エクシブのレストランでは昨年の10月にコース料理の価格改定があった。ローエンドのコースは3,500円から4,000円(税サ別。以下同じ)に値上げされたため、僕のようなコスパ至上主義の人にとっても「ローエンド一択」という選択ばかりではなくなったように思う。
例えばこのエクシブ伊豆のフレンチレストラン「ラペール」では、ショートコース「マルセイユ」に1,000円足すと、5,000円のカジュアルコース 「ポムロール」になる。ポムロールにするとお魚とお肉の両方が楽しめるので、そちらの方がお得感があるかもしれない。
というわけで、現在(来年の2月7日まで)提供中のカジュアルコースについてレポートしたい。
まず、最初の「一口オードブル」はフォアグラのブリュレだった。エクシブ伊豆と言えば日本料理でフォアグラ入りの茶碗蒸しが定番。今回、和食と洋食、どちらにしようか悩んだので、オードブルでフォアグラ風味を味わえてちょっとうれしい。
続いてのサラダは「様々な大根のマリネとシーフードの饗宴」。ここの料理長の和田さんの個性が出ている一皿。見た目重視のこうしたお料理については、たまにはいいものだなぁと思います。
続いて本日のスープ。この日はなすのポタージュ。
メインに入ってお魚は「甘鯛のポアレ 蜜柑のクリームソース」。濃厚なソースに柑橘系のアクセントが効いていて、伊豆でフレンチを食べてるなという印象を強く感じる、よいメニューだ。
お肉は「イベリコ豚肩肉の赤ワイン煮 ポムピュレ添え」。2日間赤ワインに漬け、3時間煮込んだという説明があったけれど、「低温調理」に凝っている僕にとってはこれは相当に煮すぎで、素材を活かしていないという気がした。
低温調理については熱く語ると長くなるのでまた今度ね。最後にデザート「ホワイトチョコレートのムース ぐり茶のアイス添え」。
というわけで、値上げ基調の中、この5,000円コースは以前より相対的に魅力が増しているのではないだろうか。