Dグランデ蓼科

東急リゾートタウン蓼科内にある「Dグランデ蓼科」は全10室の小さなホテルだ。出版社の日経BP社が自社の保養所としておよそ10年前に建設したもので、現在は同社及び日経グループの保養所として使われる一方で、遊休枠を一般に開放している。

東急リゾートサービスが行う保養所プロバイダー事業「リフレッツ倶楽部」において「提携施設」と位置付けられており、同事業の仕様に準じた「リフレッツプラン」が、オールシーズン同一料金の大人1泊2食8,925円で利用できる(なお、リフレッツ倶楽部は会員制ではないので、宿泊費以外の会費のようなものは存在しない)。

ただし、年末年始、夏季繁忙期、ゴールデンウイークは保養所としての利用が優先されるためだろうか、リフレッツ倶楽部の対象外だ。また、管理人のお休み等もあるためか、毎週火曜日は定休日で、冬期は週休3日(火・水・木)となる。

ホテルの運営は保養所としての部分も含めて全面的に東急リゾートサービスが行っており、ホテル内では東急のバッジを付けて執務に当たるスタッフを見かける。掃除や食事の時間になると人員が増えるが、おそらく近隣にあるゴルフ場やハーヴェストクラブなどの施設と人的リソースを共有しているのだろう。またDグランデの予約センターは、ハーヴェストクラブが代行しているのだという。要するに、基本的な部分はハーヴェストクラブと同じようなサービスレベルだということである。

場所は、蓼科東急スキー場のゲレンデの脇に位置しており、東急リゾートタウン蓼科のセンター地区から徒歩で15分程度と、広大なリゾートタウンの中ではかなりいい部類のロケーションにある。蓼科東急リゾートは徒歩圏であり、昨日の記事に出てきた「からまつ池」へは、Dグランデから渓流の脇を抜けて下りていったのであった。また、東急リゾートが現在売り出し中の新しいリゾートヴィラ「サラージュ」が隣にある。

ホテルは1階がパブリックエリアで、10室あるお部屋はすべて2階にある。セルフサービスの保養所仕様だから、ベルなどはいないので、自分で荷物を運ぶ。車寄せからしてなんとなく東急っぽい感じだ。

ドアを開けるとエントランスホール。ゴージャス感はないけれど、清潔感があって悪くない。

ホール奥には小さなロビースペースがあり、雑誌や新聞、絵本などがここで楽しめる。

さて、チェックインを済ませたので、階段を上がってお部屋に向かおう。

(Dグランデの話は明日も続きます)

4 comments

  1. resortboyさん、こんばんは。また寝る前に書き込みさせていただいております。

    「保養所プロバイダー」とは見事な命名ですね。一発で「これだ!」と頭に入りました。四季倶楽部が出てきたときからこれは何か新しいビジネスモデルだなと感じており
    総称を考えていましたが、私には思い付きませんでした。

    リフレッツ倶楽部については1年ほど前からハーベストクラブの月会報であるハーベストタイムズ送付時に毎月のようにリーフレットやチラシが同封されており(今月の号にもリーフレット同封あり)、私のみならず皆さん気になるところであったと思います。
    ハーベストタイムズ送付時には、各種提携宿泊施設(BWなど)やゴルフ場の優待利用券が同封されていますが、リフレッツ倶楽部は料金が安いことや別紙になっていることから特に目立っていました。

    今回、分析の専門家であるresortboyさんの手によって、リフレッツ倶楽部の中でも
    1つだけ提携施設として特に目を引いていた「Dグランデ」の全貌がが明らかにされようとしています。なるほど日経BP社などの保養所と兼営だったのですね。

    ハーベストクラブとは規模もシステム(ハーベストクラブはパーソンチャージ)も
    違いますから競合もなくまた別のニーズがあるのでしょうね。
    明日は食事などにも突っ込みがあると思います。この料金でどうなのでしょうか?
    レポートを期待しております。

    それにしても、こうした低料金で企業が景気の良い時に作った優良物件が次々に
    市場に出てきますと、それでなくても不景気で苦しんでいるペンション(個人が
    一生懸命貯めたお金で建設し家族でがんばって経営しているもの)は、ますます
    厳しい環境に置かれていくのでしょうから、ちょっと心配になります。

  2. ずきさんすさん、こんばんは。Dグランデ蓼科に関しては、今週の水、木、金とあと3回書こうと思っていますので、ご期待ください(笑)。

    コメントいただいたペンションについても、もう常連客相手の商売だけではやっていけない、ということで、新しい動きが出始めています。福利厚生アウトソーシング事業を手がける「ベネフィット・ワン」では、立地のよいペンションを束ねて「カントリーイン」というブランドを付けて、ペンションのフランチャイズ展開をしています。

    Country Inn ~家族でもてなす小さなホテル~

    フランチャイズとして大手の傘下に入ることで、予約システムや顧客管理といった経営サポート、定期的な研修によるサービスの標準化、ベネフィット・ワンの福利厚生システムからの送客、といったメリットが得られると。

    ですがやはり、ハード面ではバブル期に企画された企業保養所とは比べるべくもないのではないかと想像しています。

  3. resotboyさん、返信ありがとうございます。

    今夜はお食事かと思ったら、まだ詳細のお部屋やお風呂の解析でしたね。
    後3日連続でこの施設がresortboyさんの手によって完全に裸にされますね.
    楽しみにしております。

    私もベネフィット・ワン・プライベート(ナープ・クラブ)の会員なので、
    カントリーインのことは知っていましたよ。
    でも、さすがにresortboyさんは 知識の幅がひろいですね。
    この組織の直営施設 ベネフィットステイションシリーズというのは、これまた
    「保養所プロバイダー」的な組織化を図っていますね。

    利用する側からは選択肢が広がり良いですけど、各種多様な低料金の宿泊酒説が
    できてきて経営は大変とおもいますね、

  4. ずきさんずさん、ナープクラブの会員でいらしたとは! 僕も会社を通じてベネフィット・ステーションの会員です(笑)。ベネフィット・ステーションの直営施設(全国8ホテル)もまた、保養所プロバイダーの1つであるわけですね。1泊2食付きで2名利用で9,265円ですから、四季倶楽部やリフレッツ倶楽部と同水準ですね。

    こうした保養所プロバイダーを使い分けるだけでも、かなりリッチな旅が楽しめそうです。ベネフィット・ステーションは企業での加入が一般的だと思いますが、個人加入もできるし、50歳以上の方であれば、会費の安いナープクラブに入会できます。ナープクラブなら月額500円ですから、興味のある方は入って損はないのではないかと思います。

    ベネフィット・ステーション・プライベートのご紹介
    ナープクラブ

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