
放送大学に入った本当の理由
本連載は「旅を通して転移がんを克服した全記録」です。(編集担当:resortboy)
「日本抗加齢医学会」のパンブレットで見た入会案内の記述。実は、私が放送大学の学生になった本当の理由がこれでした。この学会の会員になるには、「正会員」以外にもルートがあったのです。
私の突破口は「学生会員」でした。パンフレットには、会員の種別と対象として、次の3種類がありました。
学生会員
・正会員:医師、医生物学の基礎研究者、メディカルスタッフ
・学生会員:上記資格に関わる分野の大学院・大学・専門学校に在学中の学生
・施設会員:抗加齢医学研究・診療を実施する施設
学生会員の割合は1%と少ないですが、現役の若き医学生たちが参加しているのでしょう。
実は放送大学では、看護師のキャリアアップにも力を入れているのです。「上記資格に関わる分野の大学」として資格十分です。
入会金5000円、年会費5000円、合計1万円で専門家集団のお仲間(学会員)になれる。こう思った私は、速攻で放送大学の学生になり、日本抗加齢医学会に正式に入会したのでした。
人生観の変化
なぜ、私が学会に入会してまでアンチエイジング医学に興味を持っているのかを少しお話します。実は、これがリタイアシニアの皆さまに共通する問題だと思うからです。
今から3年ほど前です。私は70歳の大台に乗ったとき、人生観が大きく揺さぶられました。一言で言えば、今までの「楽観的な明るい未来」から、今後の「悲観的な暗い老後」への人生観の変化です。
人は歳をとるごとに体調不良になり、病院通い、入院、介護施設へ転移、そして、死へと向かいます。これは人間の老化現象で、絶対的なもの、避けては通れないもの、と私は思っていました。
日本人男性の健康寿命は約72.5歳、平均寿命は約81歳。すると私の残りの人生は10年くらいしかありません。冗談じゃない、あと10年だって?そんなのすぐ来てしまう。こう思うと、私の未来は暗く、悲観的な暗い老後へと転落していきます。
老化は病
これを何とかしたい。そこでさまざまな書籍に出会い、目を啓かれました。それら書籍については次回、ご紹介するとして、そんな悩みの時期を経て出会ったのが日本抗加齢医学会でした。
パンフレットに、理事長である山田秀和氏 1 の挨拶が載っています。私はこれに衝撃を受け、本気になりました。
2021年の理事長就任時に「老化は病」という立場を明確にしました。(中略)アンチエイジング医学では、老化のメカニズムを学び予防医学を進めてきましたが、さらに老化治療にも取り組む予定です。
日本の正式な医学会までも「老化は病」と宣言しています。
病気なら治療すればいい! どうやら本当に、老化を制御できる時代になってきたようです。
私は老化関係の書籍を読んで学習し、実践することによって、実際に体調が良くなってきました。10年前より体力がつき、疲れを感じない体になりつつあります。サイエンスとして「抗老化医学」の正しさを感じはじめています。
ここに至って私の人生観は再び大転換しました。
何しろ、歳をとっても「老化しない」のなら、もう病院や薬に頼ることなく80歳、90歳と元気に過ごせます。介護施設にもお世話にならず、最後は自宅でピンピンコロリと逝ける。苦しまずに、幸せに人生を閉じられる。
しかもお金もかからず、最もコストパフォーマンスに優れた老後生活になります。老後の余裕資産を握りしめてお墓に入るのではなく、好きなことをどんどんやろう!、がん患者よ、旅に出よう!、です。
(続く)
【次回】第3-16回・老化を制御できる時代?
【前回】第3-14回・こんな私が学会に!?
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近畿大学アンチエイジングセンター 近畿大学医学部客員教授 ↩︎
(スペシャル対談)私のリゾートライフの全体マップ
(筆者ホームページ)舟橋栄二「第二の人生を豊かに」
