
生物学を初歩から学ぶ
本連載は「旅を通して転移がんを克服した全記録」です。(編集担当:resortboy)
73歳にして大学生になった私ですが、放送大学の膨大なシラバスから最初に私が選ぼうとしたのは、「生物の進化と多様化の科学」という科目でした。担当教授は二河成男先生。生命情報科学や遺伝学がご専門です。
(公式)二河 成男 | 放送大学
この授業の目標は「生物がもつ独特の性質である進化するという特徴、その結果として、生物界が多様化していく現象に関して、基本的なしくみを学ぶ。(略)そして生物の進化は遺伝情報の進化でもあることから遺伝情報そのものについての進化についても、具体例を通して学んでもらう」(シラバスより)
全15回の授業内容には、私にとって興味深いテーマが並んでいます。
第1回 生物の進化と多様性
第2回 自然選択と適用
第4回 生命の誕生
第5回 ミクロな生物の進化
第8回 植物の陸上進出と多様化
第10回 動物の発生と進化
第11回 ゲノムの進化と生物の多様性
第15回 人類の進化
専門科目と導入科目
私が最初に選ぼうとしたこの「生物の進化と多様化の科学」は、放送大学の科目分類として、「専門科目(自然と環境)」に位置づけられています。シラバスには、次のような履修上の留意点が書かれていました。
「本講義を履修するにあたっては、学部での導入科目「初歩からの生物学」を履修しておくこと、あるいは同水準の生物学を既習していることが望ましい」とありました。
導入科目は大学学部における基礎科目に相当し、専門科目は学部における専門科目、あるいは大学院における専門分野の入門のような位置づけと考えられます。
そうか、何も知らない私がいきなり専門科目を履修しても無理か!
初歩からの生物学
急ぐ必要はありません。急ぐと寿命が縮みます。自分の無知を前提に、第1学期は導入科目「初歩からの生物学」を選択しました。担当は同じく、二河先生、そして加藤和弘先生です。
このコースの講義概要と授業の目標をシラバスから一部抜粋します。
【講義概要】
生物は多様であるが、その体の構造や、遺伝のしくみ、生物種間の関係など、異なる生物であっても共通する部分が実に多い。この講義では、そのような共通部分に着目して、生物とはどのようなものであるか、ということを学ぶ。
【授業の目標】
この講義では、DNA、細胞、代謝といった微視的な共通性から、個々の生物を統一的に理解する。(略)このような学習から、生物だけではなく、生物に関わる物質から環境に至る統合的な視点を身に着ける。
大学レベルの学び
こうして、教科書をじっくり読みながら学習をはじめました。
途中までは意外と簡単でした。しかし、私の知りたい分野に入ると難しくなります。やはり大学生としての学びは、私がこれまで読んできた一般向けの書籍とは、そもそものレベルが異なります。
第6章 細胞~その成分と構造
キーワード:細胞小器官、核、細胞骨格、タンパク質、細胞分裂
第7章 自己複製と個体発生
キーワード:配偶子、減数分裂、受精、個体発生、細胞分化、階層性
第8章 代謝の役割
キーワード:化学反応、酵素、ATP、触媒、代謝経路、ミトコンドリア、光合成
第9章 感覚と応答
キーワード:視覚、嗅覚、味覚、聴覚、神経、脳、応答、ホルモン分泌
第10章 DNAと遺伝情報の流れ
キーワード:遺伝情報、DNA、遺伝子、形質転換、タンパク質、転写、翻訳
たった1科目とはいえ、授業のスピードは早く、学習を習慣化させなければ大学の学びは難しいです。
次回は、73歳の私がどんなふうに学習を進めているのか、その様子をお届けします。
(続く)
【次回】第3-13回・学生になった私のモーニングルーティーン
【前回】第3-11回・2万円の学費
(スペシャル対談)私のリゾートライフの全体マップ
(筆者ホームページ)舟橋栄二「第二の人生を豊かに」
