
73歳で大学生になった
本連載は「旅を通して転移がんを克服した全記録」です。(編集担当:resortboy)
生物学や化学の基礎知識のなさを実感し、色々学習していくうちに私は、「代謝」が体の仕組みを理解するキーワードであることに気が付きました。しかし、これが難解でした。
参考図書として選んだのは次の本でした。新書ですから、一般のビジネスマン向けだと思ったのです。
代謝について知りたい
代謝とは、体内で行われている化学反応の総称です。ここには化学の知識が不可欠です。
体内の常温で化学反応を起こさせるための触媒として「酵素」が決定的な役割をします。酵素は代謝の主役で、酵素がなければ生きていけません。この酵素は、アミノ酸から体内で作られます。
ではアミノ酸とは…
「アミノ酸とはアミノ基とカルボキシ基の両方の官能基を持つ有機化合物の総称である」(ウィキペディアより)
???です。アミノ基とは?カルボキシ基とは?官能基とは?
全く意味不明です。
でもアミノ酸を理解しなければ、酵素もタンパク質も理解できません。
今日食べたステーキのタンパク質が体内でどのような化学変化をしてエネルギー代謝をして排出されるのか?
また、今日食べたご飯やパンの炭水化物、中でも糖質の体内での行方は?
植物繊維は本当にエネルギーにならないのか?
73歳の春
よし、もう一度、学び直すか!
こう思い、今年の4月から私は大学生になりました。
放送大学の教養学部に入学したのです。73歳の春、晴れてfunasan、大学生になりました。
私の当面の知的ターゲットは…
「約700万年前に誕生した人類が、何を食べ、どのように進化して現代まできたのか?」
この問いに対する「学問的な解答」を知りたいのです。
肉食だから生き残った人類
研究によると、人類とチンパンジーはDNAの約98~99%を共有していると言われます。これは他のどの動物よりも高い割合です。
人類がチンパンジーと分かれ、森を出て広大なサバンナに住み着いてから(人類のサバンナ起源説)、身体的変化、食生活の変化、遺伝子などに変化が起きました。
サバンナの環境は森林とは異なる食料資源を提供し、それが人類の進化の方向性を左右したと考えられています。特に身体的変化として、直立二足歩行、脳の大型化が特徴です。
食生活の変化も大きいです。さまざまな人類の種が誕生し、それぞれの環境に適応しようと試みる中で、多くの種が絶滅していきました。
その中で有力な仮説の一つとして、「草食から肉食に食生活が移行した人類だけが、脳が肥大化し生き残った」という説があります。
農耕はわずか1万年の話
この説は、肉に含まれる高タンパク質や脂質が脳の発達を促した可能性を示唆していますが、他の要因も複雑に絡み合っていると考えられています。
そして農耕が始まった約1万年前から、人類の食生活と社会に大きな変化が生じました。穀物の生産によって、食料の安定供給が可能になり、定住生活や人口増加、文明の発展につながりました。
しかし、考えてみてください。人類がチンパンジーなどから分かれて誕生したのは約700万~600万年前と考えられています。また初期の人類は、約200万年間は肉食に特化して進化していたという研究があります。
(参考)人類は「肉を食べ尽くしたあと」雑食に移行した!200万年間は「肉食」として進化していた - ナゾロジー
一方で農耕は約1万年前に始まりましたが、人類の進化の歴史全体から見ると、農耕時代はごくごく短い期間です。
私たちは主食として米や小麦を毎日食べていますが、この短期間に人類の遺伝子に何か変化があったのでしょうか?
(続く)
【次回】第3-11回・2万円の学費
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(筆者ホームページ)舟橋栄二「第二の人生を豊かに」
