山中湖エリアの紅葉が見ごろを迎えている。河口湖エリアは来週末あたりが見ごろだろう。今日は河口湖畔の紅葉の名所として、「富士ビューホテル」を紹介したい。
富士ビューホテルは、日本のリゾートホテルのパイオニアである「富士屋ホテル」が昭和11年に政府資金の融資を受けてオープンした由緒あるリゾートホテルである。終戦後は占領軍に接収され、昭和33年に一般営業再開。昭和41年には富士屋ホテルが小佐野賢治率いる国際興業グループに買収された。
河口湖の南岸にあるこのホテルは、3万坪の広大な敷地に庭園が広がり、春は桜、秋は紅葉の名所として、地元では親しまれている。全国的にはそれほど知られていない穴場的スポットなので、ゆったりと紅葉を楽しむことができるだろう。
富士屋ホテルと会員制リゾートホテルとの関わりについて触れておくと、明治時代に欧米人にリゾート地として脚光を浴びた箱根宮ノ下において、富士屋ホテルと激しく外国人客を奪い合ったライバル旅館が、現在、エクシブ箱根の建設予定地となっている場所にあった「奈良屋旅館」である。
また、富士屋ホテルが平成2年に開業した「清里高原富士屋ホテル」は経営がうまくいかず閉館となり、現在はセラヴィリゾート泉郷が「清里高原ホテル」として営業している。
・富士ビューホテル:公式サイト
・国際興業グループ:温泉/リゾートホテル
(2005 Autumn)