
さよなら、ラウンジライフ
本連載は「旅を通して転移がんを克服した全記録」です。(編集担当:resortboy)
大好きなスイーツを食べて、しかも、歯を守りたいなんて、そんな都合のよい方法はありません。私は小峰一雄さんの書籍「名医は虫歯を削らない」に出会い、次に「自然治癒力が上がる食事」も読みました。
Aコース:大好きなスイーツを食べて歯を失うか?
Bコース:断スイーツをして歯を守るか?
AかBのどちらか1つです。
Bコースしかない!
一般に、野生動物は歯を失うと生きていけません。私も野生のごとく、死ぬまで元気に野山を駆け巡り、全部自分の歯で、硬い木の実でも肉でも食べたいと思っています。
私は、小峰さんの理論はひょっとしたら正しいかもしれない、と思いました。ならば、Bコースしかない!
こうして私は70年近く愛してきたスイーツから縁を切り、断スイーツ生活を開始したのです。
自然治癒力が上がる食事 名医が明かす虫歯からがんまで消えていく仕組
しかし、スイーツ中毒から抜け出すのは容易ではありません。
糖質制限の重要さに気が付く前は、お腹が空けば気楽にコンビニに寄って、どら焼きと缶コーヒーを買っていました。スポーツクラブで汗を流した後は、いつもスーパー併設のカフェであんぱんとコーヒーで小腹を満たしていました。それは私にとって至福の時でした。
がんは糖質が大好物で、糖質ががんを育てる。がん対策としての糖質制限の有効性を学習してから、私は以前のように気楽にコンビニに寄って甘いものを買って食べることをやめました。
そして今回、痛んだ奥歯を守るために、スイーツは禁断の果実、毒物になりました。自分ではもう甘いものを買わなくなりました。私にとって大きな変化でした。それを継続して、自宅ではなんとか頑張って断スイーツを実践しています。
豪華ラウンジは伏魔殿
しかし、旅に出ると心が解放されます。特にマリオットやヒルトンのラウンジに入ると、ケーキ、スコーン、デニッシュ、マフィンなど、スイーツのオンパレードです。このスイーツ三昧のラウンジライフこそ、私がホテル上級会員を目指したモチベーションでもありました。
そして「まあ、いいか、今日だけは」と、スイーツに手が出ます。禁断の掟やぶりです。
1カ月に1度くらい、1泊2日程度の旅行でスイーツを食べるくらいなら、体も許してくれるでしょう。しかし私は、今まで年間100泊近くも旅に出ていました。ホテルの上級ステータスを最大限生かすため、可能な限り、ラウンジ付きフルサービスのホテルに泊まっていました。
私はいつもアーリーチェックインをして、誰もいない静かなラウンジでスイーツタイムを楽しみます。コーヒーの苦さとケーキの甘さが舌の上で絶妙のコラボを奏でます。そして、パソコンを開きます。
1人旅が多い私ですが、寂しさはありません。旅に出ると気分が盛り上がり、旅行記などの執筆が進みます。
このラウンジでの「スイーツ、コーヒー付きパソコンタイム」を、私は人一倍楽しんでいたのでした。それが、今やダメになりました。
断スイーツを誓ってから、これらの豪華ホテルのラウンジが私にとって「伏魔殿」になったのです。
こうして私のマリオット・ヒルトン離れは加速しました。
(続く)
【次回】第3-8回・スイーツから牛脂へ
【前回】第3-6回・老後の歯の問題、いよいよ来たか!
(スペシャル対談)私のリゾートライフの全体マップ
(筆者ホームページ)舟橋栄二「第二の人生を豊かに」
