マカオ観光の準備として、ホテル選びのための基礎知識を順を追って解説しています。今日はマカオ内の交通について説明します。これまでの記事では、マカオのホテルをその設立母体から解明して、またそれが香港とのフェリー航路とも関係していることを説明しました。その延長線上で、マカオ内の交通についても説明します。
マカオ内の交通には、「路線バス」「タクシー」「ホテルやカジノのシャトルバス」という3つの手段があります。このほか「マカオ版ゆりかもめ」と呼ばれる「澳門輕軌(マカオLRT)」の整備が進められていますが、まだ開業していません。
最初に路線バスですが、なかなか複雑で初心者には敷居が高いように思います。一方、タクシーはかなり安いので、便利に使えると思います。僕も世界遺産観光に大いに利用しました。
今日は最後のシャトルバスについて書きます。マカオ、特にコタイはカジノ資本が作り上げたリゾートと言えますが、各ホテル・カジノはお客さんのために施設の間でシャトルバスを無料で運行しています。
例えばこちらの写真はコタイ側の港、タイパフェリーターミナル(今年6月にオープンしたばかりです)ですが、ターミナルから外に出るとカジノのコンパニオンガールの方が列をなしてクーポンを配っています。そしてさらに進むと、カジノごとにロゴをあしらったバスがだーッと並んでいます。
路線バスもあるのかもしれませんが、少なくともターミナルの風景は、「自分の行きたいホテルのバスに乗る」という状況です。
ですから、実はこういうことが言えます。
マカオ半島に行くためにマカオ半島に着くフェリーを無理に使う必要はない。
前回の記事で、マカオへのフェリーはサンズ系のコタイジェット(金光飛航=青いフェリー)が有利だと説明しました。コタイジェットはタイパが本拠地なのでマカオ半島へは赤いフェリー=ターボジェットがいいように思いますが、フェリーを降りたら上記のようにシャトルバスが待っていますから、それを使えばよいのです。
例えば、マカオ半島側の主力であるSJMの「グランドリスボア」に泊まるとしましょう。リスボア系のシャトルバスは以下のような路線を取っています。MAGPLAYSというカジノ情報サイトから引用します。
公式情報は以下です。
(公式)Grand Lisboa – Transportation and Location
このようにタイパからもバスが出ています。しかしSJMはタイパが本拠地ではないため便数が少なく、40分に1本しかありません。資本の論理で、サンズ系のタイパに着いたらシャトルバスもサンズ系にのっかって行動するのがスムーズです。
タイパターミナルはサンズ系コタイジェットの本拠地であり、他のカジノもいますが、ベネチアン、パリジャン、サンズ・コタイセントラルといったサンズ系バスが目立ちます。
そのサンズはマカオ半島に「サンズ・マカオ」がありますから、タイパに着いたらサンズのバスでサンズ・マカオに行くことはとても簡単です。こちらがやはりMAGPLAYSから引用したサンズ・マカオのバス運行路線です。
公式情報は以下です。タイパからのバスは 15~20分おきに出ていて接続がスムーズです。
(公式)Complimentary Shuttle Bus Schedule | Official Website of Sands Macao
ところでマカオ半島側にはSJM系のポンテ16にアコーホテルズのソフィテルが入っていますので、そちらも検討しておきます。実はソフィテルはタイパにバス路線がありません。ここでソフィテルというチョイスは後退しました。
ここまででこのようなことが決まりました。長々と記事を書いて、まだホテルが決まらないのかよ、という感じですが。
・香港からはコタイジェットでタイパに行く
・タイパに着いたらサンズのバスでマカオ半島(サンズ・マカオ)に行く
・マカオ半島内はホテルでタクシーを呼んで使う
・サンズ・マカオまたはその近くのホテルに滞在すればタクシー代が節約できる
(続きの記事はこちら)
resortboy's blog – マカオ交通の要諦、シャトルバスの研究 – 2
Googleマップや
マカオの地図アプリで路線バスを現地人のごとく乗りつぐという手もあります。
澳門地圖通 Macau GeoGuide (無料)
ただし、マカオの電子マネー(マカオパス)と
香港の電子マネー(オクトパス)は相互利用できません。
カジノではなく、世界遺産目当てなら、いっそのこと半島側に泊まれば
ほとんど歩いて散策できます。
http://macau.navi.com/special/5029059
要するに、旅行の目的(カジノ、世界遺産、あるいはXXX)によって
泊まるホテルを変えれば、マカオがまた違って見えますよ。