2021年のヒルトン、15滞在で最上位ステイタスに

ヒルトンがコロナ禍を踏まえて2021年のロイヤルティプログラム優遇措置を発表しました。これがかなり強烈な内容となっていますので、ポイントを絞ってご紹介します。

最も注目されるのは、2021年のステイタス獲得基準が従来の半分に引き下げられたことです。こちらが公式の発表資料からの引用ですが、2021年においては、最上位のダイヤモンドステイタスに15滞在で到達できます。従来は30滞在が必要でした。

しかも2020年の特別措置として、2020年の宿泊実績が2021年に引き継がれることになっています。ですから、今のGo Toトラベルキャンペーンを利用した年内の実績も、来年のステイタス判定に使われるわけです。

ただしこの実績の繰越にはシルバー以上のエリートステイタスが必要なので、今からさぁ修行するか、というわけにはいきません(年内に4滞在すればシルバーになれるので引き継ぎ権利が得られます)。また規約を読むと「All nights earned from stays in 2020 will automatically be carried over to the 2021 calendar year.」と書かれているので、stay(滞在)としては引き継がれず、night(宿泊)として引き継がれるように読めます(気になる方は問い合わせてみてください)。

(公式)ヒルトン・オナーズ最新情報(2020年版) | よくあるご質問

ともあれ、2021年に15滞在すればダイヤモンド獲得で、2023年の3月31日までその権利が保たれます。Go Toトラベル事業に対する批判記事を書いておきながら、このような「燃料」をくべるのは気が引けますが、見逃せない情報であることは事実なので記事にすることとしました。

公式情報のPDFは以下に置いてあります。リンクを書いておくので、どうぞご覧ください。

https://newsroom.hilton.com/assets/HHNR/docs/2020/Honors-Program-Changes-Infographic.pdf

(冒頭の写真はヒルトン東京お台場のワンベッドルームスイート

(2020-11-12追記)
昨日、ヒルトンからのDM(電子メール)で、この記事の内容の公式な日本語版が入手できましたので、以下に掲載します。

resortboy様

お客様に最も柔軟なオプションをご提案するため、2021年のポイントおよび会員ランクのポリシーを改訂し、特典を再度延長することにいたしました。

ポイントが失効するおそれはありません。 これから旅に出る皆さまに、より柔軟にポイントをご利用いただけるよう、有効期限を2021年12月31日まで延長いたします。したがって、2021年12月31日までポイントが失効することはありません。

より早くエリート会員ランクに到達できます。 2021年1月1日から、2021年のエリート会員の資格獲得に必要な宿泊日数/滞在回数/ベースポイント数が、これまでの半分になります。また、今年の始めに変更された繰越特典により、2020年にご宿泊いただいた日数はすべて翌年に繰り越されるので、次の会員ランクに向けて有利なスタートを切ることができます。

特典もより早く楽しむチャンスです。 来年は、マイルストーンボーナスもこれまでの半分の宿泊日数からご獲得いただけるようになります。つまり、2021年は20泊目(現在は40泊目)に10,000ボーナスポイントがご獲得いただけ、その後も10泊ごとに10,000ポイントをご獲得いただけるということです。ご宿泊日数が増えれば増えるほど、夢の旅行に向けて、より多くのポイントをご獲得いただけます。

より長期にわたって現在の会員ランクを保持できます。 すべてのエリート会員様は、2020年または2021年にダウングレードが予定されていた方も含め、現在のランクを2022年3月31日まで保持いただけます。お気に入りの特典をより長期にわたってお楽しみください。

いつもヒルトンをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。ヒルトン・オナーズ会員のお客様は、私共にとってかけがえのない存在です。今後もヒルトンは常にお客様と共にあり、ヒルトン・オナーズ会員プログラムを通じて最も価値のある体験をお届けしてまいります。新しいポリシーにより、皆さまがこうした安心感のもと、次の旅を夢見ることができるよう願っております。

Mark Weinstein
Global Head of Marketing & Loyalty

14 comments

  1. ヒルトン東京お台場の写真を使ったので、同ホテルのある東京都港区の観光助成について、記事に書くほどではないので、コメント欄を使って情報共有します。

    LINE Payによる決済で50%分のLINEポイント還元!VISIT MINATO 応援キャンペーン | 港区観光協会 | VISIT MINATO CITY – 東京都港区の観光情報公式サイト

    上記が公式情報なんですが、区内の観光施設などで「LINE Pay」で決済すると、利用額の50%(上限額5,000円)のLINEポイントが還元されるというものです。

    11月21日(土)からは、宿泊施設も対象になるということらしいので(ヒルトンが参加するかはわかりません)、東京にお越しの方で港区に来られる方はほんの少し気にしておいたほうがいいのかもしれません。もちろん、区民以外でも利用できます。

  2. 私もこの情報を目にしましたが、リンク先のPDF(のさらにリンク先)にある「Hilton Honors American Express Aspire Card」がうらやましいです。
    年会費450ドルでダイヤモンドステータス付帯かつ1泊分の週末無料宿泊権付きのようです。
    乱暴に言えば、アメリカでアメックスカードを作れる人ならほぼ実質負担なくダイヤモンドステータスを持てるということですね。

