
私の健康長寿への道 – 1
本連載は「旅を通して転移がんを克服した全記録」です。(編集担当:resortboy)
どうしたら小型LDLを少なくし、大型LDLを多くできるのでしょうか? ここでも私は「新発見」をしました。自然(人間の体)は合理的にできており、真実を発見すると答えは極めてシンプルでした。
動脈硬化にならない王道
何とLDLを小型化させる最大の要因は中性脂肪(TG)だったのです。TGが増えれば小型LDLが多くなり、TGが減れば小型LDLは減る。このことをデータ(出典参照)で説明します。
以下のグラフは中性脂肪とLDLの中身の相関図です。グラフ中の「◼ Phenotype A」は表現型A(大型LDL)、「▲ Phenotype B」は表現型B(小型LDL)です。単純に ◼ は善玉(大型LDL)、 ▲ は超悪玉(小型LDL)とみなしていいでしょう。グラフの横軸は血液中の中性脂肪TGの量(mg/dl)、縦軸はAとBの累積分布の割合(%)です。
このグラフの読み方ですが、横軸のTGが100を超えると急速に超悪玉の ▲ 小型LDLが増え、善玉の ◼ 大型LDLは急減します。そして、TGが150を超えるとほとんど悪者 ▲ で支配されてしまいます。
小型で高密度(重い)LDLは血管内皮細胞にどんどん侵入し動脈硬化を進行させます。ちょっとやばいですね。TGは動脈硬化性疾患のリスクマーカーで、動脈硬化学会が設定した基準範囲(TG≧150)は正しかったのです。
ただし、上記のグラフからすると疾患予防の基準範囲として、もっと厳しくして、タイプAとタイプBがクロスする100にしてもいいのでは?と私は思います。
逆に、中性脂肪が100を切って80、60と減少するにつれて急激に大型LDLが増えて、小型LDLは急減します。そして、TGが40未満になると、血液中のLDLは、ほとんどが大型LDLになります。
善玉HDLもLDLの中身に関係
軽くて大きい大型LDLは血管に悪さはせず、血流にのって全身の隅々の細胞に行き、細胞膜、ホルモン、その他の有用な材料となります。血管が丈夫になり脳出血の予防になります。また、がんに対するさまざまな免疫細胞も強化され、がん抑制効果も期待できます。
そして、LDLは細胞で代謝され、最後は善玉コレステロール(HDL)として回収されます。実は善玉のHDLもLDLの中身(サブクラス)と強い相関があったのです。上記の論文には次のグラフも載っていました。これも私にとって「新発見」です。
グラフの横軸がTGのかわりに善玉コレステロール(HDL-C)になっただけで、その他の指標は前のグラフと同じです。ここからも凄いことが読み取れます。
HDLが40未満になると急速に小型LDLが増え、大型LDLが急減します。一方、HDLが60以上になると小型LDLが消え、ほとんどが大型LDLになります。HDLは動脈硬化性疾患のリスクマーカーで、動脈硬化学会が設定した基準範囲(HDL<40)は正しかったのです。
(続く)
【次回】第2-64回・私の健康長寿への道 – 2
【前回】第2-62回・コレステロールの真実 – 3
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(スペシャル対談)私のリゾートライフの全体マップ
(筆者ホームページ)舟橋栄二「第二の人生を豊かに」

