神戸、お近くにお住まいだったか、あるいはご両親かお知り合いがメンバーさんだったのではないかと想像しますが、あれよあれよという間に有名になられて、びっくしりました。その後は西村さんをテレビで拝見する度にソサエティのラウンジを思い出します。
会員制ホテルというのは文化の発信地や会員相互の交流の場としての機能も発揮できるはずですね。だからリゾートクラブにはいろんなクラブが存在するのでしょう。でもなかなか音楽活動は見かけませんから、やはり箱根カンタービレは傑作なのです。
ミシマさんのご長男も箱根カンタービレでぜひ度胸試しを。百の練習より一度の晴れ舞台とやら言いますから、人前で演奏すると度胸も実力もつくそうですよ。
ミシマさん、トラーズママさん、こんにちは。軽井沢や箱根といった交通の便のいいリゾートで「リゾート発表会」ってわけですね。それは面白い!
そういえば、リゾート会員権に関する著書も出されているfunasanの旅行記で、泉郷のコテージで弦楽器の合宿をなさった話が出ていまして、「うらやましいなぁ」と思ったのを思い出しました。
秋の「アンビエント蓼科」滞在(ホテル・コテージ編):funasanさんの旅行ブログ by 旅行のクチコミサイト フォートラベル
我が家でもぜひ文化的にこういうのをやりたいですが、まぁパラパラ合宿がせいぜいだな…(苦笑)。
resortboyさん
funasanのブログ拝見しました。
たしかに泉郷のコテージは合宿にぴったりですね。周りに迷惑をかけない、というのが安心です。いい情報を有難うございました!
この前、修学旅行で大涌谷いったけど、すごいくさかった
でも、黒卵の味最高だった