リゾートトラストの「コーポレートレポート」を見てみよう

10日ほど、このブログの更新をお休みしてしまいまして申し訳ありませんでした。その間に名古屋に行って、無事にオフ会をやってきたのですが、戻ってきたらいろいろと忙しくなってしまって…。オフ会の模様については、後日、funasanこと舟橋栄二さんをお招きしての勉強会パートの内容を、このブログでもご紹介していきたいと思っています。

さて、オフ会の前半はリゾートトラストのビジネスについての勉強会だったのですが、大人の事情で、その内容については公開しません。ですが、リゾートトラストが毎年投資家向けに出している「コーポレートレポート」という冊子が最新の2019年版として公式Webサイト上に公開されましたので、その内容について今日は触れてみたいと思います。

(公式)コーポレートレポート|IR資料|投資家情報|リゾートトラスト株式会社

まずはじめに、こちらが公開されているものとして最新の、現在の開発計画一覧になります。

(画像出典:2019年コーポレートレポート全文[日本語版]。以下同じ)

これは昨年4月からの5カ年中期経営計画「Connect 50」として計画されているものですが、これを見ると分かる通り、今期2020年3月期においては、ビジネスホテルのトラスティが2施設開業し、老人ホームもいくつか開業予定があるものの、リゾートトラスト社の主力である会員制リゾートホテルは開業がありません。

しかし、新規販売開始案件として、2020年3月期の後ろの方で「インターナショナル」なるリゾート会員権が発売されると、以前から公表されています。このインターナショナル会員権については、公式情報がほぼ皆無だったのですが、コーポレートガイドにはついに公式見解が掲載されました。

それによると、エクシブやベイコートとは異なる「新たなブランド展開」を行うとされています。また、対象となるホテルは「一般と会員制のハイブリッド型」であるとされており、さらにそのホテルは「滞在型」であるとされています。回答では、まだ発売もされてないのに「次の拠点」と言っていて、「初回の拠点」がどこなのかが分かりませんが、ともあれ「沖縄」や「東南アジア」などが今後検討されるようです。

一般と会員制のハイブリッドと言えば、現在販売中の「横浜ベイコート倶楽部」と「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」のモデルと一致します。これからこのスタイルを広げていこうというのでしょうか? すると第一弾はカハラブランドにふさわしい海辺のリゾートになるのでしょうか。追加情報を待ちたいと思います。

新規のベイコート倶楽部や新規のエクシブの販売開始がないことについても、コーポレートガイドには記載があります。それは、このところたくさんのリゾート会員権を次々と販売したため、在庫が蓄積されているということによります。エクシブ鳥羽別邸、エクシブ湯河原離宮、芦屋ベイコート倶楽部、エクシブ六甲サンクチュアリ・ヴィラ、ラグーナベイコート倶楽部。これらがここのところ毎年続けざまに開業してきました。

その結果、販売在庫が現在かなり積み上がっていて、このグラフでは、在庫をまずは減らしていきたいということが表現されています。なお、次のリゾートホテルの会員権発売は、2021年3月期に関西地方で、2022年3月期に関東地方で予定があります。皆さんどこだか予想してみてください。ヒントは有価証券報告書にある土地の在庫です。

このように、現在は新規販売というよりは、在庫販売に力を入れている時期ですので、こちらのグラフにあるように、ベイコート倶楽部ではなく、エクシブの割合が今後増えていくとされています。このことから、新規のベイコート倶楽部の開発は、横浜以降は当面ないのではないかと予測されます。

このように、このコーポレートレポートには、色々なデータがグラフィカルに表現されていますので、決算短信のような数字の羅列が苦手な方も、ぜひ一読されることをお薦めします。オフ会へのご出席がなくても、このコーポレートガイドを一通り読めば、エクシブやベイコート倶楽部がどのような会社によって経営されているのかが一通りわかるように作られています。内容に関してはこの記事のコメント欄もどうぞご利用ください。

最後に1つ、気になるグラフをお目にかけます。これは、ホテルレストラン等事業の営業利益の推移を表したものです。

ここ数年、ホテルレストラン部門は急激に利益額を減らしてきました。今期2020年3月期においては反転することが予想されていますが、それでも以前の水準には及びません。ここをどのように改善していくのかということと、一般と会員制のハイブリッドホテルに取り組もうという現在の経営方針は、密接につながっていると考えられるので、今後、注目したいところです。

5 comments

  1. 琵琶湖と熱海ですかね
    琵琶湖は確定でサンクチュアリ系でしょうか

  2. そうですよね。琵琶湖はssがないので対岸にSVができると競合しなくてちょうどよいですね。(^-^)/

  3. こんにちは。
    関西は「(仮称)エクシブ琵琶湖WEST」が着工していませんでしたっけ?
    関東は強羅、伊豆山、雀島、鬼怒川が来そうですが、湯河原の状況を考えると、強羅かな?と予想しています。
    海の日の連休にリゾーピア強羅に行きましたが、工事シートに囲われた隣地で何かやっていました。

  4. 2021年着工予定の「関西」は、すでに琵琶湖WESTの仮称で発表されていますね。どこかに200室規模という報道記事も見た記憶があります。だとすれば、あのあたりでも展開されている琵琶湖マリンスポーツを軸としたグランドエクシブでしょうか。

    2022年から着工とされる「関東」については、長らく様々な噂が飛び交っていましたが、どうやら熱海伊豆山になるようですね。こちらは医療系とのセットになるような話も耳にしたことがあります。新社長の出身を考えると有り得る話です。宿泊施設はSVなのか鳥羽別邸風の施設なのか。少なくとも湯河原に近い立地ですから離宮はないと思われますけど。

    もう一つ、浜名湖SVの話も具体的に出ているようです。例のエクシブ隣接地ですから、規模とすればSVぐらいが程良いんでしょう。箱根強羅も、土地の広さから言ってSVが考えられますけど、あるいは近年のRT社の動向から高齢者施設という可能性も捨て切れません。どうなるのか、気になるところですね。

  5. 高級ホテル50新設国が支援_インバウンド対策
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191207-00000059-jij-pol

    スレ違いなら恐縮ですが、先日RT社からきたアンケートの内容と、この国の支援は関連しているのではないでしょうか?

    アンケートをスルーされている方は、是非回答をして内容をご確認ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

😂 😍 🤣 😊 🙏 💕 😭 😘 👍 😅 👏 😁 🔥 💔 💖 😢 🤔 😆 🙄 💪 😉 👌 😔 😎 😇 🎉 😱 🌸 😋 💯 🙈 😒 🤭 👊 😊