前回に引き続いて、マカオのランドマーク・ホテル(正式名称は、New Orient Landmark Hotel)の紹介をしていきます。今日はお部屋についてです。
今回アサインされたお部屋は13階でした(22階まであり、室数は451室です)。1995年開業のホテルなので、時代的に無垢の木がふんだんに使われていて、そこは21世紀のホテルにはないいいところです。
こちらはドアを入ったところの前室です。扉が左右についていますが、右は水回り、もう片方は隣のお部屋とのコネクティングドアとなっていました。
こちらが前室からお部屋全体を望んだところです。カテゴリーとしては「デラックス(豪華客房)」というタイプのお部屋で、このツインルームは約44平米ほどもあります。見ての通り変形したお部屋で、ベッド前のスペースなどは広々しています。3人で利用しましたが、スーツケースなどを乱雑に広げても、スペースに全く不足がありません。
このホテルでは18歳未満は添い寝OKということで、今回3人でしたが、ツインルームで強行してしまいました。こんなに広いのなら、エキストラベッドを入れるべきだったと反省しています。
お部屋の内装には無垢のモールディングがふんだんに使われ、新しいホテルには見られないクラシカルなデザインでなかなか良いと感じました。
同様に調度品も本格的で、オールドエクシブにも通じる印象を受けます。ただ、写真映りほどには明るくなく、一部のエクシブにあるような、かなり暗い感じの照明になっています。
問題は、古いホテルなので、電源周りのケアが不足していることです。近頃のホテルはベッド周りにスマホのUSB電源があったり、古いホテルでもコンセントを増設したりしていますが、このホテルにはそういうところがありません。
さらに、日本のコンセントがそのまま差し込めるユニバーサルタイプのコンセントがとても少ないのも問題です。デスク周りにはそれがありますが、他のところは3点式のいわゆるBFタイプになっています。
また注意したいのは、ここマカオは(香港もですが)、電圧が220ボルトだということです。一般的なパソコンのACアダプターやスマホのチャージャーなどは240ボルトまで対応していて問題ありませんが、我が家の娘はヘアアイロンを持って行ってヒューズを飛ばしていました。
次に水回りを見てみます。バスルームとトイレは一体となっていますが、すべてが石造りになった重厚な作りです。
アメニティーはこんな感じで派手さはありませんが、シャンプー類はロクシタン(L’OCCITANE)のものが使われていました。
トイレはウォシュレットではありません。またこちらの写真を見ると、トイレの後の絵が湿気でふやけてガビガビになっているのが分かると思います。こうしたところにも投げやりな感じを見出してしまいます。
ちなみにあまり大事ではないかもしれませんが、窓からの景色はこんな感じでした。目の前の通りに向かってビューが抜けていて悪くないのですが、窓ガラスが汚くて、実際にはこんなにクリアには見えません(写真に撮ったからガラスの汚れがそれほど影響していないというだけのこと)。
以上のように、お部屋自体はクラシカルで悪くはないのですが、最初にホテルに立ち入った時に感じた投げやりな感じが、どうにも拭いきれませんでした。
それほどホテルステイ自体に期待を持たずに、良い立地をメリットに感じて世界遺産巡りを中心にマカオを楽しみたい。ただし、広い部屋でゆったり休みたい。そんな方には、おすすめのホテルではないかと思います。悪い言い方ですが「腐っても5つ星」。そんな表現がぴったり来ます。
マカオに来て、普通にホテルステイを楽しみたい、という向きには、はやりチェーン系のホテル、例えばセントレジスやシェラトン、コンラッド、それにベネチアンやパリジャンなどのIRっぽいところが良いのではないでしょうか。
なお、以下の公式サイトを見ると立派なプールやジムがあって、ぜひ利用したいと思っていたのですが、閉まるのが夜9時と早く、午前中は涼しいうちに出かけてしまいたかったので、結局利用していません。