がん未検査8年目の異常と再検査の日々 – 2
本連載は「旅を通して転移がんを克服した全記録」です。(編集担当:resortboy)
しかし、目を閉じて今までの過去を振り返ってみると、旅の記憶が蘇ってきます。素晴らしい旅ばかりでした。その旅の想い出にひたっている間は血尿の現実を忘れることができ、心が安らかになります。
旅の想い出にひたる
2度目のがん手術(2008年3月)から血尿(2016年5月)までの8年間の私の海外旅行を記してみます。
2008年
・8月 ギリシャ旅行(第23回・ギリシャで決意した がんセンターとの別れ – 1)
2009年
・2月 メキシコ(カンクン・コスメル、キリスト像・マリア像「再会」の旅)
・6月 フランス世界遺産紀行
・10月 ヨーロッパ国際特急列車の旅(ドイツ・オーストリア・イタリア・スイス)
2010年
・2月 エジプト世界遺産紀行
・3月 タイ(プーケット)
・5月 地中海クルーズ
・6月 イギリス世界遺産紀行
・9月 ペルー世界遺産紀行
・11月 アメリカ(ラスベガス)
2011年
・1月 プーケット・マレーシアクルーズ
・2月 メキシコ(カンクン・コスメル、キリスト像・マリア像「再会」の旅-2)
・9月 北欧クルーズ
・12月 メキシコ(カンクン・コスメル、キリスト像・マリア像「再会」の旅-3)
2012年
・1月 ハワイクルーズ
・2月 メキシコ(カンクン・コスメル、キリスト像・マリア像「再会」の旅-4)
・7月 エーゲ海クルーズ
2013年
・3月 トルコ世界遺産紀行
・7月 アラスカクルーズ
2014年
・3月 フィリピン(セブ島)
・7月 ヨーロッパ国際特急列車の旅(オランダ・ベルギー・フランス)
・11月 マレーシア旅行(マリオット系ホテル修行)
2015年
・1月 フィリピン(ボラカイ島)
・4月 インドネシア(バリ島)
・5月 マレーシア英語留学
・7月 ヨーロッパ国際特急列車の旅(ドイツ・チェコ・オーストリア)
2016年
・3月 タイ(プーケット)
・4月 マレーシア(ペナン島)
こうして並べてみると、海外旅行だけでも相当な回数だったのだと気が付きます。
特にこの時期は海外クルーズに夢中になっていた頃で、これが私の著書「夢の豪華客船クルーズの旅」(東京図書出版、2014年4月)に結実します。本書は絶版になり、現在、アマゾンから電子書籍のKindle版と紙の本のペーパーバック版の両方で販売中です。
国内でもエクシブをはじめ会員制リゾートクラブに頻繁に泊まり、旅行記をブログ「フォートラベル」に投稿していました。がんセンターと縁を切って自由に旅をし、「豊かな第二の人生」の実現にまい進していた時期でした。
私は、それらの旅の想い出にふけりながら思いました。
「早期退職してやりたかった旅は随分やってきたな~。思い残すことは少なくなってきた。もう人生に悔いはないな。少し早くて残念だけど、そろそろ死んでもいいかな?」と。
そんな感じでがんセンターの門をくぐりました。
がんセンターでの検査の日々
巨大病院での診察・精密検査は面倒なものです。予約時間にがんセンターに行き、尿と血液の採取を済ませた後、泌尿器科の専門医の診察がはじまりました。先生から簡単な問診を受け、その後、すぐに「膀胱鏡検査」に移行しました。
尿道から内視鏡を挿入し、尿道・膀胱・前立腺を観察する検査です。麻酔なしで非常に痛くて、もう二度と受けたくない検査でしたが、幸い異常は見つかりませんでした。ひとまず安心です。
1週間後にCT検査を受けました。首から下半身まで、造影剤入りCTで、この日はCT検査だけでした。
3度目の通院が恐怖でした。首の超音波(エコー)検査です。
(続く)
【次回】第39回・がん未検査8年目の異常と再検査の日々 – 3
【前回】第37回・がん未検査8年目の異常と再検査の日々 – 1
本連載が単行本(紙の書籍)として刊行されました
(本連載記事一覧)がん患者よ、旅に出よう!
(スペシャル対談)私のリゾートライフの全体マップ
(筆者ホームページ)舟橋栄二「第二の人生を豊かに」