甘いものをやめてみたら…

「がん患者よ、旅に出よう!」は、トラベルライターの舟橋栄二さんによる連載です。早期退職でリゾートライフを満喫する日々の裏には、2度の手術を含めた「がん」との闘いがありました。「旅は生きる喜び。その喜びをがんに奪われたくない」
本連載は「旅を通して転移がんを克服した全記録」です。(編集担当:resortboy)

前に書きましたが、私は70歳過ぎまでスイーツ中毒でした。酒もたばこもやりません。スイーツが唯一の食の楽しみです。私にとって「甘いものを断つ(断スイーツ)」ということは想定外でした。

しかし私には、ある事柄が論理的に正しければ、その事柄は(定説と真逆であっても)真実である、という信念みたいなものがあります。私が学習した限り、小峰理論は論理的に正しい気がしました。

71歳で甘いものをやめた

物事はシンプルに考えると、真実が見えてくるものです。現実には中間のグレーゾーンは存在しても、決断はいつも、白か黒かの選択です。大好きなスイーツを食べて、しかも、歯を守るという都合のよい方法はありません。

こうして小峰理論を信じ、断スイーツ生活を開始したのは2023年10月初旬、71歳の時でした。

3か月くらいは何も変化ありませんでした。幸いなことに、歯の痛みは悪化していません。左の奥歯は噛まなければ痛くありません。これに救われました。

何もせずに歯がズキズキと痛んだら悲惨です。歯痛は我慢できません。断スイーツどころではありません。

旅の悩みが解消された

よく旅に出かける私は、飛行機にも頻繁に乗ります。飛行機は大好きで、搭乗する時は胸が高まります。ただ、私には深刻な問題がありました。

それは飛行機が上空から地上へ降下する時の「耳抜き」です。私はこれが下手でいつも苦労します。

毎度のことなので、一般的な方法として、つばを飲み込む、あくびをする、顎を動かす、水を飲む、などを試みます。でも、この程度ではうまく抜けません。

最後は「鼻をつまんで軽く息を吐く(バルサルバ法)」をやります。しかも、何度も。

ある時など、バルサルバ法でもなかなか成功せず、耳が張り裂けるほど痛くなり、飛行機に乗ること自体が「恐怖」に変わった時期もありました。これでは旅が楽しめません。

ところが意外や意外。断スイーツ開始半年くらいから、この耳抜きが楽になってきたのです。しかもフライトするごとに耳抜きが簡単になり、バルサルバ法に行く前に解決できる場合が出てきたのです。

そして今年の冬。断スイーツを開始して1年5カ月後、ベトナムのダナンに長期滞在した時のフライトでは、4回のランディングがありましたが「耳抜きって何だっけ」と思うくらい簡単に済むようになっていました。

飛行機の耳抜きが苦痛でなくなったのは、私にとって嬉しいサプライズでした。

でもそれは、最初の一歩で、次にもっとビッグなサプライズが待っていました。

(続く)

【次回】第3-22回・実録・70代の体質改善

【前回】第3-20回・抜歯回避の最後の手段

(本連載記事一覧)がん患者よ、旅に出よう!
(スペシャル対談)私のリゾートライフの全体マップ
(筆者ホームページ)舟橋栄二「第二の人生を豊かに」

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