今週、トップページのリニューアルをしまして、「Hot Discussions」というコーナーを新設しました。今のところ、2022年になってから公開した記事について、コメント数の多いものの上位5本を掲載するようにしています。
その中でコメント数で1位を独走しているのが、4月に公開した「エクシブ、ベイコート倶楽部の朝食が値上げ」という記事です。
議論の話題は多岐に渡っていますが、中でも「エクシブの朝食ブッフェにがっかり」というご意見が複数あり、自分もまったく同感なので、今日はそれに関連する記事を書きます。
何か「ベンチマーク」となるような朝食を例示しようと思い、「ホテルイースト21東京」というちょっとマイナーな(失礼)ホテルの朝食ブッフェについて紹介します。
(公式)ホテル イースト21東京【公式】HOTEL EAST21 TOKYO
このホテルは自分にとって、「すさまじくやすらげる」ホテルで、書きたいことはいろいろあるんですが、ひとまず朝食について行きます。
このホテルはオークラホテルズ&リゾーツに属していて、会員制度でいうと「One Harmony」のグループです。オークラホテルズ&リゾーツのホームページで東京のホテルのリストを開くと、当然、一番上は「The Okura Tokyo」なんですが、その次に「ホテルイースト21東京」が掲載されています。もちろん「オークラに準ずる」というほどの格式はないんですが、まぁそういうニュアンスもあると。
朝食会場はホテル2階のロビー横にある「ブラスリー ハーモニー」というオールデイダイニングです。朝食はずっと2,500円++だったのですが、いまは総額表示になって端数が切り上がって、税サ込で3,050円となっています。
僕はここをしばしば利用しますが、朝食付きプランでお部屋を取るので、この値段を支払ったことはありません。イメージとしては一人あたり1,000〜1,500円くらいな感じで利用しています。普通に3,050円を支払っている人はそんなにいないんじゃないかな、と思います。
相変わらず前置きが長くてすみませんが、言いたいことは、「エクシブの朝食がここより劣っているのはまずいだろう」ということです。ベンチマーク、と上で書いたのはそういう意味で、イースト21の朝食はすごく素晴らしいわけではないけれど、かと言って不足もないと僕は感じているんです。
では、実際の朝食について行きます。取材は2022年5月です。コロナ対策については、ブッフェ台でのマスク着用とポリ手袋くらいです。一時、小皿をピックアップする方式になっていたこともありますが、現在は通常のブッフェに戻りました。
僕はブッフェ取材では、だいたい4回に分けてお料理を取ってきます。最初に洋食関係、次に実演関係(主にオムレツ)、そして和食関係、最後にフルーツやデザートです。今回もそのフォーマットで食事をしてみます。
最初の洋食パートがこれです。
スープ、ミルクにジュース、サラダ、ミートと付け合わせです。
スープは複数の選択肢があることが必要でしょう。この日はミネストローネにしました。ドリンク類はどこでもそんなに困ることはありません。
サラダはホテルによって特徴が大きく違うところです。ここは外資系のようなオシャレ感はなく、特に特徴がありません。ドレッシングの種類が少ないのが気になります。
ミート類はホテルのこだわりが出るところです。ここではベーコンはノーマルとカリカリの2種類あり、ハムがとても美味しく、かなり好印象です。
付け合わせには温野菜がいろいろあるといいですね。その点も満足でした。1種類だけでしたが、辛うじてチーズもありました。
まぁスタートは上々かと思います。
次に、実演関係に行きましょう。
ここでは普通にたまご料理のブースが1つあるだけです。繁忙日は2人体制です。このように、生玉子から作ってくれますので好印象です。調理方法は順当にオムレツにしました。
コックさんの技量は高く、見た目も美しく、ふっくらと美味しいオムレツでした。お皿が雑然としていますが、ハムが美味しかったので追加するなど、見栄えをあまり考えずにお料理を取ってしまった結果です。
続いて和食のチェックに行きましょう。こんな感じに仕立ててみました。
左上はとろろ、右上は温泉たまごです。右下は豚汁です(もちろん普通のお味噌汁もあります)。たくさんのおかずが乗っていますが、これで全種類ということではなく、和食のおかずの種類は豊富です。ただ、このホテルの朝食ブッフェには中華系のお料理がありません。
最後のパートはフルーツとデザートです。
オークラと言えばフレンチトーストなので、フレンチトーストを中心にお皿に盛り付けてみました。それにコーヒーで締めです。
フレンチトーストはちょっとふわとろ感が不足です(どうでもいい話ですが、このホテルの敷地内にもあるサイゼリヤのフレンチトーストは美味しいですよ)。コーヒーはマシン以外にドリップ済みのものがあったのでそちらにしましたが、このコーヒーが非常に美味しくて感心しました。
ここまで食べて満腹となってしまったので、コーヒーのテイクアウトを用意してお部屋に戻りました。
ブレッド類やシリアル、ヨーグルトなどは食べていませんし、ここの名物料理の「深川丼」や「深川オムレツ」などもこの日は食べていません。すべてのお料理をレビューすることなど無理なので、あくまで僕の利用範囲ということになりますが、ご覧になって、他の会員制ホテル(だいたい正規の価格帯は同様であると思います)と比較してのご意見、ご感想をお待ちしています。
補足ですが、これはもちろん朝食として考えたら「食べ過ぎ」ですよ。この日はほとんどこれだけで食事終了です。