母の納骨のためにエクシブ軽井沢に行ってきた。6月に下見に行って、エクシブで法事が可能かどうかを見極めたうえで、計画を立てた。まず結論から書くが、少なくともエクシブ軽井沢では、一般の法事は不可能である。
読者の方に教えていただいて、事前にこのようなWebページを見ていたので、お墓からの送迎や招待状の発送などの、包括的なサービスが受けられるのではないかと期待して、わざわざ下見にまで行ったのだった。
ところがエクシブ軽井沢では、こうしたサービスは行っていないようで、逆に歓迎されない客であるという説明だった(もちろん、そうはっきりと言われたわけではないけれど)。
例えば、喪服を遠慮してほしいと言われた。喪服になる場合は、正面玄関ではなく、目立たないように他の出入口を使うことが要求された。また会場は、日本料理の「花木鳥」に限定される。花木鳥はランチ営業をしていないので貸し切って会場にできるが、他のレストランでの法事客は、基本お断りということであった。
また、かなりの人数がまとまるし、繁忙期というわけでもないので、宿泊予約の権利に何らかの融通が利くのではないかという淡い期待もあったが、そういうこともまったくなかった。要するにまるっきりお呼びでないということだったのだ。
そんなわけで、法事自体はエクシブとは関係なく外で済ませて、食事会も別会場で終わらせて、解散後に家族だけで「普通に」エクシブに宿泊した。普通のお客さんだから、希望のアンシャンテ(イタリア料理レストラン)でお食事をして、普通にプールで遊んで、普通に朝食を食べてチェックアウトしたのだった。
ま、それでもお墓の近くにお気に入りのホテルがあるというのはなかなか便利なものです。
ご納骨お疲れ様でした。
そうですか。軽井沢は全く対応していないのですね。
かなり限定されたサービスなのでしょうか。
表現的には淡路島だけが対応しているサービスなのか、一例として淡路島を例示しているのか微妙な表現ですが。
実は我が家でも妻が流産して、昨日が火葬で、本日公立の納骨堂に遺骨を預けてきました。
まとまった式は行わず、妻の通う長老派の牧師に立ち会っていただいて、二人で送りました。
6月に長男を連れて京都八瀬離宮に行ったのが、お腹の子にとっての最初で最後の家族旅行となってしまいました。我々にとっては八瀬の蛍が特別な思い出になってしまいそうです。
Balthasarさん、大変なときに、コメントいただき、ありがとうございました。お子さまのこと、心よりお悔やみ申し上げます。
エクシブでのこと、少しだけ追記します。
記事に書いたように、形式的な意味では法事的なことはできなかったのですが、1つだけ特別なことがありました。
エクシブ軽井沢によく出演しているピアニストの方で、ラウル・チョングソンさんという方がいて、仲良くさせていただいています。今回もちょうど出演されていたので、「千の風になって」を演奏していただきました。2コーラス目は僕の家族で合唱しました(ちょうどお墓の前で歌ってきた後で、手元に歌詞カードがあったのです)。その場にいた家族にはいい思い出になったと思い、エクシブならではのいい供養ができたんではないかと思っています。
早速のメッセージ痛み入ります。
春に中島啓江版「千の風・・・」をご本人から頂いたのを思い出しました。明日は車で移動が続きますので、車内で聴いてみようと思います。
諸般の事情から10代より長老派の段取りには慣れ親しんでいたのですが、あの「そっけなさ」故に、逆に「別れ」が儀式に堕さずに、ゆっくり告別する一助となったような気がしてありがたかったです。