今年8月のことですが、ワンダーネットのホームページが大幅にリニューアルされました。今どきは、ワンダーネットって何?という会員の方が多いと思いますが、これは歴史的にはなかなか意義のあったサービスだったのです。今日はそんな「ワンダーネットのいま」についてまとめてみます。
書きたいことはいろいろあるのですが、長くなってしまうので、今日は現状の振り返りと、メリットの大きいゴルフ予約の話だけして、契約がらみの部分は次回としたいと思います。ワンダーネットについては昨年、以下のようなエモい記事を書いているので、よかったら読んでみてください(一部、事情が変わった部分もあるので、それは明日書きます)。
プロバイダーサービスは実質終了
まず、公式ページより、ワンダーネットの現状について引用します。
(引用元)サービス内容 | ワンダーネット | リゾートトラスト株式会社
ワンダーネットは、1997年4月リゾートトラストのホテル会員様向けの「プロバイダー兼Webホテル情報サービス」としてスタートいたしましたが、世の中のインターネット環境の変化やポイントシステム変更などとともにそのサービスの内容を変えて参りました。
(中略)
ご利用コースは、「メールサービスコース(旧無制限コース)」と「遊々コース」の2つです。ただし「メールサービスコース」は、2014年より新規入会の受付を停止しているため、現在入会が可能なコースは「遊々コース」のみです。
「遊々コース」から「メールサービスコース」への変更はできません。
2つのコースの違いは、××××@wondernet.ne.jpという専用のメールアカウントを利用できるサービスがついているか、いないかの違いです。
メールサービスコースは、元はダイヤルアップ方式によるインターネット接続サービスを提供する「無制限コース」という名称でした。しかし、光回線などのブロードバンドの普及により、モデムなどの接続機器が製造されなくなり、ダイヤルアップ方式によるインターネット接続の提供が困難になったため、2015年ネット接続のサービスを停止し、メールサービスのみを残し、コース名を「メールサービスコース」と変更したものです。
「遊々コース」は、インターネット接続サービスをご提供していた時代に、インターネット接続を必要としない(他社プロバイダーを利用)コースの名称として付けられたコース名です。
このように、「プロバイダー兼Webホテル情報サービス」としてスタートしたワンダーネットのプロバイダー部分は、メールサービスを除いてはすべてなくなっています。これは時代の流れとして当然のことです。
Web予約サービスも終了
一方、Webによるホテル予約システムも、ワンダーネットとしての役目を終え、今は「RTTGポイントクラブ+統合予約サイト」に移行しています。
リゾートトラストのWeb予約システムは、当初ワンダーネットの会員向けに開発されたものでした。かなり長い間、同社のWeb予約システムは、RTTGポイントクラブのID・パスワードと、ワンダーネットのそれとの両方でログインできましたが、これも昨年、2022年7月を最後に使えなくなりました。
何が残っているのか
じゃぁ、ワンダーネットに払っている会費は何の対価なんだ、と思われる古い会員の方もおられることでしょう。現在のワンダーネットのサービスについて列挙します。
ベイコート倶楽部・エクシブ・WTSの各ホテル会員様のホテル利用時にかかる交換手数料の免除
ゴルフエントリーサービス(グループゴルフ場および提携ゴルフ場のWeb予約)
トラベルサービス(会員向けバスツアー、会員向け格安レンタカーサービスのWeb予約)
Web版エクシブ会員会報誌「My Resort」の提供
ワンダーネットメールサービス(メールサービス会員のみ)
家族・親戚のサブ登録会員制度(新規入会はできない)
ゴルフ場のWebエントリー
上記のような理由で、現在のワンダーネットは、ワンダーネット会員がログインして利用するものではなくなり(メールサービス会員を除く)、「交換手数料」の優遇以外のWeb上でのサービスは、ワンダーネット未加入の会員でも利用できるものになっています(会費を取っているのにおかしな話ではありますが、これも歴史的経緯で仕方ない感じがします)。
注目すべきはゴルフ場の予約システムがオープン化されたことです。
僕はゴルフをしないので、使ったことがないのですが、リゾートトラストのリゾート会員権の会員は全員、平日に年4回まで、リゾートトラスト系列ゴルフ場をゴルフ場メンバー並みの優待料金で利用できるという特典があります(メイプルポイントゴルフクラブは回数の制限なし)。
通常はゴルフ場に直接電話して予約する必要がありますが、ワンダーネットからは伝統的にWebからエントリーが可能です。複雑な料金が一覧になっていて利用しやすいと評価されているようです。特に、予約可能日がカレンダーで制限されているために、予約日以前の申し込みや、利用できない日にエントリーしてしまうなどの間違いが起こりにくいようになっています。
ゴルフエントリーサービス | ワンダーネット | リゾートトラスト株式会社
実際の利用には、ゴルフ場の電子チケット(名称:グループゴルフ場相互利用チケット)が必要で、これで利用回数が管理されるようになっています。RTTGポイントアプリに登録を行ってホテルの会員権番号の紐づけが完了した会員代表者には、アプリに対して電子チケットが配信されているはずです(僕のところにも来ていますし、皆さんもそうでしょう)。
(以下の記事に続きます)