
歯が「生きていた」なんて
本連載は「旅を通して転移がんを克服した全記録」です。(編集担当:resortboy)
私はさっそく、小峰一雄著「名医は虫歯を削らない」を買って読みはじめました。
驚きましたね…、この本の目次、特に第2章には衝撃的なタイトルが踊っています。私は思わず目を疑いました。「まさか、ウソでしょう?」と。半信半疑ながらも、興味が湧いて次々とページをめくっていきました。
歯を削ると病気になる?
第2章 その虫歯、削らないで!歯を削ると病気になる
・歯は削れば削るほど、もろくなる
・虫歯治療が新たな虫歯を引き起こす
・歯の神経を抜いたその日から、抜歯へのカウントダウンが始まる
・抜歯すると歯を支える骨が崩れ始める
・抜歯が心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす
・抜歯が「がん」を引き起こす理由
この第2章には、一部には誇張とも取れる表現もあり、ここまで言い切れるのか疑問です。また、医学的に本当に正しいか分かりません。でも、大事なことも指摘されていますので、読者の皆様にはご自身で吟味しながら読み進めていただきたいと思います。
この本の真価は第3章で出てきます。目次をご覧ください。ここにも驚きの項目が並んでいます。
第3章 虫歯ができる本当の理由は別にあった
・虫歯は歯の内側から進むという真実
・口の中の雑菌が歯を通して体の中に流れ込む
・口内の雑菌が体内に流れ込む驚くべき原因とは?
本書P48「口の中の雑菌が歯を通して体の中に流れこむ」から一部引用します。
ここで紹介するのは、アメリカのラルフ・スタイマン博士が発見した、「体を流れている物質はやがて歯の神経を通り、歯の表面に出てくる」ことを実証した論文です。そこには、虫歯ができる原因として象牙質の液体移送システムが大きく関係していると書かれています。
歯の構造と役割
この文章は歯の「象牙質」の構造や役割を知っていないと理解できません。ここで改めて歯の基本をおさらいしましょう。実は私もこの本を読むまで歯の構造や役割について何も知りませんでした。
人間の歯は、外側から内側へと3つの主要な層で構成されています。
1:エナメル質
歯の最外層で、人体で最も硬い組織。食事中の咀嚼や酸などによる物理的・化学的ダメージから歯を保護する。再生しない(修復能力がほとんどない)。
2:象牙質
エナメル質の内側にある中間層。歯全体の大部分を占める。エナメル質より柔らかく、微細な管(象牙細管)が無数に走っている。虫歯が進行すると、この層に達しやすい。
3:歯髄
歯の最内層(中枢部)。神経や血管、結合組織から成る柔らかい組織。歯に栄養を供給し、痛みや刺激を感知する感覚機能を担う。虫歯が歯髄に達すると、激しい痛みを伴い、根管治療(神経除去)が必要となることがある。
個々の歯は生きている!
私は知りませんでしたが、象牙質には微細な象牙細管が無数に走っているのですね。そして、歯髄には神経だけではなく血管も通っているという。
歯は単なる無機質のガラスのようなものではなく、歯髄から象牙細管を経て栄養をもらっています。個々の歯は生きています。歯髄や象牙細管は戦争で例えるなら武器・弾薬・兵員輸送の兵站部隊です。これが途絶えると戦いに負けます。
痛い歯の治療として神経を抜けば痛みはなくなります。しかし、これは歯の兵站部隊を絶滅させることになります。「歯の神経を抜いたその日から、抜歯へのカウントダウンが始まる」という小峰氏の主張は正しいのではないでしょうか。
そして、抜歯すると…。小峰氏は警告します。
骨が崩れ始め、心筋梗塞や脳梗塞、さらに、「がん」を引き起こす。
マジですか…。
(続く)
【次回】第3-20回・抜歯回避の最後の手段
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