  3. 偶然ですが、ヒルトンのビッグニュースが出た日(10月28日水曜日)妻と2人でヒルトン名古屋に1泊してきました。

    26階のラウンジは平日でもオープンしており、午後3時のアフタヌーンティ―タイム、午後5時からのカクテルタイムの両方とも楽しめました。カクテルタイムの食材は「オードブルとデザートはセットメニュー、ホットディッシュ3種はビュッフェ」でした。

    昨日の朝食レストランのお客の入り具合を見る限り、法人客(出張組)はあまり戻ってきてない気がしました。インバウンドゼロですので、ヒルトン名古屋に限らず、都心の大型高級ホテルの苦戦は続くでしょう。ただし、Go to 効果は大きく、週末は相当混んでいるようで、ラウンジ満席御礼、お待ち頂いております。というスタッフの話でした。

    参考までに、お値段は、ヒルトンプレミアクラブの割引で総額13052円。ここからgo to で支払い8484円+クーポン2枚です。ヒルトンは今ダブルポイントキャンペーン中ですからポイント1万以上?ポイント加算すれば実質無料宿泊ですね。

    2名で泊まって3食付き、飲み放題食べ放題のヒルトンダイヤの特典は凄いです。このダイヤが来年15ステイでOK。go to も延長、もう何でもありになってきましたね。これでいいのか?「旅をしたい~」という純粋な感情がどこかに行ってしまいます。

  4. funasan、こんにちは。温かいものについては、ラウンジのブッフェも復活しているんですね。

    お台場の人手も完全に戻っていて、さすがに心配になってきました。お台場ヒルトンのキャプテンズバーも再開していてけっこうお客が入っています(地域クーポンが使えるからでしょう)。

    愛知県は東京並みに感染者が増えてしまっていて、知事は「第3波だ」と会見しているんですね。

    大村知事「事実上の第3波来た」|NHK 東海のニュース

    7月のラウンジ再開時にはあんなに慎重だったのになぁ。人間は忘れる生き物ですね。

  5. ヒルトンの新しいクレジットカード
    来春に発表しますとサイトに書いてありましたが
    途中から来夏頃に…と伸びてしまいました。
    本国に合わせてアメックスから出るとの噂もあり
    だとしたら、spgアメックスのように1泊無料が付いて
    3~4万円の年会費になるかもしれません。

    ヒルトンもマリオットも
    アメックスプラチナカードでゴールドになれます。
    年一回ホテル1泊無料券がもらえますが
    宿泊実績が付かないのが残念です。
    それにspgアメックスには勝てません(ポイントがすごく貯まる)
    ヒルトンで同じようなクレカが出たら入会してしまいそう。
    年会費貧乏です…が、アメックスプラチナは
    意外とキャンペーンが多く半分くらい元が取れます。

  6. リラックマ大好きさん、コメントありがとうございます。SPGアメックスはどう考えても、いまのところはベストなクレジットカードですね(先日の勉強会でもそのような話に…)。

    僕の住んでいる街のヒルトンはGo To景気で大繁盛しています。いまはレストランだけの日帰り客の方が目立っていますが、Hiltonアメックスが出たらどうなることやら…。

  7. ヒルトンから電子メールが来て、この記事の内容の公式な日本語版が入手できましたので、記事の末尾に追記しました。

  8. 突然ですが、ヒルトン名古屋報告です。連休明けの7月26日(月)から1泊でヒルトン名古屋に泊まってきました。(HPCJ予約で総額15382円:1人予約で2名利用)エグゼクティブラウンジ、朝食レストラン、いずれもお客が少なく、静かで快適な飲食が楽しめました。

    スタッフに4連休の込み具合を聞いたところ、ラウンジ・レストラン大盛況だったようです。ラウンジのカクテルタイムは満席御礼で10名くらい部屋で待ってもらったそうです。また、朝食レストランも連休初日は最大600名くらい、翌日も500名くらい利用し、あの広い朝食レストランが満席御礼、入場に長い列ができたそうです。

    この話を聞いて不思議に思いました。現在、インバウンドの外国人ゼロ。法人の出張族・各種イベントも激減、なぜ、これほどまでお客がヒルトンに泊まりに来るのか?恐らく現役の社会人(特に若いファミリー)にとって4連休は絶好の旅行日程なので集中したのでしょうね。

    これは結構凄いことで、外国人・法人に頼らず、個人客だけでヒルトン名古屋を大盛況にできる経済力が一般庶民にある、ということでしょう。逆に不思議なのが、連休明けの月曜・火曜日の閑散としたヒルトンです。このギャップが大きいです。

    ワーケーションとか長期滞在プランとか、今やコロナ対応で都心のホテルは集客に苦労しているようですが、平日のヒルトン名古屋を見る限りあまり成功していないように思われます。結局、都心にある巨大高級ホテルの平日を埋めるのは外国人・法人なのでしょうか?これでは何も変わりません。リタイアシニアが驚くような魅力的な(平日)長期滞在プランが待たれます。

  9. funasanさん
    ヒルトン名古屋の4連休と連休明けの様子をありがとうございます。
    やはり連休のラウンジは激混みだったのですね。

    ここ数年、休日のヒルトンやマリオットのラウンジ
    家族連れがやたら多くなりました。
    コロナの影響でどのホテルもステイタス取得を楽にした為か
    最上位会員が想像以上に増えているのでしょう。
    ラウンジって、ビジネスマンの為にあると思ってました。
    それなのに子供が走り回ってぎゃーぎゃー
    カクテルタイムなのに夕食代わりにしようとしている人が多数
    なんか変じゃないですか?

