
私の将来が「生命表」から見えてきた – 1
本連載は「旅を通して転移がんを克服した全記録」です。(編集担当:resortboy)
日頃はあまり真剣に考えませんが、本当のところ、私の残された命はあと何年あるのでしょうか? 10年?20年?
仮に「人生100年時代」だとしても、私はすでにトラックの第4コーナー(コースが100mなら75m付近)に入りかけています。人生の最期に向かって走っているのでしょうね。それを思うと何となく気が重くなります。
生きるLIVING
ウイリアムさん、検査結果が出ました。
お伝えしにくいのですが…
余生は半年…人生の最期を知り、人生が輝く!
不朽の名作、黒澤明監督の映画「生きる」が、今、イギリスを舞台によみがえりました。
私は余命宣告を受けたがん患者ではありません。でも、人間は必ず死にます。その時期が早いか?遅いか? これは今や私の最大の関心ごとになっています。
でも自分の死期など、まったくわかりません。わからないので、時々、ものすごく不安になります。明日、心筋梗塞になって死ぬかもしれない?と。
私は昔から、ものごとの真偽は統計や確率の裏付けを取らないと信用しない癖がありました。今でもそうです。ですから、自分は何歳くらいで死ぬのか?という大テーマについても、日本人全体の統計データから自分の死の道筋を明らかにしてみたかったのです。
今の私の気持ちを上の映画に思いを馳せれば…
私の人生はもう長くはありません。
でも、まだ残された時間はあります。
残された日々を大切に過ごしたい…
誰かのために、そして、自分のために…
そんな思いで、今回の日記を作りました。
グラフで見る生命表による死亡率
私は今回、厚生労働省の令和3年簡易生命表を使って計算をしてみました。この「生命表」とは、人口統計学における特定の年齢層や性別に対して、死亡率や平均余命を示した表で、理解するのに少し難しいところがあります。
(参考)厚生労働省の令和3年簡易生命表(男性)life21-06.pdf
せっかくの機会ですから、ここでは生命表の解説をしながら、私なりに各世代の生存確率を示してみたいと思います。
また、生命表とは別に「死亡者数ピーク年齢」というデータから、今の日本人高齢者のリアルな死期もご紹介します。これによって私の余命が具体的に見えてきました。
まず、生命表の定義は…
「ある期間における死亡状況(年齢別死亡率)が今後変化しないと仮定したときに、各年齢の者が1年以内に死亡する確率や平均してあと何年生きられるかという期待値などを死亡率や平均余命などの指標(生命関数)によって表したものです」(出典:生命表 | e-Stat:政府統計の総合窓口)
上記の簡易生命表は1年ごとにデータが表記されていますが、私は5歳刻みの年代別生命表を作成してみました。死亡率、生存数、平均余命の数字は、該当する年齢の平均値です。表作成の目的は年代区分ごとに生命関数(死亡率・生存数・平均余命)がどのように変化するか?という傾向をつかむためです。
生命表の死亡率は「年齢X歳に到達した人間がX+1歳に到達しない率を年齢X歳の死亡率」と定義されています。例えば、今年71歳になった私が72歳になる前に死ぬ、つまり「今年、私が死ぬ確率は2.1%である」となります。
この数字を見てちょっとびっくりしました。「え~、何、そんなに低いの?」です。もう私は71歳まで生き延びてきていますので、今年、死ぬ確率はたったの2.1%です。
考えてみれば自然なことで、今年2.1%に入る人は、事故や自殺を除けば、すでに重篤な病に倒れて病院のお世話になっているのでしょう。健康で旅を楽しんでいる私が突然死ぬはずがありません。このデータを見て、ちょっと安心しました。今年は大丈夫だ😆。
(続く)
【次回】第2-9回・私の将来が「生命表」から見えてきた – 2
【前回】第2-7回・私の余命はあと何年? – 2
本連載が単行本(紙の書籍)として刊行されました
(スペシャル対談)私のリゾートライフの全体マップ
(筆者ホームページ)舟橋栄二「第二の人生を豊かに」