「倍速で満喫する香港」シリーズの3本目は、毎晩8時のハーバー・ショー「シンフォニー・オブ・ライツ」です。ビクトリア・ハーバーの両岸に立つ40以上のビルから音楽に合わせてサーチライトやレーザー光線が放たれ、湾岸全体がイルミネーションとして輝く、香港観光のハイライトと言ってよいアトラクションです。
このライトショーを見るスポットとして定番なのは、尖沙咀プロムナードという高架型の遊歩道です。
海に向かった尖沙咀の先端に、有名な時計台があります。昔この場所に鉄道の九龍駅があった名残りで、この時計台には100年以上の歴史があるといいます。
この時計台の横から階段で2Fのデッキに上がると、そこがベストポジションとされています。僕が行った時にはすごい混雑だったので、上に登らずに高架下で見ました。冒頭の写真はそこからスマホの手持ちで撮影したもので、十分いいポジションなのですが、やはりいちばんいいのは海上から見ることだと思います。
こちらの動画はYouTubeにたくさん上がっているシンフォニー・オブ・ライツのビデオから僕がチョイスした、「九龍側から見ると実際こんな感じ」という動画です(12mmの広角レンズで撮影したそうです)。これを見るとわかりますが、ライトアップの範囲は左右に非常に広く、また香港島まではビクトリア・ハーバーを挟んでそれなりに距離があるので、期待していたほどには迫力が感じられません。
「もっとレーザービーム出してよ~」という感じなんですね。よく「しょぼかった」という感想を目にしますが、さもありなん、という気がします。ですから、できれば海上に出て見る方がよいのではないかと思うんです。
安く上げるならスターフェリーに乗ればよさそうですが、シンフォニー・オブ・ライツは約13分ありますから、うまくタイミングを合わせたとしてもスターフェリーの乗船時間よりもずっと長いです。そこでスターフェリーは「Symphony of Lights Harbour Cruise」という特別船を1日1便出しています。205香港ドルで尖沙咀からは19時55分発です。
(公式)Harbour Tour | Schedule & Fares | StarFerry
このクルーズにしても、いいタイミングで湾上のいい位置にいるのかはわかりませんけれどね。ともあれ、いろいろな会社がナイトクルーズの商品を販売していますので、時間に余裕があれば検討してみてもよいのではないでしょうか。デメリットは、それなりに時間がかかってしまうところです。今回は「倍速」なのでさくっと地上で。
ところで、地上で見る場合には音声がちゃんと聞こえることが大事だと思います。なにしろ音声とライトアップが連動しているところが大事なところですから。自分は2Fに上がらずに1Fデッキで見てしまったせいか、それほど音が大きくなくて迫力に欠けました。
やはり混雑していても上に行けばよかったかなぁ、なんて思いますが、その辺は現地のノリ次第ですよね。後で知ったことですが、FMラジオで音声を聞くことができますから、手持ちのスマホで音声を補完することができるかもしれません。英語チャンネルの周波数は103.4MHzです。
なお、夏と冬には期間限定でこのシンフォニー・オブ・ライツに引き続いて「香港パルスライトショー」が楽しめます。
これは香港文化中心の海に向かった壁にプロジェクションマッピングの映像を投影したショーで、2017年の夏は8月11日から9月2日までの開催でした。ちょうど開催期間だったのちょっと得した気分。
こちらが2017年夏バージョンの公式動画です。次回、冬の開催は2017年12月1日から28日です。