    あと、ハイアットの2ホテルで1週間プランを3回使いましたが
    結構そのプランで泊まっている人が多いです。

  10. リラックマ、大好きさん、コメントありがとうございました。

    私は20年前から名古屋マリオット36階のラウンジを使っていますが、ラウンジの激変ぶりにビックリです。ご指摘の「なんか変じゃないですか?」に同感です。

    しかし、この激変はマリオットの世界戦略にあり、もはやエグゼラウンジは一部のビジネスエリートの優雅なラウンジではなく、高級オールインクルーシブ・ホテルのラウンジ・レストランに変質しています。北米のラウンジは陳腐ですが、アジアは充実しています。これが大成功しているようですね。

    日本では魔法のカードでラウンジ人気が沸騰し、さらに、昨年のgo to キャンペーンも大きかったようです。名古屋マリオットのラウンジマネージャーと話をしていて、このキャンペーンで新規のお客が大勢ラウンジに殺到したそうです。15階に新規オープンしたラウンジでも収まりきれず(クレーム続出)、休眠していた36階のラウンジを上級会員専用にオープンしました。現在は繁忙期は2つのラウンジ、閑散期は15階のラウンジのみ、というように分けて運営しています。

    マリオットやヒルトンは素晴らしい会員制度を武器に世界戦略を推し進め、成功してきているようです。しかし、ラウンジで飲み食いフリーのエリート会員1人を支えるためには5~6人?の一般客が必要でしょう。今や頭でっかち(上級会員過多)になったマリオットやヒルトンは会員制度を維持するためには(将来的に)エリート特典を下げるしかありません。恐らく、ユナイテッドマイレージと同じ運命をたどると予想します。ラウンジを楽しむのは今のうち?

    追伸:ハイアットの1週間プラン、魅力的ですね。その他、都心の高級ホテルは色々ロングステイプランがあるのですね。エクシブもそうですが、前代未聞のお値打ちプランのオンパレードで嬉しくなってきます。これもコロナ禍のおかげですが、チャンスです。

  11. funasan、7月4連休のヒルトン名古屋の様子をレポートいただき、ありがとうございました。リラックマ 、大好きさん、コメントありがとうございます。

    お2人のラウンジ観を伺って、うなづくしかありません。ヒルトンお台場が典型と思いますが、どこもカクテルタイムのスタートダッシュはすごいですからね。それでも、コロナ禍の中でのひとときの癒しを求めて、サービスのよいシティホテルに、土日や連休に近隣からお客さん(ファミリー層)が集まる、という構図はしばらく続きますね。

    ところで、多様性が声高に語られる時代ですけれども、世間的な同調圧力はSNSなどの影響でかえって高まっていて、現役世代からすると、休日はむしろ人と合わせたい、というニーズが高まっているような気がしています。平日に有給を取ってインスタでヒルトンのプールでパチリ、なんてやったら、そりゃ総スカンですからね。

    繁忙日とそれ以外の差が激しいことが日本の宿泊業の問題点と言われているようですが、ネット時代では変わらないどころか、むしろ強化されているんじゃないでしょうか。

    別の記事で書きましたが、例えばワーケーションに対して利用法人にメリットのある金銭的インセンティブを付けるなどして、平日にちゃんとお金を落とすお客さんを入れるようにするとか、少しラウンジの方向性を変える必要はあるんじゃないですかね。

    すでにそうなっているシーンに出会うこともありますが、平日のエクゼラウンジがリタイアシニアの巣窟みたいになったら、それはそれでまずいと思います。以前から、シティホテルのスポーツクラブってそういうニュアンスがありましたが、ラウンジにその気配が感じられるというか。

    というわけで、平日と週末とで、別々の対策が必要かな、なんて思いました。

  12. resortboyさん
    外資系ホテルのプールに多いのですが
    フィットネスセンターと共に独立した施設となっていて
    入会金何百万、年会費うん十万…
    宿泊者は無料で利用できるのですが
    平日と休日で雰囲気が段違いのところが結構あります。

    平日は会員さんが多く、邪魔者扱いされて
    あなたはタダ客でしょとばかり「無言の威圧感」を感じます。
    同じプールでも土日は宿泊客ばかりで「混んではいるけど普通の雰囲気」
    結局、プールはやめておこう…となることしばしば。
    ぜひぜひ、その辺りの調査もお願いいたします。
    (ヒルトンの小田原のように月1~2万と言う地域密着型のフィットネスは
    面白いですね)

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