恒例の秋の「ラクラク登山シリーズ」。2013年の新作は、エクシブ軽井沢から気軽に行ける「高峰山」である。スキーをやる人にとっては、アサマ2000パークスキー場がある場所、と言えばわかりやすいと思う。エクシブ軽井沢からはクルマで30~40分ほどで登山口に到着。登山時間は登りが40分、下りは30分ほどと、大変コンパクトでお薦めのコースだ。
エクシブからはゲートを出たら一度軽井沢駅方面に進み、「浅間サンライン入口」交差点から浅間サンラインに入ろう。信号の少ない広域農道を10分ほど上田方面に進み、「高津屋トンネル」の手前で左折して「高峰高原」を目指す。
ここから峠まではかつての有料道路「チェリーパークライン」である。カーブが多い山道だが、2007年に再舗装されたのでとても快適に走行できる。名前の通り、桜が数多く植えてあるから、紅葉シーズンは葉が赤く染まって美しい。
山道を20分ほど登ると「車坂峠」に到着だ。峠には「高峰高原ビジターセンター」がある。そばの駐車場にクルマを止めたら、トイレを済ませよう(寄付金ボックスあり)。
このビジターセンターは民間企業の運営で、軽食が取れるおしゃれなカフェレストランを併設しており、テラスからの眺めもなかなか素晴らしいので、ハイキング前後のティータイムに利用してみるのもよいだろう。
今回のコースについてだが、ビジターセンターで撮影したこちらの地図をご覧いただきたい。ビジターセンター手前の「高峰高原ホテル」の裏から登山道に入り、高峰山頂までのピストンコースである。ピストンではつまらない、という向きには、帰りは高峰温泉の方に下って、林道を経由してビジターセンターまで戻ってもよい。
登山道のスタートは高峰神社の鳥居である。山頂に神社があって、ゴールまでが参道、というわけだ。
高低差は130メートルほどとわずかなのでのできつくはないが、最初の登りが体力のない人には少しつらいかもしれない。15分ほどで尾根に出るのだが、そこには小さな広場があり、休憩に適したベンチがあるから、そこで小休止を取ろう。ここから後は、尾根に沿って、左手に浅間山の外輪山を望みながらの平坦で快適なトレイルだ。
鳥居をくぐって40分ほどで山頂に到着。高峰山の頂上は岩がゴロゴロしているが、それなりにスペースがあるので、お弁当を食べるくらいは問題ない。
眺望は360度開けていてそれなりによいが、浅間山そのものは見えないし、メジャー級の山々が間近に見えるわけではないので、エクシブ蓼科付近の北八ヶ岳エリアと比較すると少し物足りないかもしれない。
こちらは山頂からの景色。目の前に見えるのが浅間山の外輪山で、正面が「黒斑山」、右の独立峰が「剣ヶ峰」だ。
普段、軽井沢側から浅間山の姿を見ているとよくわからないが、箱根と同じでカルデラなんだね~、ということでGoogle Mapで位置関係と地形を確認。山頂でもドコモの電波はまったく問題ありませんでした。
山頂から先は行き止まりになっており、一番奥に高峰神社の祠がある。岩を登ってお参りしましょう。
この車坂峠を拠点にすれば、浅間山のベストビューポイントである黒斑山(登り2時間)や蛇骨岳(黒斑山からさらに40分)といったより本格的なトレッキングも楽しめるし、もちろん、さらに浅間山に近づいて前掛山まで行くことも可能だ。
というわけで、次回の宿題は、浅間山を望むコースですかね(ま、ラクラクシリーズではありませんが)。