西湘バイパスで高速代節約

伊豆箱根方面に行く際に、東名 – 小田原厚木道路というルートはとても利用頻度が高い。だが、通常の高速道路はETCの早朝夜間割引や通勤割引でおよそ半額になるのに対し、小田原厚木道路は全線通行の場合はETC割引が一切ないので、利用するたびにその点を苦々しく感じてきた。

今年はVIALA箱根翡翠がオープンし、このルートの利用頻度が増えたし、あと1年半もするとエクシブ箱根離宮もオープンする。そこで小田原厚木道路を使わずに、西湘バイパスを使って伊豆・箱根方面にアクセスする方法を開拓することにした。

実際に何度かの利用を経て一定の効果が見られたのでご紹介する。小田原厚木道路を全線乗ると700円だが、これを西湘バイパスを使って250円にするというのがミッションだ。

長年不思議に思っていたことだが、小田原厚木道路を走っていると左右に側道があって、厚木ICから平塚ICの手前までぴったりと並走している。この道を通ったらどうか、ということで実験してみた。

まず、東名を厚木で下りたらいったん小田原厚木道路方面に進む。するとすぐに出口（厚木西IC）があるので一般道に下りる（オダアツの料金は不要）。ここからオダアツに並走する「271側道」を通っていく。

6キロほど走って、平塚ICの手前まで来ると、写真のような標識が現れるのでここで平塚方面に進む。ここから平塚の市街地を通ってまっすぐに南下し、海ぞいの国道1号で右折。後は国道1号経由で西湘バイパスへと入っていく。

西湘バイパスは海沿いのすばらしい景観が魅力で、何度通っても気持ちのいい道路だ。大磯東ICから西湘二宮ICまでは無料の自動車専用道路であり、その先が有料区間。小田原ICを過ぎると、早川分岐、箱根ターンパイク分岐、小田原厚木道路分岐が立て続けに現れ、どんなルートを選ぼうかというテクニカルな楽しみもあって、旅にスパイスを与えてくれる。

箱根に行くなら箱根口ICまで行って国道1号に接続すればよい。国道135号で伊豆に行きたい場合には、早川ICで下りよう（表示は「早川出口」）。標識に沿って135号（真鶴道路）を目指すと、石橋ICでさらに200円が徴収されてしまう。

早川から石橋はわずかな距離なのでこれはばかばかしい。西湘バイパスは区間料金制だが料金所を集約している関係で、距離は大差がないのに料金差が激しい区間がある。オダアツから真鶴道路につなぐ場合も同様だが、石橋ICの利用には注意したい。

なお、真鶴道路の旧道は料金徴収期間が完了したためにこの9月から無料開放され、真鶴道路ではなく国道135号の一部となっている。

実際にこのルートを使ってみようという方のために、詳細な道案内を作ってみたのでぜひご利用いただきたい。渋滞が心配な時間は素直にオダアツを使うのがよいが、早朝や急いでいない場合であれば、料金節約と西湘バイパスのすばらしい景観の二兎を得られる。